まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

多度津のまちめぐり 清水温泉、香露軒

2018-08-07 23:48:17 | 建物・まちなみ
丸亀のホテルから多度津へ移動して、めくるめく合田邸を見たあと、合田邸ファンクラブの泉川さんに多度津のまちも案内してもらった。

合田邸のある本町通りは今は人通りも少ないがかつては金毘羅街道として賑わい、間口の広い町家や商家が軒を連ねた
古いまちなみが残る。この清水温泉も趣を添える建物のひとつ。


大正末期に開業し30年ほど前まで営業していたという清水温泉。一時は日の出湯という名に改めたこともあるらしい。


リノベーション工事中で、訪れた日のほんの数日後にカフェ「藝術喫茶 清水温泉」としてオープン予定だった。
準備作業が佳境に入っているため見学はできないとのことだったが、泉川さんが声をかけてくれて少しだけ覗かせてもらえた。




高塀に囲われた中に男女別の入口があり、番台、木製扉のロッカー、壁の扇風機・・・
女湯はお風呂屋の空間のまま、湯船も座席になるという。面白い!


渋いグリーンの壁の色がいい味。


番台横の狭い靴脱ぎのところから入れ替わり立ち替わり覗き込んだだけなので、男湯の方がどうなっていたのかなど
あまり詳しくは見れなかったが、センスあふれるリノベーションで居心地いい空間になることは間違いなさそう。
しかしよく今まで建物が残っていたなぁ~

※芸術喫茶清水温泉は5月26日(風呂の日)にオープン済みです。



おしゃれな盆栽も売っているらしい。


お風呂屋が現役のときに入りたかった~~~!!


向かいのお惣菜処てつやというお店でランチしたいと思っていたのだが何とこの日はお休み。しかしこちらも少し
見学させてもらえることに。
この旧塩田邸は築109年にもなる建物で、こちらも端正な佇まいの日本建築。「てつや」の屋号で、鉄の原料問屋と
刀鍛冶を営んでいたとか。「てつやの会」は、ここ塩田邸を中心に多度津のまちづくり事業を進めておられる。


ここにも素敵な盆栽が・・・そう、清水温泉もてつやの会が手がけたのだ。
食事できなかったのはとっても残念だが、古い建物を生かしたまちづくりが着実に進んでいることを感じた。


こちらの香露軒という宿も、戦前まで料亭だった建物をリノベーションしたもの。
リーズナブルな料金で趣のある日本家屋をまるごと1棟を貸し切りできるゲストハウスは外国人にも人気らしい。


キッチンも使えて、友達同士で泊まれば楽しそう~~


元料亭らしく内部にもおしゃれな意匠があちこちに見られる。




松葉のデザイン。


多度津にもあった、花菱なまこ。


多度津のまちには立派な商家や町家がまだまだたくさん残っている。やはりまちに財力があったからだろう、
上質な材が使われていると見え、古くてもしっかり建っていて状態がいい。これらをどんどん活用できたら・・・
ポテンシャルはとても高いと感じる。それに加え、合田邸ファンクラブやてつやの会などいろんな人々が
それぞれ精力的に多度津のまちづくりに取り組まれていて、これからの多度津がとても楽しみだなぁ。




続く

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