退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「過去の事実を思い出させてくれる素敵な作品と仕事終わりのサプライズ」について

2018-12-29 01:51:04 | Weblog
晴れ。小雪がチラつく。

「ふたつのオリンピック 東京1964/2020」読了。

ラストは「大文字の歴史」にやや重きが置かれた感じ。
つい最近のあれこれについて思い出す。

プロ野球におけるかつての「助っ人」たちの姿は
現在の「外国人労働者」たちの姿を思わせて。

年月が過ぎても変わらない「扱い」に何ともはや。
この「島国根性」は相当に強固なものらしい。

いわゆる「記者クラブ問題」がこんなところにも顔を出し。
一度是非マル激にゲストで出ていただきたいと思うことしきり。

わが国の「広報」がむしろ「隠蔽」を担っているのにふむふむ。
もっともスポーツ界の「国際化」は進んでいる一面もあり。

著者がはしだのりひこ&シューベルツの「」を好きなのが意外。
そしてユーミンの「あの日にかえりたい」で泣いたことも。

現在の日本人がすっかり忘れてしまった過去を思い出せてくれる素敵な作品。
「あとがき」で玉木正之が書いているように「ビルドゥングス・ロマン=成長物語」でもある。

著者と同世代の人々に強くお勧めすると同時に
若者たちにもこうした「過去」を知っておいてもらいたいところ。

クリント・イーストウッドが勲章をもらったのだから
ジョン・ダワーや本書のロバート・ホワイティングも貰っていいのではないか。

読み終えて久方ぶりに「感慨にふける」気持ちに。
「歴史の重要さ」にあらためて感じ入った次第。

それとは別に。

かつての若い同僚が唐突に仕事場に現れる。

たいていの場合それは「現在」より「過去」が楽しかったせいであることが多いのだけれど
彼女の場合は様子が違っていて。

相変わらず元気で「近況」を話したかったのが第一のよう。
本人同様「ちょいと変わった同僚」に接近中らしく。

車中で彼女が「お腹がすいた」と言ったところ。
彼は側にいた数人分のお金を出して「食べてきたら」と答えたとのこと。

「『じゃ、どこかで何か食べようか』というのが普通じゃないですか!」と力むので
「相当な『昭和男子=オヤジ気質』なんじゃない?」と適当な返事など。

「君が好意を持つタイプは以前からちょっと変わり者でしょ」と付け足す。
「過去の歴史」を知られているだけに当人は「そっかぁ」と。

とりあえず二人での食事には漕ぎつけたようなのでまずまず。
「君にしては上出来じゃない」と言うと「えへへ」。

仕事終わりの日のちょっとした「サプライズ」としては悪くない。
彼女に幸あれ。
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