退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

深夜の補足

2018-09-26 03:35:06 | Weblog
「鷗外歴史文學集 第三巻」読了について書くのを忘れていたので。

「魚玄機」「ぢいさんばあさん」「最後の一句」「椙原品」「高瀬舟」「曾我兄弟」。

著者の「好奇心の在り様」がわかってなかなか面白い。
とりわけ女子についてのそれが多いのがポイント。

かの「博学」においてもそうだったのかと思うことしきり。
だったらたいていの男子には「謎」でしかないのも当然か。

「高瀬舟」は高校の教科書に載っている。
「安楽死問題」よりむしろ「足るを知ること」が重要のような。

この指摘が現在にも通用するのに妙な感慨など。
「明治は遠くなりにけり」のはずなのに。

すでに「昭和」もそうなりつつありやがては「平成」も。
かくして「歴史の解釈」は常に「隔靴掻痒」となり。

同時代を生きていないとわからないことは盛りだくさん。

かつては「講談」によって共有されていた「曽我兄弟」。
それが今やほぼ誰も知らないことに。

「歴史」が「講談」という形式で「共有財」になっていた過去は「豊か」。
浪曲についても同じく。

これくらいにしておこう。
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