まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

彰化近郊のタイル民居めぐり

2019-08-18 22:29:59 | ディテール
3月の台中の旅の続き。



今日は台中発タイル民居めぐりに連れて行ってもらうことになっていてとても楽しみ!!
まずはホテルのすぐ近所の国際大戯院を見に行く。ここはタイルスポットではないが、古い建物も皆好きなので見る。
台中のまちなかのめぼしい建築はほとんど見尽くしたと思っているが、すぐ近くにこんなのがあったとは。
ただし建築年等は全く不明。。


しかしもちろんとっくの昔に廃業しており、悲しいほど廃墟。。。おっちゃんが軒下の一部を駐車場管理の
事務用に使っていた。・・・ちょっと危険じゃない!?


元大正清酒株式會社臺中工廠の文化創造産業園区。私は前回に見たが、mayumamaさんが朝活でも
見落としたと言うのでひと通り回る。


旧台中刑務所演武場も再訪。




裏手に古い日式住宅のようなものが見えたので、回り込んでみると、一群の平屋建ての住宅建築があった。
これが説明板の地図に書いてあった典獄長宿舎だろうか。いくつかあるので他の職員の官舎かもしれない。


廃墟も廃墟、巨大な木に養分を吸い尽くされているようだ。。。こんな風になったらもう手の施しようがないな。。。(汗)


そしてやって来た、彰化の郊外の和美というまちにある道東書院。1857年に着工、翌年完成。その後火事や
破壊のため度重なる改修増築工事を行っている。直近の改修は1985年。


門の両脇の装飾は、タイルがあってもよさそうな雰囲気だが、(おそらく漆喰の上に)直接着色したものである。
卍と共に笛、銭、蓮の花、拍子木(?)、ひょうたん、軍配(?)、松明(??)、熨斗(??)の絵が描かれて
いるのは、単なる吉祥柄ではなく何かストーリー的な意味がありそう。




門を入ると広いレンガ敷きの前庭があり、その奥に四合院型式の建物が建っていた。寺廟とは違い屋根の上の
装飾はおとなしめ。ここは私設の学校なのだ。


閩南式の山型の馬背。美しい磚のパターン。






そしてこの門庁の壁に、マジョリカタイルがあった!親子の虎が描かれた漆喰装飾の下に、4羽の孔雀。
バラの花のタイルでぐるりと囲んでゴージャス!!


4枚セットの孔雀と、2枚セットの孔雀だが、背景の色が同じなので同じメーカーのタイルだろう。




これが左右の壁にあった。こちらは龍。しかしなぜか左側はタイルの表面にポツポツと傷が多く、右側は状態がいい。


建物の中に入ると寺子屋のように机と椅子が並んでいた。小学生ぐらいの子供を対象にしていたのだろうか、
小さくてかわいいね!


厚い木の扉の支柱の軸受けは、下は石製、上は木製。


磚と玉石からなる壁。磚は上の方が大きく、下の方が小さいものを使ってある。絶妙なバランスで美しいなぁ。


とても状態よく保たれていて素晴らしかった。


続く
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