まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

大江山ニッケル専用線跡を歩く

2011-03-16 14:22:46 | 鉄道風景
北近畿タンゴ鉄道(KTR)の野田川駅で降りたのは、廃線地図を見るとそこから2本の
灰色の線が伸びていたから。大江山ニッケル専用線。む~ん、なんて魅力的な響き。
跡が残っているのかいないのか分からないまま、とりあえず降りてみる計画にしたのだった。

岩滝口駅を過ぎ、そろそろ専用線が宮津線を跨いでいたあたり・・・あっ!あれは。
築堤が残っているじゃないの!しかもかなりいい感じ。駅から1時間で見に行けるかな?

降り立った野田川駅のホームから見えるのは田畑と川の土手と少しの民家だけ。
構内は広く、ホームにたたずんで貨物列車が並んでいた頃の光景をしばし空想。

鉄チャンらしき数人の人が降りたところを見ると、その筋では(笑)有名な駅なのだろう。

果たして、駅舎の中には「丹後山田駅」の駅構内のジオラマがあり、いろいろ資料が
展示してあった。それによると、この野田川駅はもともと国鉄峰山線の丹後山田駅として、
大正14年に宮津~丹後山田間が開業したという。その翌年内陸方面へ伸びる加悦鉄道が開通。
大江山でニッケル鉱が発見されると日本冶金専用鉄道岩滝線が開通し、加悦鉄道も吸収して
大江山から岩滝の精錬所へとニッケル鉱石を輸送したが、戦後採掘は中止され、昭和60年に
専用線、加悦鉄道ともに廃止。平成2年、国鉄宮津線のKTR移管とともに丹後山田駅は
「野田川駅」に改称された。


さて、「定期券・回数券利用者専用」出口から駅の東側へ出て、いかにもニッケル専用線の
廃線跡に違いない遊歩道を歩こう。駅からしばらくは踏切がなく、ところどころ外してある
柵の間が実質生活通路になっているようだ。あぁのどか。。。

しばらく行くと踏切があった。おや、あれは?今私が歩いている遊歩道を挟むように、
錆びたバッテン印が左右に立っている。横の現役線には色鮮やかな黄色と黒のバッテン印が。


おお!古い警報機を残してあるんだ!!この自然な放置具合、JRじゃできないだろうな。


台湾の高雄の貨物線跡サイクリングロードを思い出してうれしくなった。




廃線跡の遊歩道は本線から徐々に離れ、またそれと同時に高さを増してゆく。

上りつめた坂のてっぺんで遊歩道は終わっていた。その先は公園を整備中のようで、
ここには花が植わるのだろう。その下に、踏切が見え、そしてその向こうに・・・
築堤の続きがど~んと控えていた!


警報機がカンカンと鳴り始め姿を見せたのは、1時間後に乗ろうとしていた上りタンゴ
エクスプローラーだ!

1時間で駅に戻るのはもう途中であきらめていた。

専用線がオーバークロスしていた頃は、この道路はなかったんだろうか。
ガード下に踏切では複雑すぎる。


築堤に駆け上る。結構高いな!
築堤の上には朽ちた枕木が積まれ、野バラのつるの間から犬釘が顔を出していた。
見渡すと、美しい弧を描きながら川を渡る宮津線の線路が見える。これが野田川かな。
そして廃線の行く末に目をやると、だんだん低くなってゆく築堤が、とぎれとぎれに
なりながらも彼方まで続いていた。


橋は鉄道写真の撮影スポットなのだろう、カメラを抱えた人が数人、帰って行くのが見えた。
確かに、あのカーブの鉄橋は絵になる。私も行ってみよう。


土手を上ろうとして小さなつくしが目に留まった。あぁもう春だな。。。
那岐今庄ではまたつくしが草むらを埋め尽くしているかな。

踏まないように気をつけながら、土手の上に上がった。

川の土手と道路、廃線と現役の線路が交錯する魅惑的な風景、そして築堤の行方も気になるが、
そろそろ引き返さないと。次の豊岡行きに乗り遅れたら、下りタンゴエクスプローラーに
乗れなくなってしまう。後ろ髪引かれる思いを断ち切って、野田川駅に向かったのだった。


・・・そしてその後は・・・・

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2 コメント

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廃線路 (きしちゃん)
2011-03-17 21:51:57
素晴らしいブログ!有り難うございました。
私も一緒に廃線路を歩いているように、
空想の旅が出来ました。
私は、KTRは天橋立に行くときに特急に乗るときのみに利用します。
特急列車とローカル線の落差がとてもありますね。ローカル線の旅もなかなか素敵に思いました。
きしちゃんさん、 (ぷにょ)
2011-03-21 23:24:51
楽しんで下さってありがとうございます。
今回、この後に天橋立で下車して小天橋をもう一度見てこようと
思っていたのですが・・・行けずしまいでした。

タンゴエクスプローラーは比較的新しい車両の中で数少ない
お気に入りだったのに新ダイヤでは使用されないようでとても残念です。

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