まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

横浜から江ノ島へ

2019-01-17 23:25:37 | 建物・まちなみ
横浜の続き。

山手の方へ向かって歩き出す。信号待ちで目についたこの全面茶色の小口タイル貼りのビル、カッコイイな!
アーチ窓の並ぶ1階は2層分ぐらいありそう。白い帯が効いている。


入口もアーチなのだが、石造アーチのような意匠をタイル貼りで表現しているのが面白い!


他にもたくさん近代建築があるが見切れないので素通り(汗)


おおっ、喫茶バンビ、いい感じじゃないの!店は2階だが自動ドアを入ってみると、1階のエントランスの床のタイルが
ちょっと変わった感じ。よく見ると北欧風(?)


あぁしかしお茶する暇もないなぁ~~~残念。


素敵な鋼鉄製アーチ橋を渡り山手へ。


ちょっとぐるっと遠回りして二人ゼーハー言いながら坂道を上ったけど、橋の前にエレベーターがあったことが
あとから判明(爆)


横浜の地理も凹凸も全然分かっていないが、急に山になっていて上はかなり広い。墓地やら公園やら異人館やらが
広がっていてさっきまで歩いていた横浜とは全く別世界のよう。天上の世界のイメージがあるな!




そしてこちら。
玄関ポーチにタイルがあった。十字架模様、これは有田の磁器タイルか。しかしちょっと青の色が違うような気がする。
復刻品だろうか?それによく見ると、よくある有田の磁器タイルは1枚のタイルの中央に十字の模様が描かれているが
これは角の部分に分割されていて並べた時に十字が現れる。こういうバージョンもあったのだろうか。


もう1ヶ所見たいところがあったのだが、毎度の下調べ不足で場所が分からず。。。


さて帰りはエレベーターで・・・足早に横浜を後にして江ノ島へ向かおう。
横浜から藤沢へ移動して小田急。あぁもう全く異境の地。連れられるままに(笑)

神社のような朱色の柱が眩しい片瀬江ノ島駅。


今宵の宿は江ノ島の中にあるので、歩いて橋を渡り島へ。元は海岸から離れた島だったが、砂州が伸びて来たところに
橋をかけて繋げたようだ。


宮崎の青島と同様、島の中央に神社があるが、その参道には宿や飲食店や土産物屋が並び昭和な観光地の様相。
すごく賑わっている!


この鳥居の文字、なんがおどろおどろしくて根拠もなく凄そうだが、全く読めない(爆)


路地などもあり散策したら楽しそうだが、、、まずは明るいうちに宿へ入りたい。岩本楼は参道の奥の方にあった。
石柱の門や前栽の木々は年月を経た貫禄があるが、見えてきた建物は昭和のRC建築旅館といった感じ。
めっちゃ期待して来たけど、大丈夫かなぁ・・・


通された和室は木造のいちばん古い棟だというが、内部も昭和ごろに改修されたのだろう、あまり歴史的建築の
風格は感じられない。まぁ海も見えるし居心地はよさそう。内部のことはあとで・・・


朝食のみ付いたプランで取ったので、夕食を探しがてらちょっと付近を散策。門を出たすぐ上手に江島神社の
楼門がそびえている。何か龍宮城みたいだな??
ご利益などについては公式サイトへ→こちら


海鮮丼と、生しらすやら貝焼きなどの名物も少し楽しむ。しかし・・・やはり観光地価格だなぁ(汗)




続く。
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横浜のタイル建築めぐり4 横浜開港記念会館

2019-01-16 23:05:45 | 建物・まちなみ
横浜の続き。

さて横浜と言えばここ、横浜開港記念会館。さすがに観光客が多い。
横浜開港50周年を記念して建てられた公会堂で、1917(大正6)年に竣工。全身に白いボーダーをまとった
ハデハデな辰野式レンガ建築だが、辰野金吾が設計したわけではなく、横浜初のコンペによる案をもとにしている。


高々とそびえるスリムな塔屋は「ジャックの塔」と呼ばれて親しまれているという。しかし何でジャックなの?


エントランスの上には大きな半円窓があり、時計の文字盤のような意匠が。


ここにもタイルがあるというので、さっそく入ってみよう。




おぉ、エントランスホールの中央部の床に無釉モザイクタイルの宝相華。華やかだな!
・・・しかし、人がいっぱいでタイルの写真もなかなか撮れないほど。。。


ずんずん進み、奥の階段の踊り場のステンドグラスを見る。宇野沢組ステンドグラス製作所の作で、
関東大震災で焼失したものを1927(昭和2)年に復元して作られたもの。


ステンドグラスは6分割され、全てで1幅の絵になる。開港記念らしい力強い帆船のデザイン。
使われているガラスは複雑に色が重なり、特に海の部分の緑~青の色合いが美しいな!






一番上の写真の中央部にあるドームの乗った低い八角形の塔屋。こちらもエントランスになっていて、床には
いちめんに無釉モザイクタイルが。




裏手の階段は比較的シンプルで、表側とはお金のかかり具合がかなり違うな!それでも手すりの控えはこんな
優雅な曲線で十分美しい。


階段は鉄製で、リベットでささらに固定してあるのがわかる。ぶつぶつリベット!!


そして2階、時計の文字盤デザインの窓の内側には、また見事なステンドグラスがあった。


中央には向かい合う鳳凰。ひし形のマークは何だろう??と思ったら、横浜市章の「ハマ」マークだそうで
(関東の人には常識だろうが・・・)、カタカナの「ハ」「マ」がデザインされているとか。


左側には「呉越同舟」、右側には「箱根越え」と名づけられたステンドグラスがはまっている。


これらは皆、開港150周年記念事業として平成20年に大規模な補修が行われたといい、ガラスも取替え
られている。オリジナルは保存されており、一部展示されていた。


これ笑ってしまった!!かわいすぎる~~




他にも見どころは満載の建物なのだが、まぁなくなることはないだろうから、さらっと見るだけにして次へ行こう。


続く。
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横浜のタイル建築めぐり3 神奈川県庁新庁舎など

2019-01-15 23:20:33 | 建物・まちなみ
横浜の続き。

海岸通を歩くと官公庁の建物がずらりと並んでいる。


何やら気になるビルが・・・あの壁のモヤモヤ具合は何だ?もしやタイルじゃないの?
デカすぎて全体がフレームにおさまらない・・・


ずんずん近づいて行くと、、、やっぱりタイルだ。うわぁ~~~きれい~~~!遠目には地味な壁だが
青系からベージュ系のバリエーションの小口タイルがランダムに、11階建の一番上までびっしりと貼られている。
所々、貼りパターンを変えた横ラインがアクセントに入れられている。同じ色合いの二丁掛タイルを縦に並べて。


しかし、、、この大壁面全部小口タイル、しかも手貼りっぽい。あんな上までどうやって貼ったんだろう!?


このビルは一体何モノ?いつの築?定礎は見当たらないなぁ。。。閉まっていたのでガラス越しに見ただけだが、
内部空間はレトロな感じは全くしない。しかし現代の新しいビルなら小口タイルを使うことはないだろうし、
それにこのランダム具合は絶対現代のものではない。う~ん、これはすごいタイル物件を発見したんじゃない?!

帰ってからネットで調べたところ、坂倉準三設計で1966(昭和41)年築の神奈川県庁新庁舎だった。
ははぁ、やっぱり有名建築家の作品だったんだな。しかしこれが50年以上前に建てられた建物とは驚いた。
このタイル使いも素晴らしいなぁ!!

神奈川県庁本庁舎は改修中。


横浜税関本館庁舎も改修中だったけど、車寄せだけ見ても内部の豪華絢爛さが想像される。


改修中ばかりで残念だけど、ひとつひとつ見ていたら時間が全く足りないので、このへんはさらっと雰囲気だけ。。


運河の向こうに見えた第一港湾合同庁舎がカッコイイ!!ちょっと船っぽいな。


そしてこちら、横浜情報文化センター(旧横浜商業奨励館)にやってきた。こちらも石造りのファサードが
巨大でとりつく島もない官公庁建築だが、、、Uさんおすすめのタイルスポットだという。


エントランスの見上げにステンドグラスの照明が。


エントランスホールの中央の階段の両脇には円柱がドカ~ン!天井の梁のハンチのくり型装飾は何重にも重なりすぎて
もう隣とくっつきそうだ(笑)


しかし床のモザイクタイルがかわいい~~~戦前の無釉の素地タイル。点々と散らした模様がほんとに絨毯みたいだ。


外観を重厚に見せている、エントランス両脇の部分は、何と内部は空間になっていた。ここに警備員が立って
外来者を見張るのか!?八角形の窓が何となく和風を感じさせる。


上階へ上る。階段もまたこの迫力。


2階の床も同じモザイクタイル。踊り場も。


3階へ上ると、階段ホールの天井に鳳凰がデザインされた行灯照明がぶら下がっていた。和の雰囲気が素敵!


3階の床はちょっと違って花柄のパターン。これもまたかわいい~~~
くどいぐらいに重厚な装飾にこんなポップで軽快な花柄を合わせるとは・・・




こちらは貴賓室。格間にさらに格子を入れ天井絵も。ゴージャスな2段行灯をぶら下げ、贅を尽くした仕様。
いったいどれだけお金をかけたのか・・・


この建物は関東大震災後の横浜商工界の復興を奨励するために横浜市が建てたものだとか。
横浜の命運をかけた建物にお金の糸目はつけなかったのだろう。


こちらKN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)。


こんなのがゴロゴロ残っているなんて、あぁ横浜はすごいなぁ~~~


続く。
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横浜のタイル建築めぐり2 海岸通のビル

2019-01-08 22:59:27 | 建物・まちなみ
横浜の続き。

ホテルニューグランドを出て山下公園沿いに歩いて行く。山下公園は関東大震災のがれき処分場だったのか。


山下公園の一角にあずまやみたいな、異国情緒あふれる小さなドームがあった。
「インド水塔」。ははぁなるほど、インド風。しかしなぜインド??


検索してみると、関東大震災で被災したインド人の救済に尽力した横浜市民への感謝を込めて、在日インド人協会が
1939(昭和14)年に建立したものだとか。国際貿易港、横浜にはインド人も大勢住んでいたであろう。
これは日印友好の証だったのだな。


ドームの内側にはガラスのモザイク。美しい~


インド人協会が建てたものだが、実際の設計は横浜市の建築課長、鷲巣昌だという。


そしてこちら、タイル友の会メンバーおすすめのジャパンエキスプレスビル。山下公園の方から歩いてくると
ちょうどT字路の正面に建つアイストップ的な建物だ。ジャパンエキスプレスは、船客送迎や移民乗船斡旋などを
行う会社だった。右へ行けば海の玄関口横浜大桟橋があり、人や物が行き交う活気に満ち満ちた場所だっただろう。

中央に階段ホールを配し左右対称。窓を切り取るように囲んだテラコッタ色の帯は角を越えて側面まで連続する。
壁は帯と同系の薄い色、帯で囲んだ窓周りにはアイスグレーの二丁掛タイルが使われている。
1930(昭和5)年築、設計は川崎鉄三。

オフィスビルらしい階段ホールを兼ねた小さなエントランスの床に、外壁とイメージを合わせた色合いの
無釉モザイクタイルが敷き詰められていた。縁のテラコッタ色がくっきり際立つ。


階段の人研ぎの手すりもまたモダニズムなデザインでいいね!


2階へ上がってみてもいい?


階段の踊り場の窓から舗道が見えた。何てカッコイイの~~!ここほんとに日本!?


2階の洋服屋さんのドアが開いていたのでちょっと覗きこむも、すごくオシャレな店なので気後れしていたが(苦笑)
お兄さんが出てきてどうぞどうぞと言ってくれたので、古い建物を見て歩いていてと話したら、そのお兄さんも
結構好きみたいで気さくにいろいろ話を聞かせてくださった。


このビルの歴史を感じさせる古い内装をそのまま生かしているとのことで、床板も当時のまま、補修跡も
あえてそのままに使っているという。ある時、昔この会社で働いていた人が店に来て、当時のままの天井や床の
傷を見て大変懐かしがっておられたとか。
このビルが伝えてきた物語を大事に思ってくれる店主さんに使ってもらって、建物の魅力が最大限に生かされた
素敵なお店になって、ビルも本望だろうな!

BLAUBERG an der KÜSTE

この近くのおすすめを教えてくれたり、記念写真を撮ってくれたり、いろいろ親切にしてくださって、
時間があれば商品をゆっくり見てお買い物したり、もう少しお話ししたかったのだけど(イケメンだし笑)、
まだまだ後があるのでお礼を言っておいとまする。


隣の横浜貿易協会ビルもまた素敵。1929(昭和4)年築、角地に建ち通りに面して長く伸びる。
こういう民間の会社の小さなビルが立ち並ぶ風景は、ハイカラな港の空気を強く感じさせるな。


このスクラッチタイルのランダム具合は、コンピューターで作り出す乱数ではできない、何とも言えない味わい。




並びのこちらの昭和ビルもいいなぁ。昭和初期~10年ぐらいまでに、こういう全面スクラッチタイル貼りの
モダニズムの香り漂うビルがたくさん作られたのだ。明治の官製建築よりもこういう建物の方が惹かれる。


エントランスのこの雰囲気は新しく作ろうと思っても作れるものではないなぁ。


階段の壁にも布目タイルが・・・途中まで上ってみる。フレンチレストランのようだ。




反対側のエントランスには八角形タイルが貼られている。こちらも上に飲食店が入っているな。
このビルは現在「海岸通壱番館」と呼ばれているが、あちらが「昭和ビル」、こちらが「並木ビル」と
二つの名が共存するビルだったようだ。1925(大正14)年築。


あとでこのビルのkaguyaという店でランチしたのだった。完全に建物で決めたが、ランチの内容もなかなか
GOODで、ボリュームもありおいしかった。


続く
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横浜のタイル建築めぐり ホテルニューグランド

2019-01-06 22:05:45 | 建物・まちなみ
モザイクタイルミュージアムの敷瓦の世界展を見て、東京の小石川後楽園にも古い敷瓦敷のお堂があると知った。
宗教施設やプライベートな物件はなかなかハードルが高いところが多いが、ここは公開してるのかな?と思って
友人のUさんとLINEで話していたら調べてくれ、「得仁堂」の年一回の一般公開が何と翌月(2018年10月)に
あると判明。行く!!一緒に行くことにして、ついでに東京横浜物件も案内してもらうことになった。
土曜の夜は、泊まってみたかった江ノ島の岩本楼を予約。江ノ島と横浜の距離感がイマイチ分かっていないまま、、、
他物件の見学ルートはほぼ任せっきりでスミマセン(汗)

まずは横浜から。ぐうたらしてちょっと遅めの新幹線で来て、、ホテルニューグランドで待ち合わせ。
あー横浜っていったい何年ぶり?仕事も含め3回は来てるはずだが、、、少なくとも10年は来ていない。
しかも、建物を見る目的で来るのはほぼ初めてかも。。。


元町・中華街駅を出、ニューグランドの裏側からアクセスして海側に面した入口に回ると・・・おぉ~~~っ!
いきなりこの壁、たっぷりふくよかな布目タイル~~淡い水色が美しい。


思わず駆け寄りすりすりしているとUさんが出てきた。あぁ遅くなってすみませ~ん。


元は回転扉だった入口ドアを入ると、目の前にどかーんとドラマチック階段が!うぉ~~~
外壁と色違いのようなタイルに覆われている。布目模様の上にたっぷりとかけられた釉薬はなまこ釉だろうか。




1階はドアからいきなり階段でちょっと窮屈な感じだが、吹き抜けを見上げると高い天井。2階がエントランスホールだな。
梁には複雑な幾何学模様(?)のレリーフが。


この腰貼りのタイルは平行四辺形で、しかも大きさや形が微妙に違っている。割付図の通りに焼いたんだろうなぁ~
手が込んでいる。


手すりは役物、というかこれはもう施釉テラコッタだな!ぬめっとした照りがリッチな気分。


階段を上がった正面のエレベーターまわりもゴージャス。壁は石の彫刻だ。


2階のロビーは落ち着いた華やぎに満ちていた。そこにいる人が皆貴族に見えてくる(笑)


巴模様の入ったペンダント照明は和風っぽいデザイン。これが意外と純洋風の空間にはまっていた。




今日は何かのパーティがあるようで、スタッフの方も動き回っておられたが、咎められることもなく、
ゆっくり見せていただけた。


腰壁にもタイルがぐるっと。布目の凹凸がかすかに浮き上がり、色が混じる美しさ、、、半端でなく美しい~~~!
これは日本人ならではの美意識じゃないかなぁ。ナデナデ、スリスリ、あぁもう、頬ずりしたい!!


このタイルを作ったのは誰だろう。小森忍かな??


2階から見下ろすと、大仏の頭か脳みそか(笑)と思ってしまう階段の親柱の装飾もよく見えた。確かに花かごだ。
名古屋の大津橋の花かごと似ているな。


そこここに配された横浜家具らしきアンティーク家具の数々も素敵で、ため息が出る。。。


そして、少し裏手にある従業員用の階段を見に行く。


こちらは地味だが、、、あっ、これは!鹿児島の藤武邸で見たのと同じタイルだ!
踏面にも蹴上にも、いちめんに貼られている。おぉ~いいね、いいね!


バックヤードは薄暗くてブレブレになってしまった(汗)


あぁ、一生縁がないであろう(笑)この異世界にしばし迷い込み、完全にノックアウトされた。。。
もう一日中ここに座っていてもいいと思ってしまうが、、、横浜散策はまだ始まったばかり。

ところでタイルの美しさに目を奪われて建物全体を撮っていなかった(爆)。公式サイトにてご確認を・・・
ホテルニューグランド

続く
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