
ECのキャリアの中でドミノス時代が好きな人は多いと思う。
私もそんな一人である。
私が学生時代、ドミノスの名盤「いとしのレイラ」の
日本盤LPは3000円で店頭に並んでいた。高校時代は
どうしても買えず、大学に入学した時に日用品を買うための
金を浮かして、下宿生活2日目に買いに走ったものである。
当たり前だが、捨て曲無し。バカのようにそのアルバムを
聴きまくったのだが、そのLPはいまや手元にない。
3枚組のBOXがリリースされたときに売ってしまったから。
その3枚組には収録されなかったが、88年にリリースされた
ECのその時点までのキャリアをまとめた4枚組「CROSSROADS」に
収録されたドミノスの曲がある。
それが「TELL THE TRUTH」のシングル・バージョン。
B面は「ROLL IT OVER」。
実はこの録音がEC全キャリアの中で一番好きな曲・バージョンである。
フィル・スペクターがプロデュースしたもので、録音は70年8月5日。
アルバムにさきがけてシングルとしてリリースされたが、バンドの
要請で即刻回収になったものである。
ブルーズ探求とアメリカ南部サウンドへの接近の真っ最中だった
ECとしては、このシングルの出来に満足できなかったのは理解できる。
回収したからには意地でも理想のものを、という意味が当然
あったであろう、ドミノスのアルバム「レイラ」収録曲中、も
っともはやくアルバム用のトラックを完成させた曲である。
だが、私はこの回収されたバージョンが大好きだ。
もちろん、このアレンジではアルバムに収められない。これが先行
シングルでアルバムのイメージがこんな感じで捉えられてしまったら
困ったであろうことも了解した上で話をすすめる。
ジョージ・ハリスンの「ALL THINGS MUST PASS」のレコーディング
の最中にこのシングルは録音された。70年5月26日にジョージの
レコーディングは始まり、9月までレコーディングは続くが、
その最中での録音となる。
デラニー&ボニーのツアーでジョージやECと共にバックを務めた
ジム、カール、ボビーの3人が「ALL THINGS・・・」の録音に参加
するのだが、これにECを加えてドミノスとなる。
「ALL THINGS・・」のプロデューサーのフィル・スペクターをそのまま
使って出来上がったサウンドは・・・。
音の壁というほどではないが、後に完成した「レイラ」のサウンドとは
似ても似つかぬブ厚い音ではある。しかしながら見事な曲構成だ。
イントロからして冴えまくる、まさに天翔けるECのギター、
ボビーとECのダブル・ボーカルも迫力満点、何よりもの凄くドライブする
ジム・ゴードンのドラムス。私的には100点満点のシングル。
当時のECの目指す方向とは全く違うが、これを聴けば数多の
南部指向のバンドはこういった録音の方法もありか!と冷汗のひとつも
たらしたと思うのだが・・・。
アナログ時代はこのバージョンは「エリック・クラプトンの歴史」という
2枚組でしか聞けなかった。72年に出たそのアルバムの存在を
私が知ったのが85年。「まじかよ~、見つからないよ。」とか
思っていた3年後、CDで聴けたのである。なんとも嬉しかった。
ところで。ジョージ・ハリスンの「ALL THINGS MUST PASS」の
「ニュー・センチュリー・バージョン」(笑)のライナーで
ジョージは興味深い発言をしている。ジョージを含めた5人で
「TELL THE TRUTH」と「ROLL IT OVER」を録音したというのだ。
4枚組の「CROSS ROAD」にはそのときのシングル両面が
収められていて、「ROLL IT OVER」にはジョージのクレジットもある。
「TELL THE TRUTH」にはドミノス4人の名前しか載っていない。
と、いうことは「TELL THE TRUTH」のジョージ入りテイクもどこかに
あるのか?!。また無い物ねだりが始まってしまう。(笑)
ついでにフィル・スペクターのことも。これもいつかどこかで
同じことを書いたように記憶するがまた書いてしまう。
もう音楽業界復帰はないと思うが、もし復帰があるなら。
「エリオット・マーフィー、バディー・ホリーを唄う」
というアルバムを作って欲しいな。
私もそんな一人である。
私が学生時代、ドミノスの名盤「いとしのレイラ」の
日本盤LPは3000円で店頭に並んでいた。高校時代は
どうしても買えず、大学に入学した時に日用品を買うための
金を浮かして、下宿生活2日目に買いに走ったものである。
当たり前だが、捨て曲無し。バカのようにそのアルバムを
聴きまくったのだが、そのLPはいまや手元にない。
3枚組のBOXがリリースされたときに売ってしまったから。
その3枚組には収録されなかったが、88年にリリースされた
ECのその時点までのキャリアをまとめた4枚組「CROSSROADS」に
収録されたドミノスの曲がある。
それが「TELL THE TRUTH」のシングル・バージョン。
B面は「ROLL IT OVER」。
実はこの録音がEC全キャリアの中で一番好きな曲・バージョンである。
フィル・スペクターがプロデュースしたもので、録音は70年8月5日。
アルバムにさきがけてシングルとしてリリースされたが、バンドの
要請で即刻回収になったものである。
ブルーズ探求とアメリカ南部サウンドへの接近の真っ最中だった
ECとしては、このシングルの出来に満足できなかったのは理解できる。
回収したからには意地でも理想のものを、という意味が当然
あったであろう、ドミノスのアルバム「レイラ」収録曲中、も
っともはやくアルバム用のトラックを完成させた曲である。
だが、私はこの回収されたバージョンが大好きだ。
もちろん、このアレンジではアルバムに収められない。これが先行
シングルでアルバムのイメージがこんな感じで捉えられてしまったら
困ったであろうことも了解した上で話をすすめる。
ジョージ・ハリスンの「ALL THINGS MUST PASS」のレコーディング
の最中にこのシングルは録音された。70年5月26日にジョージの
レコーディングは始まり、9月までレコーディングは続くが、
その最中での録音となる。
デラニー&ボニーのツアーでジョージやECと共にバックを務めた
ジム、カール、ボビーの3人が「ALL THINGS・・・」の録音に参加
するのだが、これにECを加えてドミノスとなる。
「ALL THINGS・・」のプロデューサーのフィル・スペクターをそのまま
使って出来上がったサウンドは・・・。
音の壁というほどではないが、後に完成した「レイラ」のサウンドとは
似ても似つかぬブ厚い音ではある。しかしながら見事な曲構成だ。
イントロからして冴えまくる、まさに天翔けるECのギター、
ボビーとECのダブル・ボーカルも迫力満点、何よりもの凄くドライブする
ジム・ゴードンのドラムス。私的には100点満点のシングル。
当時のECの目指す方向とは全く違うが、これを聴けば数多の
南部指向のバンドはこういった録音の方法もありか!と冷汗のひとつも
たらしたと思うのだが・・・。
アナログ時代はこのバージョンは「エリック・クラプトンの歴史」という
2枚組でしか聞けなかった。72年に出たそのアルバムの存在を
私が知ったのが85年。「まじかよ~、見つからないよ。」とか
思っていた3年後、CDで聴けたのである。なんとも嬉しかった。
ところで。ジョージ・ハリスンの「ALL THINGS MUST PASS」の
「ニュー・センチュリー・バージョン」(笑)のライナーで
ジョージは興味深い発言をしている。ジョージを含めた5人で
「TELL THE TRUTH」と「ROLL IT OVER」を録音したというのだ。
4枚組の「CROSS ROAD」にはそのときのシングル両面が
収められていて、「ROLL IT OVER」にはジョージのクレジットもある。
「TELL THE TRUTH」にはドミノス4人の名前しか載っていない。
と、いうことは「TELL THE TRUTH」のジョージ入りテイクもどこかに
あるのか?!。また無い物ねだりが始まってしまう。(笑)
ついでにフィル・スペクターのことも。これもいつかどこかで
同じことを書いたように記憶するがまた書いてしまう。
もう音楽業界復帰はないと思うが、もし復帰があるなら。
「エリオット・マーフィー、バディー・ホリーを唄う」
というアルバムを作って欲しいな。

ジョージハリスンにまつわる話もなるほどーと思いました。そーか、まだ見ぬ幻の音源がもしかしたらどこかに残っている可能性、まったくないとも限らないですよね。もしかしたら、シングルバージョンに単なる書き忘れ(故意に?)しただけかもしれませんが、今となっては永遠の謎かも。でも、またそういう謎が残っていた方がよかったりもするんですよね、まったくファンの心理というのは複雑なものです(苦笑)。
多分ジョージも参加しているのだけど、クレジット
されてないというのが正しいかもしれません。
ドミノスのアウトテイクやセッションも山ほど発掘
されましたが、この録音のセッションというのは
まだでてきてないのではないでしょうか?。
ちょっとそこいらが疎いのですが、夢は果てしなく、
ということですね。
お二人ともこのテイクが好きでしたか。
やっぱり、というか納得というか。(笑)
シングル・オンリーというその形態上、組み物でしか
聴けないのが、もったいないですよね。