まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

大王崎のタイル

2021-01-31 16:15:44 | ディテール
2020年1月の伊勢・鳥羽の続き。

いいお天気で快適ドライブ♪二見浦から、タイル物件があるという大王崎、波切漁港あたりへやって来た。


うわっ!!なんじゃこりゃ!!廃墟じゃないか!!このタイルは・・・お風呂屋だ。煙突も残っている。
もうずいぶん放置されてきたのだろう、完全に屋根は落ち、ドアも窓もない、スケルトン。
構造はRCでがっちり造られていると見える。


・・・しかしすごいつる草だな。建物を食い尽くそうとしているかのようだ。
廃墟苦手な私も、白日下これほどあっけらかんとした廃墟だと、何か遺跡のように思えてきて怖さは感じない。


市松に貼られた水色のタイルが、空の色にも負けないほど鮮やかな色!


ここから手前が脱衣所だったのかな。ん?しかし入口が1つしかないな?男女混浴だったとか、まさかね(爆)


内部にもタイルが見えている。


なんと白無地タイルが四半貼りされているじゃないか!そして雷文マジョリカのボーダーと、役物使いの納まり。
こういうタイル使いの雰囲気からして戦前のように思えるが・・・モザイクタイルも使われているから戦後なのか?
モザイクは改修時のものとも考えられるので、やっぱり元は戦前だと思う。


これは鏡か?高島屋のマークが残っている。


つる草を全部取り払い、浴槽やカランなどがどうなっていたのか、男女の仕切りがあったのかどうか、確かめて
みたいが、無理(苦笑)。ゴミも片付けてここをきれいにしたら、結構面白い使い方ができそうな気がするなぁ!

さて、大王崎の方へ向かって歩いていくと、また別の倉庫のような建物の床にモザイクタイルがあった。


油などにまみれたのだろう、こちらはかなり汚れているが、奥の方には一部模様になっている部分もある。


壁はさっきのお風呂屋と同じく白無地タイルにマジョリカボーダー。倉庫にしてはしゃれているし、どういう用途の
建物だったのかな。






漁港に面した干物屋さんの建物。


ドイツ壁のように荒く仕上げた外壁に、額縁付きの縦長窓。


お買い物のついでにお店の人と会話して、ちょっとその辺まで見せてもらった。
弓型のペディメントなんかがついているが、これは完全に土蔵だな!この入口の中は三和土の土間で、その先は
上げ床になっているようだ。


上を見ると、八角形の凹みがあった。抜けているのか、それとも照明器具がついていた凹みなのか、ちらっと
見ただけなので不明。。。


買って帰った太刀魚のみりん干しはおいしかった!


その隣の建物、こちらもかなり古そうな倉庫というか蔵。日本瓦が載った寄棟屋根だが、一部落ちていたり
見るからに老朽化が進んでいる。


一部壁が剥げているところに見えているのは、鉄筋??これRC造なのか??
しかし、台風が来たら暴風や高波をまともに受けそうなこんな場所で、よく今まで残っているなぁ。


「海女専用」駐車場。いいね!


漁港は楽しいなぁ~


さて、お天気もいいし大王埼灯台まで上ってみようか。


続く

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