まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

あぁ、感動の高雄ライトレール

2018-10-28 18:06:27 | 鉄道風景
高雄の続き。

高雄発のピーチ便は14:00発なので、高雄での滞在は午前中いっぱいしかないが、去年開通したライトレール
(高雄捷運環状軽軌)にどうしても乗りたいと思っていた。1月に嘉義へ行く前に高雄に少し立ち寄った時
走っているのを目にして開通したことを知ったのだったが、その時は乗る時間もなく横目で見ていただけだった。
早起きして乗りに行くぞ~!

朝からMRTで西子湾へ移動、出口を出たらすぐライトレールの哈瑪星(はません)駅がある。あの高雄港駅の中に!
「哈瑪星」とは、日本時代に呼ばれた「浜線」という地名がそのまま定着したもの。響きがいいね!
これまでは正式な地名としてはなかったと思うが、駅名になるというのはうれしいなぁ。

まるで高雄港駅から列車に乗るように、構内へ入って行く。ドキドキ・・・


すると見えて来るのは、貨車!客車!機関車!うわぁ~~~
あぁ・・・感動が胸に押し寄せる。なんて素敵な気分だろう。


そして真新しいホームと青々とした芝生が目に入る。背後に広がるヤード。ここから列車に乗れる喜び!
ここに路面電車を走らせるという素晴らしいアイデアは、貨物線を廃止する前に決めていたのだろうか、
まさか、これのために廃止したとか・・・まぁそんなことはあるまい(苦笑)


ライトレールのホームの裏には高雄港駅のホームが。




さてひとしきり写真を撮って浸った後は、2両編成の真新しいトラムに乗り込む。右側がいいか左側がいいか
迷うところだが、結局フリー(立ち)で。


さぁ出発!!
お楽しみはすぐにやってくる。哈瑪星駅を出るとまず左へ大きく90度カーブして道路と並行になる。


この道路は臨港貨物線の廃止後に広い貨物ヤードをズバッと横断するように作られたものであり、
断ち切られたもとの線路の束を横から眺められるスポット。長い長い踏切を渡るような感覚。

かつてこの辺りに転車台もあったのだ。

鉄道博物館のある倉庫街を回り込んでトラムは左へ。かつて殺伐としていたエリアは今や函館の赤レンガ倉庫にも
劣らない賑わい!劇的な変貌である。
高雄港の大きなゲートを横目に今度は右へカーブ。


この辺りの右側にも古い台糖倉庫が並んでいた記憶があるが、いくつかは取り壊したのかもしれない。


もとの貨物線跡を、おしゃれに変貌した倉庫と港を両側に眺めながら、貨物列車と同じ目線でトラムで走るなんて
なんてわくわくするんだろう!


そこから少し上り坂となり、愛河を渡る。


この先の港湾エリアは近代以降に作られた大工場地帯で、工業都市高雄の心臓だったところだが、
街の発展、人口増加に伴い工場や港湾機能はどんどん郊外へと移転していった。
近年郊外型のショッピングセンターや展示場などの大型施設が作られてきたがまだまだ発展途上で、
ここでも巨大な建築が鋭意工事中。






新光埠頭もずいぶん変わったなぁ!


高雄展覧館駅で降りて陳中和記念館を見に行こうと思っているが、せっかくなので終点まで行ってみよう。


前鎮の港あたりからライトレールは海岸を離れ内陸部へ入って行く。
以前、渡船の中州~前鎮航路に乗ったときに前鎮港に着いて自転車で走り出してここにさしかかり、
巨大な交差点の真ん中を堂々と横切る臨港貨物線の線路を「発見」し、感激にむせんだのだった(笑)。


このあたりには肥料や化学工場があったようで、更地になったのはここ数年の間ではないかと想像。
建物が解体されたばかりのような雰囲気で門と塀だけが残っている。土壌汚染などあるだろうから今すぐ
開発に着手はしないだろう。
開発の度合いは地域によりグラデーションがある。これから一帯に新しい街が作り上げられていくプロジェクトの
過程を、ライトレールの車窓から何年もかけて観測することができるというのは、まさにとびきりの観光じゃない!?

さて終点の籬仔内駅に到着。ライトレールはまだここから北へ伸びる予定なので暫定の終着駅である。


大きな交差点の先に前鎮機廠が見えた。


道路の中央にある籬仔内駅のホーム。


この柵など、貨物線の香りがまだまだ感じられるなぁ。。。



この感動を感じてもらうためには、是非ともこれまでの記事を順番に読んでほしい!
2009年(1)
2009年(2)
2011年
2012年
2014年
2018年1月

続く

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