まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

昼タイル 大津&京都

2018-08-15 21:28:27 | ディテール
長編シリーズがいっぱい控えているのだけど、準備ができていないので、小ネタをいろいろ出してきてごまかす・・・(汗)

こないだ大津から京都市役所へ行くのに京津線の上栄町駅まで送ってもらったが、時刻表を見たらめっちゃ
本数が少ないな!電車は行ったばかりのようで、20分ぐらい待たなければならない。
JR大津まで歩こうかと思ったが、京都からまた地下鉄に乗り換えるのも面倒なのでその辺をうろつきながら待つことに。

近くの民家の窓下にあめ色のふっくらタイルが。この艶を見て!思わずナデナデ~~


タイル貼りの一部をわざわざ切り欠いてポストの投函口が埋め込んでいるのもいいね!細かい仕事。


国道161号沿いの小さな民家の壁に、緑色のぽたぽた焼きタイルを発見。


そして同じ家の玄関まわりを見ると・・・あっ、ここにもタイルが。


うわ~これまたきれいなタイルだな!!


ひとつひとつが整形でなく、まるでフリーハンドで切ったようにぐにゃぐにゃにした形。
大、中、小、特大、いろんな大きさが混じっている。パターンがあるにしてもすごく多いのか、本当にランダムに
カットしているのか、そっくりな形はなかなか見つからない。
それに加え、窯変がかったムラムラの色あいが、小さなピースひとつひとつを全く異なる表情にしている。


茶色と薄い水色が入り混じったこの色合い、惚れ惚れするほど美しい~~~


これはいったい何と呼べばいいのか・・・玉石タイルの傍流のような気もするが。。石貼り風タイル?
いいネーミングが思い浮かばない~~


玄関先でタイルに張り付いているときに住人の方が出てこられたらどう言い訳しよう・・・とか考えながら
接写していたら、20分なんてあっという間。名残惜しいが上栄町駅へ戻り、太秦天神川行きに乗った。


ちょうどお昼時、どこでランチにしようかと考えながら電車に乗っていたが、ひとつ見たい物件を思い出し、
東山駅で降りる。ランチは圧縮することにして、散策がてら京都市役所へ向かって歩こう。

フェイスブックで見た残骸タイル。建物がすでに取り壊され更地になった敷地の奥に、色とりどりのタイルが
貼られた奥の壁一枚のみ、ぽつねんと残されていた。中央の2つのレリーフタイルが珍しいな!ラクダとライオン。
しかしこの壁はどういう意図で残されたのだろうか。。。


壊されてしまった建物の中にも貴重なタイルがあったらしいが、重機で一気にガサッとやられてしまったのか(涙)
心ある人によって取り外されて保管されていることを心から祈るが・・・
ここに残るわずかなタイルも保存するつもりで壊さずにおかれているのだと信じたい。


西へ向かって歩いていくと、何か不思議なものが目に入った。


何これ?犬走りの保護のためだろう、柵をしてあるのだが、この柵が伝統的な竹矢来などでなく、レースのような
透かし模様が入った多分鋳物のパネルで、純和風の建物と何ともミスマッチ。それがまた面白い(笑)


忍性寺というお寺のようだ。柵は建物の西面を全部覆っている。勝手口などドアのあるところは隙間が開かないように
ちゃんと斜めに折り込んであり、お寺の門の前はちゃんと可動式のタイプにしてある。




遠くから見ると意外と違和感ないなぁ(笑)


あっ、きれいな色のタイル!目が釘付けになったまま近寄っていくと、焼き鳥屋さんだな。


白い壁の一部のみに、トルコブルー系統の小口タイルが太い目地を取って貼られている。


元は端から端まで貼られていたのだろうか、それとも、元が開口部だった部分を一部ふさいで壁にしたから
途切れたようになっているのか。


いやぁ~~しかしこのブルーからオリーブの色あいの美しいこと!!こういう分厚い湿式の小口タイルが私は大好き!
下の方は白い小口タイルだが、これも同じく焼き物の味わいあふれるタイル。


この古いタイルが確実にこの建物の不動産価値を引き上げているよな!!


さぁもう市役所も近い。先に仕事を済ませ、今日もランチはパンで・・・
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石田愛商店と八清のタイル

2018-08-14 23:44:47 | ディテール
京都ついでに・・・半月ほど前のこと。午後から京都で打合せが入ったので、その前の昼休みを利用して
タイル友の会メンバーより情報を得ていたタイル物件を見に行って来た。


四条烏丸から少し下ったこのあたりはあまり歩いたことがなく新鮮で、キョロキョロしながら歩く(笑)
この日は猛暑のピークぐらいで数十メートル歩くだけで汗が吹き出す・・・


あ、あれだな。アーチ窓のある3階建ての建物、石田愛商店。
株式会社石田愛商店は1926(昭和元)年設立、子供和装品製造卸の会社。もう90年以上も続く老舗である。


外観を眺めると、窓まわりにテラコッタがたくさん。1階のらんま部分にステンドグラスもはまっているな!
カメラを持ってきていないのでスマホ写真のみ・・・しかも強烈な逆光で飛びまくり(汗)


見ていると人が出てきて、1階のガレージを開けて・・・中に停まっていた車が出るようだ。
うまい具合にガレージが空になったので、近寄っていくと・・・うわぁ!!すごい~~
そこの会社の方に声をかけてタイルを撮らせてもらう。


無釉の色土モザイクタイルがまるで龍の鱗のような立体的な模様を描いている。インパクトがあるな!!


そして端の方にデッキグラスがはまっていた。地下室があるんですか?あぁそうですよ。へぇ~
周囲がガタガタなので、タイル床をあとから切り欠いて嵌めたようだ。

会社のサイトを見ると、地下に防空壕があるのだとか。。。

京都の商店はこんなタイルが貼られているところが多いんですか?いや、うちは洋風に作ってありますからね。


欄間のステンドグラスも内側からだと鮮やかに見えた。きれいだなぁ~~
派手な床、ステンドグラス。今はガレージだが元は接客スペースだったんだろうか。
事務所の中や2階や3階も素敵な造形がありそうなにおいがぷんぷんするなぁ~~


事務所の方は出たり入ったり皆忙しそうにされていたので、あまり話は聞けなかったが、ゆっくり見せて頂いて感謝!


さて石田愛を後にして歩いていると、風変わりなタイル壁を発見!


小口タイルぐらいの大きさだが、中央部が膨らんだ立体的なタイル。うわぁ~~~、これはツボだぁ~~~!!
まるで、寄せ棟屋根の小さな家がずらりと並んだ集落のようじゃない!?


ここは株式会社八清(はちせ)。京町家も扱う不動産会社らしい。設立は1956(昭和31)年。


なまこ釉はひとつひとつ色合いが異なり、違った表情を見せる。なんて素敵なんだろう。


あっちからこっちから眺め回し、写真を撮っていたら、そこの会社の人らしきお姉さんがこちらを見たと思ったら
にこっと微笑んだ。あぁ、怒られなくてよかった(笑)


地味な色なので遠目に見たら見逃してしまいそうだけど、タイルに呼ばれたなぁ~~(笑)


また少し歩くと、左右ともタイルの貼られた路地を発見。タイル横丁だ!


右側の飲み屋の壁に貼られたタイル、青っぽい釉薬の窯変が渋いねぇ~~




そしてその奥には、この鮮やかな紅色の二丁掛タイルが。真っ赤でないのがいいね。


左側の壁は1階分の高さまでびっしりと二丁掛のタペストリータイルが。この大面積を貼っても単調にならないのが
古いタイルの魅力。


古い町家だな。2階の窓まわりにも同じタイルが貼られていた。


もう、京都は数十メートル歩くだけでたくさんの魅惑のタイルに出会えるので、なかなか前進できない・・・(苦笑)
結局お昼休みの時間の大半を使ってしまったので、慌ててサンドイッチを食べ、仕事に向かったのだった。
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京都東山区で出会ったタイルたち その2

2018-08-13 22:00:58 | ディテール
京都の続き。

祇園の歓楽街をひとりでジグザグ歩いていたら、このビルが現れた。ニュー祇園ビル。
おぉ~~っ、外から見える壁が全面タイル貼り。


彫の深い型押しタイル、というかレリーフタイル。コーナーの役物はフルサイズ×2面でリッチな気分~


地下へ降りていく階段の下まで全部!


木の幹を思わせる質感で、たっぷりかかった灰緑色の釉薬がエッジ部分だけ薄くなり茶色が浮き出ているのが味わい深いな!




今日は柳湯に入って帰ろうと三条の方まで歩いていく。
mayumamaさんが前に見ていたマジョリカタイル祠、多分この辺のはず・・・と覗き込んだトンネル路地。
一発でビンゴ!!冴えてるなぁ~~(笑)


石畳の路地の奥の奥、30mぐらい入ったところ。
このトンネル路地はもちろん私有地だろうが、お参りするのは許されるよね・・・そっと入って奥まで行く。


この台座のタイルの貼り方が面白い。普通なら四角のタイルの模様を生かすようにフルサイズのものを何枚か並べて
正面に貼るだろうが、ここのはわざわざ1/2サイズの三角形タイルを、台座の四辺に貼り付けてあるのだ。
しかし、考えてみれば半分サイズを8ヶ所に散らして貼る方が、フルサイズ4枚を並べて貼るより派手に見える。
限られた枚数のタイルでできるだけ華やかに見せる工夫だろうか。


しかしその横の地べたには贅沢にフルサイズのタイルを貼っているのは謎。。。
 

いちばん奥の一枚だけが白タイルだと思ったら、右側のタイルと同じデザインで色のついていないタイルだった。
しかし何でここまでバリバリに割れるかなぁ!?


台座の天面は白無地タイル。これも古い。

ちゃんと拝んでから、路地を後にした。

近くの食品工場(?)のファサードのタイル。




そして、柳湯にちゃぽん!今日はちゃんと予定通り(笑)
今日の京都は気温はそれほど高くなかったけど蒸し暑くて汗だくだったので、洗い流してさっぱり!
やっぱりお風呂屋はいいねぇ~~


脱衣所の見事な豆タイルのモザイク画も楽しんだ。


京阪で帰ろうと思っていたけどやっぱり始発の阪急河原町から乗ることにして、三条から四条河原町まで歩く。
六曜社の大好きなタイルを見ていこう。今日はもう遅いから入らないけど。




六曜社1階の小口タイルもニュアンスのある緑色のバリエーションが美しいなぁ~~


河原町通りと新京極の間の通りで発見した建物の玄関まわりには二丁掛のタペストリータイルが貼られていた。



朝から長楽館を見学して、あかがねリゾートでのランチ、そしてまち歩きにお風呂屋と充実した一日だった!

終わり。
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京都東山区で出会ったタイルたち

2018-08-12 22:33:32 | ディテール
友人が京都でランチを企画してくれたので行ってきた。珍しく四条で待合せの時間より30分ほど早く着いたので
祇園をひと回り。午前中はどこの店も閉まっていてタイル観察には最適だ(笑)

こちらは、料理屋だろうか、和楽という店のファサードに貼られていた、デッカイふっくらタイル(笑)


ひとつひとつ少しずつ表情が異なる。焼きものの風合いの生きた素敵なタイルだなぁ!




たから船ビルは各階の非常口(?)の手すりもかわいいし、ビル名のフォントもいいな。


1階の入口まわりには渋い小口タイルが貼られていた。


あっ、これは!と思って近づいて見たら、なんと型押しの銅板だ。
レリーフ模様をプレスした金属板はあるが、これは1枚1枚を成形して並べてあり、まさにタイル。


この質感。素晴らしいなぁ!




ランチのあとかき氷を食べに行こうとぶらぶら歩く。
この道は少し前に通ったな。メゾーン叡和のかわいいタイルを前にも撮った。


青磁のような淡いグリーンの一見シンプルなタイルで、見逃してしまいそうだが、隅っこに花模様のスタンプが
押してあり、釉薬が溜まって模様がうっすらと浮かび上がる、可憐なタイルだ。


ちりめん山椒屋さんのアプローチをふと覗き込んだら・・・うわっ、これは!敷き瓦じゃないか!しかも四半貼り。


織部釉のかかった沈文、織部を半分かけて白い部分に鉄絵を施したもの、そして呉須で花模様を描いた染付のものもある。
日々踏まれているからだろう、かなり傷んでいるな。端は欠け、釉薬が剥げ落ちているものも多数。
これは古いものなのか、比較的新しいものか、汚れていてイマイチよくわからないな。。。


また大きさは瀬戸の本業敷瓦より小さくて、六寸角だろうか。いや、若干大きいか。足下に敷いているだけあって
分厚そうではある(測ってないが)。
しかし結構寸法がバラついていて作りが粗い感じも。でも端は1/2サイズの三角形のものをちゃんと使ってあるしなぁ。


あぁ気になるが今日は皆と一緒なので手早く写真を撮っただけ。今度もう一度見に行こう。


祇園のかき氷屋さんへ行く途中に見かけた、2階の壁いちめんに花火のようなレリーフタイルを貼った、八坂ビル。
全面白というのもなかなかクールでいいね。


こちらは元タバコ屋のショーケースだろう。極小長方形モザイクタイル貼り。


いろんな瓦が壁に埋め込まれた中華料理屋さん、白碗竹快樓。


鬼瓦や棟端瓦、棟飾りなどいろんな瓦がみっしりと。中央にイノシシが。


これだけあると壮観。


解散してからもう少し祇園を歩く。昔ながらの大衆食堂は目を惹かれる魅力的な佇まい。


左右のショーケース下にはランダムな形の石貼り風タイルが貼られている。


あっ、これはあれだ、シミタイル。インクをボチョっと落としたみたいな模様は面白いけど、ちょっと気持ち悪い(苦笑)


マンションのエントランスに張られていたタイル。これはどっかで見たことがあったな。


割と新しいものだ。


続く
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小倉 ドンとタカヤマ

2018-08-11 23:52:02 | 
久々に九州へ出張があったので(もちろん日帰り)、朝一本早い新幹線で行って小倉駅前でモーニングを。

小倉駅前の大きな商業ビル、コレットの裏手。元は飲食店街だったような細い通りにある「篆刻喫茶」ドン珈琲館。
一歩入ると、、、おぉ。レトロな空気。どこに座ろうか・・・


くすんだ壁、太い木の梁、ステンドグラスの照明・・・作られた雰囲気なのか天然レトロなのかと一瞬とまどうが、
「もう37年になります」との店主の言。建物はもっと古そうで、ちょっと演出も入っているだろうが素敵な空間。
昭和56年と聞けば結構新しいように思うがもう37年か。昭和は遠くなりにけり。。。


お客は私一人だったので、写真を撮ってもよいかと尋ねると快くOKして下さった。


インコがいるんですよ、と言うので見に行ったら、店の片隅に大きな緑色の鳥が微動だにせずとまっていた。
「ボタンインコなんです」「へぇ、オウムじゃないんですか」「弥太郎と言います」
店主さん、弥太郎が描かれたポストカードをくれた。


店内に見とれて「モーニング」としか言っていなかったため当然コーヒーが出てきた。
あっ、しまったなと思いながら、一緒に出てきた泡立てた生クリームをたっぷりと混ぜて飲んだら、
まったく嫌味がなくおいしく頂くことができた。あれ、これならいけるな!?
このコーヒーの種類を聞いておけばよかった。

サンドイッチも卵と野菜が入ったトーストサンドでとても美味しかった。これで500円って、すごくない!?

お店のゆる~い空気感についゆったりしていたがあんまり時間もないんだった(汗)。急いで食べ終えてそそくさと
店を出たのはちょっともったいなかったなぁ。篆刻についても聞けなかった。小倉に来たらまた来よう。



さて仕事の打合せは午前中に全部終わってしまった。ちょっと要領よくやりすぎたな(笑)。この時間だと直帰と
いうわけにいかないじゃないか(苦笑)。支店に寄ったあととりあえず小倉でランチを食べてから大阪へ戻るか・・・

駅前でランチどころを探すのに、さっき乗せてもらった車からちらっと見えた銀天街裏のアーケードを歩いてみる。
そしてここ、気になっていたレストランタカヤマへ。


年季の入ってそうな洋食屋さん。タイル貼りのファサードも気に入ったし、ここにしよう!


中へ入ると・・・おぉ、こじんまり、カウンターのみ。いい雰囲気~~




そして背後の壁がなんと一面玉石タイル貼り!!うわぁ~、レストランの内装に玉石タイルって面白いなぁ~。
しかし落ち着いた色合いで違和感なく、温かみのあるインテリアにちょっとクールさを添えている。


さわるとつるつる、毎日きれいに拭いておられるんだろうな。


ランチを注文すると目の前で作ってくれる。もう50年になるという老舗洋食屋らしい、肉の味がしっかりした
ハンバーグのランチはとても美味しかった。ドリンク無しで980円は普段のランチとしてはちょっと高いけど
テーブルに出ていた単品メニューは3000円台~だったので、ランチはお手軽なんだろうな。


このお店、2階もあって、落ち着いたテーブル席は少人数での食事会にもぴったりそうだ。



小倉では結構有名なお店と見え、何も下調べなしに行ったにも関わらずうまく見つけられてよかった!


ランチのあと旦過市場をひと回り。だいぶ前に来たことがあるが相変わらず賑わっていてワクワクするなぁ。


おや、裏手にひときわ古い市場が広がっている。こちらは見ていなかったかな?前すぎて忘れているのかも。
鶴橋の市場のようだなぁ!


古い看板を掲げたお店。ここのおばちゃんと少し会話したが、この市場は戦後にできたらしい。
昔は歩くのも体が前後の人とくっつくほどの混みようで、それに比べると今はもう全然お客がいない、と。
いやそれでも巨大なスーパーができている今も古い市場にこれだけお客が来て賑わっているのはすごいですよね!


ゆっくり楽しんで行ってね。ありがとう~~
あぁ、古い市場は楽しいなあ。また遊びに来てじっくりまわってみよう~


小倉駅へ戻りさくらで大阪へ。夕方の会議にも余裕で間に合う(苦笑)
日帰り出張のささやかな楽しみはせいぜいこのくらいかな(笑)


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