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スタンカ

2016-09-18 15:15:56 | 日記
1965年

「もうだれも質問はありませんか? なんでもお話ししますよ」藤江マネジャーの通訳でインタビューがひととおり終わると、とりまいた報道陣をみわたしていった。いつもは上半身が水をかぶったようになるのに、わずかに背番号のあたりだけしか汗のあとがない。涼しさのせいだろう。「いや。最後まで不安なイニングが一度もなかったからだ。五回以降は毎回のように走者を出したが、自分の納得のいくピッチングで安打を打たれたのだから少しも苦しいとは思わなかった」納得のいくピッチングの説明をもとめると、茶色の目を輝かせて話しだした。「シンカーがきまりだしたんだ。五、八回の併殺にとったのもその球。去年に比べてことし成績がパッとしなかったのは、ぼくの勝負球のシンカーがうまくきまらなかったからなんだ。もっともそのかわりカーブをたくさん投げたので、カーブは去年よりよくなったが・・・。それと今夜はボールのコンビネーションが非常によかったと思う」1㍍96の長身からねじこむように投げるシンカーは昨年26勝、そして阪神との選手権優勝にも貢献した。「いままでの二十四試合の中にも自分で満足のいくゲームが何度かあった。だからこれが今シーズン最高のものだとはいえない。でも、シンカーがこんなにきまったのははじめてだから、とても自信がわいてきた」二十五試合中、二十一試合までが先発。完封は二度目だが、後半戦の鶴岡監督はそんなスタンカを三度も救援に使っている。「みんなは先発型だと思っているようだが、私は少しも意識していない。むしろ大事なところで救援に使ってもらえることはうれしいんだ。これからも監督が投げろといったら、いつもでリリーフする。だってシンカーがきまりだしたんだからね」最後までシンカーを連発していた。
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