まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

箱根の旅 凾嶺で〆!

2017-01-16 21:25:26 | 温泉・お風呂屋
強羅からの続き。

さて箱根に来たからにはもちろん温泉。冨士屋ホテルの浴場も雰囲気がよかったが、外湯にも
入りたいと思っていた。ホテルの目の前に「宮ノ下共同浴場太閤湯」というのがあって、朝から
偵察に行ったのだが、残念ながら10時から営業とのことで入れなかったのだった。。。

ほんとはこの日大涌谷から冨士屋ホテルに戻って館内ツアーに参加しようと言っていたのだが
(土曜日はツアー実施されない)、朝食をとった自然薯のお店から見えた赤い屋根の建物が「凾嶺」と
いう温泉だとわかって、電話してみたら予約制だということで、16時からで予約を入れておいた。


強羅から宮ノ下へタクシーで下るのが早い。乗ったタクシーの兄ちゃんに「凾嶺までお願いします」と
伝えると「あぁ、お風呂屋さんね」と。結構有名なんだな。
つづら折の急坂を下りながら兄ちゃんと会話したが、ひなびた感じの外湯はもうほとんどないそうだ。


10分もせず到着。ちょうど16時だ。素晴らしい(笑)
おぉ~~、「底倉温泉」という名にふさわしい、谷底へ下っていくようなこのロケーション、
そしてこの佇まい。いいねぇ!!
ちなみに、道路の上手にある「てのゆ」も底倉温泉という名を冠している。宮ノ下の富士屋ホテルから
500mほどしか離れていないがこのあたりは違う温泉なのだな。


うわぁ、堂々たる洋館じゃないの!今は立ち寄り湯専門というが、元は旅館をやっていたのだろうか?




玄関でお金を払い、上がろうと思ったら、温泉は外だと言う。えっ?外??


建物の横へ回るとさらに谷の方へ下る石段があり、その下に小さな建物があった。あれか?
ちょっと拍子抜け気味にアルミの引き戸をガラガラと開けて中へ入ってみると・・・


おぉ~~っ!谷に向かって開けたオープンエアーの浴槽がひとつ。まるで緑色のブラインドのような
竹やぶの間から川のちらちらと見える。最高じゃないの!!
お湯もちょうどいい温度ですべすべと気持ちいい。やっぱり宮ノ下温泉とはちょっと泉質が違うようだ。
道路からはかなり下なので全く気兼ねも要らず、貸切りでゆったり温泉を堪能した。


ちなみに、手前にあった建物もちらっと覗いてみたら、元は浴室だったようだ。造り替えたから不要に
なったのか、元は男女別で2つあったのをひとつ閉めたのか。


湯上りに建物内の椅子で休憩してもいいということだったので、ちょっと上がらせてもらう。
この階段まわりや休憩コーナーの雰囲気もすごくいい。
おかみさんにこの建物はもともと何だったのか聞いてみたら、病院だったとのこと。ははぁ、なるほど!


ドアの下に古い写真のコピーが掲げられており、それは凾嶺病院設立趣意書だった。
「景色がよく空気もよくて温泉があり療養するにはとても適した場所なのにそのような施設がないので
有志の尽力によって凾嶺病院を設立するに至った」というようなことが書かれていた。


設立趣意書には明治25年5月とあったが、今の建物は明治の築ではあるまい。
大正後期~昭和のはじめ頃に建て替えられたのだろう。


いや~、旅の最後にこんな温泉に入れて上々の〆となった。

預けておいた荷物を引き取りに富士屋ホテルに戻ったら、ちょうど館内ツアーが始まったところのようだ。
昨日館内すみずみ見て回ったし、まぁいいか。混まないうちに早めに小田原へ戻り悠々と帰路についた。

アジサイも紅葉もないオフシーズンだったけど、登山電車の車窓風景も楽しめたし、どこに行っても
行列することもなく思い通り動けて、ゆっくり、ゆったり満喫できた!

終わり。
コメント
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