まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

松賀屋を見学。続き

2022-11-27 23:47:40 | 建物・まちなみ
松賀屋の続き。



2階へ。手すりのある階段は途中で180度曲がり、2階の部屋の真ん中へ上がってきた。
親柱の柱頭は松ぼっくりと松の木を合わせたデザインが面白い。美しい飴色の艶はケヤキだ。


部屋に囲まれた階段室。建具に接する部分の親柱はハーフ松ぼっくりになっている(笑)


二階もやはり上質な木材がふんだんに使われている。


やはり欄間が素晴らしい。


タコのようにくねくねとした枝を伸ばす松の古木を透かし彫りに。迫力あるな!




床の間の壁紙の破れなどちょっと痛々しいものの、床柱や各部の造作はとてもきれいで状態よく保たれていて、
やはり上質な材と高度な技術で造られているおかげだな。


書院の欄間はまたすごい!しなだれ、くねった竹は熱帯の竹だろうか。
また梅のデザインの欄間もあり、松竹梅が揃う。


女中さんを呼び出すための筒。


こちらの部屋の欄間は華やかな扇のデザイン。照明を点けると壁にシルエットが映ってえも言われぬ雰囲気に!


広大なお屋敷の維持は本当に大変だろうが、街の財産であるこの建物を守り使い続ける方々がいることは
素晴らしく、建物にとっても幸せなことだな!


ランチは、松賀屋からほど近い海辺の、工場の一角にあるにがり衛門で。変わった名前だが、ここは
にがり&塩メーカー、仁尾興産直営のカフェなのだ。一見プレハブみたいなそっけない建物なのに
内部はおしゃれな雰囲気で、お客も大入り。


自社養殖のクルマエビを使ったドリアやエビフライ、にがりを使った豆腐のスイーツなどもある(写真なし笑)。
お土産コーナーにはいろんなフレーバーの塩や関連製品も充実。塩田で発展した仁尾ならではのお店だ。


順番は前後するが、松賀屋以外にこちらも花鳥苑の鳥取さんに教えて頂いた大喜多家の長屋門も見に行った。


高い塀を巡らせたお屋敷で中は窺い知れないが、塀の外側には溝も巡っている。


この溝は垂直な石積みで、幅はそう広くないものの深さが1mくらいもあり、堀と呼んでもよさそうだ。
 



素敵な洋館の下高瀬簡易郵便局も見に行く。このすごい建物が現役の郵便局なのだからたまげる!


隣には立派な和館もある。


面する道が細いので余計に背が高く感じられる。おでこに屋号らしきマークが見えるな。郵便局なのに屋号?
そしてよく見ると二階の窓の向こうは部屋でなく、レリーフのある別の壁があるぞ?どうなってるんだ??


三豊市の広報の記事によると、1935(昭和10)年に丸岡呉服店(屋号ヤマヤ)として建てられ、
1950(昭和25)年から簡易郵便局として使われているとか。しかし呉服店をやっていたとは
思えない立地なんだけど・・・建ててから早くに呉服店をやめているのはやはり適さなかったのか。。。



三豊市の広報(→こちら)には内部の写真も載っていた。タイル貼りの床にエンタシスの円柱が立ち、中央は大きな
吹抜空間となっているらしい。すごいな!!ここがどのように郵便局の執務室になっているのか・・・
平日に行って普通に切手とか買ってみたいなぁ!

続く。

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