快晴。おだやか。
D・ダサヴァ「アメリカ版 大学生物の教科書 第1巻 細胞生物学」を読む。
先週読んだ一冊が面白かったので今回も。
「生物の機構の複雑さ」をあらためて知る。
それにしてもあまりの「精密機械ぶり」に驚くのみ。
解糖系、ピルビン酸酸化、クエン酸回路、電子伝達系そしてカルヴィンサイクルなど。
途方もない時間がこうした「生命」を育てたのか。
「一石二鳥の共役なシステム」もあり。
「消化」とは「膜で包み込むこと」。
この膜の複雑な仕組みも何ともはや。
モーターたんぱくや鞭毛の仕組みにふむふむ。
なるほど「運動」も生み出すのか。
引き続きこのシリーズを読むことにする。
こういう「教科書」がある国は幸いだと思うのみ。
マシュー・ルートワイラー「アンキャニー 不気味の谷」(’15)を観る。
「不気味の谷」はロボット工学者森政弘が今から半世紀ほど前に唱えたもの。
ロボットが人間に近づくにつれて好感度が増す一方ある時点から急激に嫌悪感を増す。
それをグラフにして急降下する部分をそう呼ぶ。
英語だと「uncanny valley=不気味の谷」。
AIやロボットが「人間以上に人間らしい」作品はあれこれあるけれど
本作はそこにミステリー風味を加えたのがなかなか。
かつてロボット工学に携わっていたちょいと見映えのする女子が
研究所に引きこもる男子とAIの元を取材に訪れたことから始まる物語。
面白いとはいえこの結末は気持ち悪い。
そこも含めての「アンキャニー=不気味」なのだと理解しておく。
SF好きは必見の作品。
作品の長さも好ましい。
さて。
知り合いの若者たちは何事も「自分を最優先する」。
相手の話をきちんと聞くことが出来ず。
自分以外のものを理解する際にも同様に。
自動的にその理解は歪んだものに。
こうした人間が増えてきたのはなぜなのだろう。
おそらくは「誤解したという経験の少なさのせい」のような。
例えば。
好意を持った相手には「理解したい」という気持ちが芽生えるのは当然。
ただし理解したと思った結果が「間違っていた」らショックを受けるだろう。
そしてそれゆえに「『正しい理解』をしたい」という動機付けが生まれるはず。
ところが。
彼ら彼女らはその結果を「相手のせい」にする。
要はストーカーやDVをする者たちと同様。
どうやら圧倒的に「愛情」が欠けているらしい。
その姿はほぼ「出来損ないのAI」のようなのがいかにも「現代」なのか。
D・ダサヴァ「アメリカ版 大学生物の教科書 第1巻 細胞生物学」を読む。
先週読んだ一冊が面白かったので今回も。
「生物の機構の複雑さ」をあらためて知る。
それにしてもあまりの「精密機械ぶり」に驚くのみ。
解糖系、ピルビン酸酸化、クエン酸回路、電子伝達系そしてカルヴィンサイクルなど。
途方もない時間がこうした「生命」を育てたのか。
「一石二鳥の共役なシステム」もあり。
「消化」とは「膜で包み込むこと」。
この膜の複雑な仕組みも何ともはや。
モーターたんぱくや鞭毛の仕組みにふむふむ。
なるほど「運動」も生み出すのか。
引き続きこのシリーズを読むことにする。
こういう「教科書」がある国は幸いだと思うのみ。
マシュー・ルートワイラー「アンキャニー 不気味の谷」(’15)を観る。
「不気味の谷」はロボット工学者森政弘が今から半世紀ほど前に唱えたもの。
ロボットが人間に近づくにつれて好感度が増す一方ある時点から急激に嫌悪感を増す。
それをグラフにして急降下する部分をそう呼ぶ。
英語だと「uncanny valley=不気味の谷」。
AIやロボットが「人間以上に人間らしい」作品はあれこれあるけれど
本作はそこにミステリー風味を加えたのがなかなか。
かつてロボット工学に携わっていたちょいと見映えのする女子が
研究所に引きこもる男子とAIの元を取材に訪れたことから始まる物語。
面白いとはいえこの結末は気持ち悪い。
そこも含めての「アンキャニー=不気味」なのだと理解しておく。
SF好きは必見の作品。
作品の長さも好ましい。
さて。
知り合いの若者たちは何事も「自分を最優先する」。
相手の話をきちんと聞くことが出来ず。
自分以外のものを理解する際にも同様に。
自動的にその理解は歪んだものに。
こうした人間が増えてきたのはなぜなのだろう。
おそらくは「誤解したという経験の少なさのせい」のような。
例えば。
好意を持った相手には「理解したい」という気持ちが芽生えるのは当然。
ただし理解したと思った結果が「間違っていた」らショックを受けるだろう。
そしてそれゆえに「『正しい理解』をしたい」という動機付けが生まれるはず。
ところが。
彼ら彼女らはその結果を「相手のせい」にする。
要はストーカーやDVをする者たちと同様。
どうやら圧倒的に「愛情」が欠けているらしい。
その姿はほぼ「出来損ないのAI」のようなのがいかにも「現代」なのか。