南風桃子ブログ~詩とか二胡♪とか(^o^) (※南風桃子詩集「うずら」をお求めの方は左ブックマークからどうぞ!)

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ポルタメント~♪

2016年08月23日 | 二胡
二胡がいかにも二胡らしい音に聞こえる奏法のひとつに
滑音(ポルタメント)というのがあります。

二胡という楽器の音色にココロをわしずかみにされ、
別世界に連れていかれたことがある人は、
おそらくポルタメントの音と共にかっさらわれたと思われます。

ビブラートとポルタメントは二胡の重要な技術なのですが、
先に習うのはポルタメントのほうでしょう。
ビブラートは音程が怪しいままやっているとよけい怪しくなるのと
他にやるべきことがたくさんあるのとで、先生によって多少の差はあると思いますが
習い始めて2~3年ぐらいで習うのではないでしょうか。
音程がはやいうちから安定していれば、1年ぐらいでとりかかってもいいのかなあ~?

その辺はよく分かりませんが、この2大技術を習う日がいつか必ずやってきます。
どうやらこうやらビブ&ポル(お笑い芸人みたいですね)ができるようになると、
なんとか二胡っぽい音が出せるようになります。
このあたりになると、イヌやネコも逃げなくなるんじゃないですかねー

二胡情報がまだまだ少なかったころ(私が十数年前に始めた頃もそうでした)
練習していたら本当に二胡っぽい音で弾けるようになるのかな?
二胡っぽい音で弾けるようになりたいなあ~♪と期待と不安でいっぱいでした。

「中国の先生達は子供の頃からやっているからあんな音が出るけど、
日本人が大人になって習い始めてもムリなんじゃない?」
みたいなことも二胡仲間で話したりしてました。
複雑で味わい深い音の原因が、ちゃんと習得可能な技術に裏打ちされているということも
まだ知らなかった状態でした。

そのころの不安を今、分かりやすい言葉に翻訳してみると
「ポルタメントやビブラートの技術習得は日本人の大人にはムリなのかな~」
ということになります。

だが、初心者のニコラーのみなさん、安心してください♪
ポルタメントもビブラートも、習得の早い遅いの個人差はあるでしょうが、
必死こいて気長に取り組めばで必ずできるようになります!
タイムトラベルできたら自分に教えてやりたいなあ~(笑)
でもまあ、あまり必死こきすぎると腱鞘炎になったりするのでほどほどに…

自分の経験からいってビブラートの習得はかなりムズうございました。
…と過去形で語っているけど、オマエは本当にビブラートを習得したんか?
というツッコミは置いといて、
まあ二胡を始めてから無数の壁がドンドコ現れてくるわけですが、
やはりビブラートの壁が一番大きかったように思われます。
どうしてもできるようになりたい、でも、生きてるうちにできるんか?的なことを
何度思ったことでしょうか。
そんなこんなが交錯したりする事情もありますので、
ちょっと早めにとりかかって、数年計画ぐらいの目標をたてるのも悪くはないかと思います。

さて、ポルタメントに話をもどします。
二胡教室では、パンダ師匠が「ここは、この音ぐらいから滑らせてクダサイ」
「ここは2本指から1本にチェンジしてすべらしてクダサイ」などなど、
いろいろな指示を出してきます。

ん~2本ですべらそうが、1本ですべらそうが、音的にどう違うのか( ̄~ ̄)?
いまいち分からなかったりするのですが、とにかくパンダ師匠の指示に従います。
パンダ師匠の耳には違って聞こえるのであらうな~とか思いつつ、とにかく従います。

しぶとく従っていると、おおっっ( ̄□ ̄;)!!やっぱ違う…!!
ということが分かってきたりするんですなあ♪

最近、ポルタメントをかけない指示というのもありました。

「ここゎ…かけないでクダサイ」

(かけらんのかい!)

「ここにかけると、いやらしくナリマス」

(いやらしくなるんかい( ̄□ ̄;)!!)

そうですか…。私にはまだ、どこにかけると「いやらしくなる」のか、
というところまで分かりません。

うっかり「いやらしい」ところにポルタメントをかけちゃったらどうしよう…
と思う今日このごろですが、まあ、録音機器等もありますんで
できうる限りパンダ師匠のマネをして、さわやかな味わい深い音を目指したいです。

ポルタメントはかけすぎるとダメ、みたいなことをジャーさんの教本にも書いてありました。
日本語的にいうなら、過ぎたるは及ばざるがごとし、ってやつなんでしょうね。