オペアンプを生かしたヘッドホンアンプでこういうのがあります。
「THA-08X」
シングルオペアンプを4個使った物です。
基板上にDCDCコンバータを載せて、あえて仮想GNDを基板裏のオペアンプで生成するという豪華な仕様となっています。
ただそれを自分が作るとどうしたことか、脱線してしまいます。
設計者にお聞きすると、JRCのシングルオペアンプ「MUSES 03」を使用するために設計された様子でしたが、
やっと入手する事ができました。でも、2個だけ。
とりあえず挿してみましたが若干問題がでました。
動作には支障ありません。
しかしながら・・・
これくらいのオフセット電圧なら、まだ十分でしょう。
なんですかこの値は。先のは+7mV、あとのは-23mVとかなりの誤差です。
1個 「2,500円」もするオペアンプが、5個200円ごときに負けるオフセット電圧とは。(5個200円のをすべて測定しても7mV以下でした)
メーカーも承知で、混ぜているのでしょうね。それなら1個ずつ性能表をつけるくらいしてくれると、価値がありそうですが
逆に低いオフセット電圧の物ばかりが売れて、20mV越えるような物が売れ残るから、そういう事は行わないのかもしれません。
さて、音的には。DCDCコンバータのおかげで、±15Vかかっています。
駄耳ならぬ愚耳にもわかる、高域の耳につく音。
これは鳴らし続けて慣らすしかなさそうですので、丸1日放置しました。
でもやっぱり「サ行」がいまひとつです。
ということで、後段のオペアンプを交換してみました。
この基板のために作ったといっても良い、デュアル・オペアンプの片側だけを動作させるゲタ 「ds昆布」にさしてみました。
個人的にはコスト的にも音質的にも満足する、同じJRC製の 「MUSES 8920」も2個仕入れました。
そして差し替えたと思って写真撮ったのですが、何と、2068DDが刺さっていました。
これはこれで悪くありません。高域もそこそこ伸びて、以外と中低域がしっかりと鳴る物なので気にいっています(でもデュアル用です)
1日この状態で鳴らして馴染ませてから、1度聞いて、それから別のヘッドホンアンプで鳴らしている MUSES 8920に差し替えてみる事にします。
さてどうなることやら。