退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「世界的な映画監督ふたり」について

2019-11-14 02:39:18 | Weblog
晴れ。帰りにポツリ。

松浦莞二・宮本明子編著「小津安二郎大全」を読む。

本書を「大全」とするのはどうか。
おそらく「資料」としては後世の役に立つものだとは思うものの。

やはりこの種の「解剖」は微妙。
映画はやはり「作品」として楽しんだ方がしあわせのような。

ただ今回初めて知ったのはかの監督が
戦争で毒ガス使用に関わっていたこと。

そして絵の才能が相当にあったこと。
中井貴恵への手紙の素敵さも含めて。

映像の異様なスタイリッシュぶりもあらためて。
観られる作品をもう一度観て確認すべきかも。

それにしても現在どれほどの日本人が小津安二郎を知っているのだろう。
「文化資本の貧しさ」が偲ばれる。

ウディ・アレン「タロットカード殺人事件」(’06)を観る。

冒頭から「白鳥の湖」が流れ「マイアミ・ビーチ・ルンバ」や「ポルカ」も。
「ペール・ギュント」「剣の舞」「くるみ割り人形」など。

クラシック中心の選曲通りの内容と言えばいいのか。
自身の生活に関する「楽屋オチ」もあり。

ちょいとお洒落な出来になっているが
このセンスを共有できるかどうかは観客次第ということで。

スカーレット・ヨハンセンについては繰り返すがこの頃は綺麗。
ヒュー・ジャックマンもまだ若く。

死神の目を盗んで何度も現世に現れるイアン・マクシェーンがいい感じ。
どこでもトランプマジックをするウディ・アレンよ。

「ザ・ニューヨーカー」といった趣き。
ジョージ・スティーヴンス「陽の当たる場所」(’51)のシチュエーションが引用され。

その原作セオドア・ドライサー「アメリカの悲劇」が
「イギリスの喜劇」に変わる妙を知っておこう。
コメント