2/18(日)に静岡がんセンター公開講座第6回に行って来ました。
今回のテーマは
がん緩和医療の現状~緩和ケアを上手に受けるために~
がんよろず相談の実際
みなさんは「緩和ケア」と聞くと、どのようなイメージをお持ちでしょうか???
もう他に治療方法がなく、あとは死を待つだけの終末期の患者さんに対して、
痛みを取り除くためのケア・・・
私はそんなイメージを持っていました。
でも、実際は違っていたんです・・・
緩和ケアの定義とは・・・
『生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、
疾患の早期より、身体的・心理的・社会的・スピリチュアルな(霊的な・魂の)
問題に関してきちんとした評価を行い、それが障害とならないように
予防したり対処したりすることで、クオリティ・オブ・ライフ
(生活の質・生命の質)を改善することである』
だそうです・・・
何だか難しいですね。わかります???
注目点は
1:患者さんだけでなくそのご家族もケアの対象である。
2:病気が進行してからでなく、早期の段階から必要に応じて利用されるべき医療である。
3:「からだ」だけでなく「こころ」やその他さまざまな「つらさ」に対して、
多角的・総合的にアプローチして「その人らしく生活していくこと」を援助していく医療である。
終末期の患者さんのためだけではなく、家族のフォローや
心のケアもしてくれるんですね
そんな緩和ケアを上手に受けるためには
しっかりとインフォームド・コンセントを受けること
リビング・ウィルを利用すること・・・などのお話がありました。
「リビング・ウィル」とは・・・
治る見込みがなく、死期が迫った時に人間らしく安らかに自然な死をとげられるよう、
自発的意思で明示した「生前の遺言書」のこと。
たとえば・・・
・無意味な延命治療を拒否する
・苦痛を最大限に和らげる治療を受ける
・植物状態に陥った時に、生命維持装置を止める
などを選択することができます。
私も、もし植物状態になったら生命維持装置は外して欲しいなぁ・・・
がんという病気とどのように付き合っていくのか、
どのように過ごしたいかなどは人それぞれ。
十分な説明を受け、理解した上で、
「自分らしく生きるための選択」をすることが緩和ケアを上手に受けるコツだそうです。
がんに限らず、さまざまな病気にこのような緩和ケアがあるといいのにね
長文になってしまったので、よろず相談についてはまたの機会に