まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

徳島の三河家住宅 その2

2017-10-26 22:44:50 | 建物・まちなみ
三河家住宅の続き。

1階から順番に見ていこう。
こちらは食堂。真っ先に目が惹きつけられる、中世のお城を思わせるような暖炉は、中にラジエーターが
入っていた。そしたらワシ(?)の紋章の入ったフードは飾りだな。


錆び色でよく分からなかったが石でできているようだ。グリルが美しい~


ねじねじの柱も石の彫刻と思われる。


密な間隔で入れられた梁の表面にもレリーフが。
Rのついた窓辺にはソファーが作りつけられている。


この部屋の照明は、元の器具にあとからプラスチックカバーの照明をはめこんだのか??


こちらは書斎。調度品がほとんどなくなっているのが残念だな。。。


壁はこんなエンボスの入った革のような壁紙が。高級感溢れる!!


シャンデリアと一体になった天井装飾は換気口を兼ねている。


そして・・・こちらが、タイル尽くしのお風呂場だ!!


天井までびっしりと張り詰められた12mm角の豆タイル。ここも半円アーチ型の造形が組み合わされている。


本で見ていたモザイク壁画はこれか!!滝と松の木が描かれた縦長の壁画は日本画風で、
まるで一幅の掛け軸のようだ。縁取りの赤紫色のタイルもいいなぁ。


コツコツと整形したタイルのかけらで滝の流れも表現している。これは泰山タイルが使われているとか。
泰山のこういうモザイク加工用のタイルをいつかの展示で見たことがあったな。


しかし面白いのはこの壁画の上方にシャワーヘッドがついていること。
この前に立ってハンドルを回せば、あたかも幽玄な山の中で滝に打たれている気分を味わえるのだ!


水色の結晶タイルに、これまたかわいい陶製のハンドル。う~~ん、素敵!!


窓ガラスには海草が揺れ熱帯魚が遊ぶ、ユーモア溢れるお風呂場。
いちめんタイル張りの西洋風のお風呂場だが、浴槽は置き型でなく深い浴槽が作りつけてあった。
ドイツ留学で西洋風が身についていた三河医師だが、お風呂はやはり肩まで浸かれる日本風にこだわったのだろうか。


お風呂場の近くの洗面所やトイレのドアに小さなステンドグラスが。


階段は1階から3階まで吹き抜けになっており、側面には深い漆喰レリーフが施されている。




2階の元温室の床もタイル貼り。こんなレンガ色の籠目模様、素敵だなぁ~~
目の部分にも小さな白いタイルが入っている。


戦後、自宅で診察していた時代、温室は手術室に使われたという。


まだ続く。

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