退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

観念的な恋愛

2009-06-27 00:40:31 | Weblog
晴れ。その後薄雲の広がる空。

吉田喜重「エロス+虐殺」(’70)を観る。

関東大震災の時に官憲に虐殺された大杉栄(細川俊之)と伊藤野枝(岡田茉莉子)。
「日陰茶屋事件」で大杉を刺した神近市子(楠侑子)との三角関係を中心に。

現代(当時)の若者ふたり、原田大二郎と伊井利子の恋が
時代を超えて交互に描かれる作品。

過去と現代のカップルは「自由恋愛」に価値を見出していて
いずれも非常に「観念的」であるという意味で似ている。

たとえば北村透谷の「恋愛」の結末を見れば
「観念的な恋」の行方はすでに明確になっているはずなのだけれど。

ただし「観念」を弄びながら敢えて直接に結ばれない不器用な姿は
そこに「ロマンチック」を見ることが出来れば悪くもないものなのだろう。

画面の奥に向かって縦のラインが並んだり
人の横移動に合わせて船やヨットが動いたりする映像。

何より窮屈なまでに人が腰から上で切られていたり
狭い隙間に顔が映ったりするカメラが特徴。

マニア向けなので興味のある方だけどうぞ。
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