まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

島根の旅 江津本町のまちを駆け足で

2016-12-10 23:50:13 | 鉄道風景
江津からの続き。

廃線跡めぐりが終わってからそのまま江の川沿いを歩いて江津本町へ向かう。
江津駅前から続く道路が江の川を渡るための取付道路の際に1軒の近代建築が建っている。


この奇妙な色に塗られた建物は旧矢上銀行江津支店。今は「キトサン本舗」という名の店のようだが、
パラペット部分には店名と共に「NONIジュース」「新古美術」、入口には「カラオケ&喫茶白夜」の
看板が出ている。???

しかし営業している気配は感じられなかった。

一時は、取付道路から建物の2階へ直接入る通路と入口が設けられていたようで、何とも謎めいた
建物だ(笑)。


江津から出雲方面へ向かう山陰本線が江の川を渡る、5連の曲弦ワーレントラスの江の川橋梁。
一方、三江線は江の川を渡らず左岸を上流に向かって遡っていく。


江津本町のまちに入ってすぐ、三江線の高いガードの直下にある「豆茶香」というお店。
ここでお昼ごはんを食べようと目をつけていた。
古い民家か作業場のような建物を改修したお店で、とてもいい感じ。


ランチはお惣菜っぽいおかずがおいしくて、カボチャのタルトまで頼んで、まったり過ごす。
居心地がよくて、お客さんも次々とやってくる人気店だ。


お店のお姉さんは気さくで、私のカメラを見て「旅行ですか?」と話しかけてくれた。
「もしかして三江線ですか?」「そうです。このあと江津本町から乗るんです。ここからだと駅まで
10分ぐらいですか?」「15分ぐらい見ておかれた方が。私たちほとんど行ったことないんですけどね」
「ええ~っ、地元なのに、乗りましょうよ~~」「えー何もないでしょ」
・・・いやいやありますあります、素晴らしい景色が!楽しくて寝てるヒマなんてないですよ!!


廃線跡めぐりをしたので江津本町のまちをゆっくり歩く時間はもうない。駅まで行く途中にさらっと
見るぐらいだな。


にも見た、黒く塗られた壁と黄色い屋根が独特の旧花田医院。


まわりのオレンジ色の石州瓦とは明らかに違う、黄色い瓦。また家紋の部分は織部の緑色が使われていて
すべて特注品なのだろう。


藤田本家。


元江津町役場・江津市役所、現在は甍街道交流館となっている。モダンでカッコイイなぁ!!


これは横田家住宅。さっきの藤田本家とも同じく、屋根の上にドーマーウィンドウのような小さな屋根が
ぴょこんと載っているが、窓ではない。何のためのものだろう。。


このエリアは古く立派な住宅が建ち並び、「甍街道」の名がふさわしく美しい石州瓦の屋並が見られる。


旧郵便局のあるこの細い通りがメインストリートなのだとか。


4年前に掘り返していたメインストリートの道路工事ももちろん完了していて、美しい状態に復旧されていた。
水路沿いにあるのは「鼻ぐり石」と呼ばれる牛馬をつないでおくための石。言わば、路上パーキングだな(笑)。


さて、江津本町の集落を外れて5分ほど歩き、タヌキが出そうな切通しの道を抜けると江津本町駅が現れる。
駅舎のない無人駅だが、川沿いの静かなロケーションにある江津本町駅を、私はとても気に入っていて
4年前に来たときも、この棒線ホームで30分以上過ごした。

しかし、江津本町のまちなかでなくまわりに川しかないこんな辺鄙なところに駅を作ったのは、やはり
当時鉄道が迷惑施設と思われ敬遠されたからだろうか。まちのそばの便利な場所に駅が作られていたら、
今の状況は多少とも変わっていただろうか・・・

さぁここからまた三江線の列車に乗って、広島へ向けて帰りながらあといくつか駅舎をめぐろう。


続く
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島根の旅 江津の廃線跡

2016-12-09 23:50:15 | 鉄道風景
浜田からの続き。

浜田からアクアライナーで江津に戻ってきたら、今朝気になっていた廃線跡を見に行こう。
江津駅の西側は少し切通しのようになっていて、道路がその上を跨いでいる。


実は昨日、有福温泉からのバスが江津に着く直前、線路に平行する細い道に古い欄干があるのを
車窓から見つけて気になっていた。


果たして、あれが日本製紙への専用線が本線から分岐して道路をくぐっていた部分だったのだ!


その橋の上から下を覗いてみた。うぉ~!
欄干は低く覗き込むと落ちそうなのでそろりそろりと気をつけて・・・


本線の分岐ポイントは草むらに覆われているが、橋台の間に単線分の空間がぽっかりと空いている。




反対側には緩やかなカーブを描いて、切り通しが続いている。


おや、橋の横に下へ降りられる道があるぞ。けもの道のようなその道を、もちろん降りてみる。
そこからは今いた橋の下の空間を目の前に見ることができた。


うわぁ~!リアル!!
このガード下をくぐって貨物列車が入って来たのか。そして満載のコンテナを引き連れて
意気揚々と本線へと出て行ったのだな。いやぁ~、感慨深いなぁ!(笑)


路盤にはバラストが残っていた。


今日は隣の市民センターで大規模なイベントをやっているようで、のど自慢の歌声が響き渡っている。
屋台の食べ物の匂い、賑わいの声。その横で草むらに埋もれた沈黙の廃線跡。。。

見てるよ、と声をかけてあげたい気持ち。

道路を下り、廃線跡と同じレベルに来た。工場敷地に入る手前のこの場所は踏切だったはず。




踏切跡からさっきの橋を見返す。


フェンスに囲まれた工場敷地内に入った廃線跡は、少しずつ高みを増してゆく。廃線後に植えられた
樹木は着々と育ってきているようだ。


朝見た地点までやって来た。


いやぁ~、廃線跡があったなんて前回来た時は全く気がつかなかったけど、スーパーホテルに泊まった
おかげで気がついてよかった!


そこからさらに進んでいくと工場が見え、築堤が広くなってきた。このあたりで線路がどんどん
分岐して敷地内の各所へ伸びていたのだろう。


江の川の河口で工場敷地は終わっている。廃線跡めぐりもここまでとしよう。


続く
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島根の旅 山陰線下府駅

2016-12-07 19:50:16 | 鉄道風景
江津からの続き。

江津で泊まって2日目は、早朝6時の三江線の始発に・・・乗らない乗らない。無理(笑)
夜行バスで全く眠れてない分ゆっくり寝たいし、せっかくのホテルの朝食も食べたい(笑)。

7時43分江津発の列車に乗って、山陰線の駅をいくつか訪れる計画だ。しかし、、、
都野津駅は昨日バスの車窓から写真を撮ったから端折って、もう一本遅らせよう(爆)
というわけで、スーパーホテルでギリギリまでくつろぎ、8時18分の山陰線列車に乗るべく
のそのそと宿を出た。

江津駅前には大きな複合施設が出来ていた。石州瓦が使われた落ち着いた外観は好感が持てる。
数年前少し駅前をうろついたときには、打ち捨てられたような飲み屋がポツポツあり
場末感が漂う寂れたまちの印象だったが、周囲の既存のまちとうまく調和しながら
イメージアップしたと思う。駅を絡めない1ブロックだけの小規模な再開発だからだろう。
まちの個性を消し去ってしまう駅前大規模再開発は個人的に好きになれない。


ふと、駅とは反対方向を見ると、すぐそこから工場の敷地が始まっている。昨日は夜だったし、
前回も来たけど気づいていなかったな。ふらっとそっちへ足を向けたところ、、、おや?

これは、廃線跡じゃないか!この盛り上がりは完全に築堤だ。工場は日本製紙。間違いない、
工場への引込み線の廃線跡だぁ!うわぁ、たどりたい。しかし時間が・・・
そうだ、浜田から戻ってきてから少し時間があるので江津本町でもうろつこうかと思っていたんだった。
よっしゃ!

てなわけで、廃線跡はおあずけでまずは山陰線へ。
山陰線の出雲から西は特に旅情あふれる素敵な風景に出会える。
江津から都野津に向かって進んでいくと、海がだんだん近づいてきて、それにつれて砂山が目についてくる。

江津にも砂山があったとか。現在工場のあるところは埋立地だろう。元の海岸沿いにはこのような
自然の砂丘が続いていたのだろうと想像する。

昨日バスの車窓から見た都野津駅、ホーム側から見るとしっかり木造駅舎である。


駅が敷地の一部であるかのように見える、駅裏の工場。ホームと一体化して全然違和感がない(笑)。


長い長い弓形の海岸と石州瓦のオレンジ色の屋並みが眼下にパッと広がり、波子駅に到着。


対向列車待ちの7分間停車の間、ホームへ出て爽やかな空気をいっぱい吸い込む。


ここはアクアスという水族館の最寄駅で、観光客が来るのを意識して駅舎はきれいに改修済み。


さて、下車のお目当ての下府駅に到着。
建物一階分高いところにホームがあり、下にある駅舎の青い切妻屋根を俯瞰する。


上りも下りもホームに木造の待合所があり、ホームの端には花がきれいに咲いている。
うわぁ、いいなぁ・・・




コンクリートの地下道を抜けて駅舎の方へ向かうスロープと、ホームへ上る階段との間の法面に
ツツジの花が残っている。う~ん、この感じ、好きだなぁ~


どこの駅だったかな、似た構造の駅があった。小浜線だったか?
高校生のカップルが仲良さげに話をしている。うんうん、青春の舞台にはぴったりの駅なんだな~(微笑)


駅舎がサイディング張りになってしまっているのがちょっと残念だが、それを補って余りある下府駅の魅力。






滞在時間の20分はあっという間で、浜田へ向かう次の列車がやってきた。おっ。
わ~い!オレンジ色の国鉄顔だ!この素敵な下府駅にはやっぱりこういう列車が似合うなぁ~
いやぁゴキゲン!




この列車に乗って浜田へ向かう。


続く
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島根の旅 三江線の駅めぐり 石見簗瀬駅

2016-12-06 21:29:35 | 鉄道風景
三江線の続き。

川平駅
からまた逆方向の列車に乗って、今度は因原よりももう少し先の石見簗瀬駅にやって来た。

列車に乗っている客は鉄ちゃんばかりだと、少し前に三江線の駅めぐりされたyumeさんから聞いていたが、
意外と、三江線を使う旅を自主企画したらしいおばちゃんたち数人のグループ、年配の仲良し夫婦、も多い。
どの列車も座席がぎっしり埋まるくらいのお客が乗っている。ワンマンカーだがJR西の調査員が同乗。
廃線が決まってから乗るのでは遅い・・・と自戒の念を噛みしめる。。。

石見簗瀬駅で降りたのは二人。もう一人はいかにもな鉄チャン。ジャマだと思われている雰囲気が
伝わってくるので(汗)今度は言葉を交わすこともなく・・・手早く写真を撮ってしまおう。


この駅は島式ホームと駅舎の間に線路があり構内踏切で渡る。
駅舎側の路盤はバラスト敷きのまま残っているので、なんだか駅舎が、ポツン、と孤立しているようだ。




シンプルな切妻型の駅舎だが、こんもりした植栽が添えられているだけでとても見栄えがするね!
霧に包まれた背景の山も幽玄な雰囲気をかもし出して古い木造駅舎をいっそう引き立てる。




うわぁ・・・さっきの川平駅よりもさらに古い木造トイレが。現役かなぁ(苦笑)


駅の周りを少し歩いてみたが何もない。暗闇が迫る中、鮮やかに紅葉したもみじが一本。


駅舎の横にはだだっ広い草地が広がっていた。側線や作業ヤードがあったのだろうか。


鉄チャンのジャマをしないよう(笑)大人しく待合所のベンチに座って江津へ戻る列車を待つ。
その間にもうすっかり日が落ちた。今日はこれにて打ち止め。


木造トイレもライトアップ(笑)



さすがにこの時間帯の江津行きはお客が誰もおらず、乗客は二人だけ。
車窓も何も見えないので心置きなく江津まで爆睡(笑)

今日の宿は江津駅前のスーパーホテル。チェーンホテルはできるだけ避けて地元系の宿を好む私だが、
今回ネットのホテル予約サイトでは江津の宿の空きがなかなか見つけられなかった。
やはり三江線の廃止が決まって注目されているからだろうか。。。

しかしやはりというか何と言うか、、、チェーンホテルの快適性はとても高いのである(笑)

続く

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島根の旅 三江線の駅めぐり 川平駅

2016-12-06 01:48:30 | 鉄道風景
三江線の続き。

行って帰って、を繰り返しての駅舎めぐり。1時間以内に折り返し列車がやってくる駅をチェックして、
その中で訪問したい駅を組み合わせる。。。本数が少ないのでもうパターンが自動的に決まってしまう
のだが、意外にも行動が重なる人はおらず、どこの駅でもゆっくりと駅舎を味わうことができた。


川平駅に到着。この駅も模範的な美しい木造駅舎。いいねぇ~!!
ここでは私一人。丸1時間ほどあるのでじっくり駅を堪能しよう。






端正な印象の駅舎。ここの駅にも池があるが、改札内でなく駅前広場の一角にあるのはちょっと変わっているな。。




古い木造のトイレも健在。しかし・・・壁にカメムシが何匹もとまっている。ひえ~~~っ!!
なんたって私は、もうゴキブリよりもカメムシが嫌いなのである・・・
時々ブーンと飛び立つものだから、全身鳥肌で逃げ惑う!!
こういう時に限ってトイレに行きたくなるのだが、あそこに入るのは絶対無理!!

駅舎の方にはそれほどいなかったのは幸い。。。

ここでは1時間ほどあり、何か食べ物を売っている店がないかと歩いてみたが、全くない。人がいたので
聞いてもみたが、「ないねぇ~」と(汗)




食べ物調達は諦め、車窓から見えていた鉄橋を見に行こう。


5分ほど歩いて江の川に架かる美しい2連の鉄橋。「昭和30年(1955)島根県建造」のプレートがあったが
橋名は書いていない。後から調べると松川橋という名らしい。

アーチと思ったが下部にトラスのついたランガー橋のようだ。
車窓からだと真横から見ることができるのだが、見えてからカメラを構えても遅い!結局最後まで
撮れなかった(汗)


ゆずだろうか、石州瓦に黄色が映える。



晩秋の日は短く、4時前ですでに列車はライト点灯。川平駅をあとにしてもうひと駅、石見梁瀬駅へ向かう。




紅葉の時期には少し遅すぎたが、時折はっとするようなナナカマドの赤に出会えた。


続く
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島根の旅 三江線の駅めぐり 因原駅

2016-12-02 22:50:38 | 鉄道風景
有福温泉からの続き。


バスは江津駅の手前の都野津駅を経由する。この駅は訪れたい駅のひとつだったので、バスが
駅前広場まで入ってくれてラッキー♪

駅の背後、つまり海側には大きな工場があって、駅の屋根越しに見えている黄色いクレーンの桁が
すごいインパクト!オーバーヘッドクレーンというものらしい。
そしてそのレールが線路のぎりぎりまで突き出している。姫路モノレールの遺構みたいだ(笑)


都野津駅は古い木造駅舎で、その前に片流れ屋根の四角い箱がついている。
その壁に取り付けられた青い「都野津駅」の文字がいいね。


都野津駅の四角い箱の部分は、江津駅の駅舎とちょっと似ているな(笑)
この江津駅舎も私の好きなタイプ。


さて12:35発の三江線列車は3番ホームだ。跨線橋を上ると、壁に三江線の写真がたくさん貼られていた。


三江線のある風景、三江線のある生活、四季を通じて撮られた写真たちはどれもこれも
ほっこり和やかで、日本の風土のなにげない美しさを再認識させてくれ、その中にレールがあることが
人間の営みの証であるように思う。これがなくなるのか・・・
もちろん鉄道会社の経営を圧迫し続けることはいいとは思わないが、ローカル線のこんな鉄道風景は
もう日本からなくなっていくと思うと寂しい。。。
数十年後には、鉄道イコール新幹線とか都市部の新快速列車のみとなってしまうのだろう。


江津駅はホームの風景もとてもいい。古い上屋の小屋組も素敵だし、ホームに木が植えられているのも
国鉄時代ならでは。
それらがきれいに手入れされているのは微笑ましいし、逆にカオスな状態になっているのもまた、
植物との生命力対決のようで好きだ。


ホームの端からは山陰本線と三江線の分岐も見える。

発車までの間長いホームをうろうろ歩き回り、地方の主要駅を満喫した。

さぁいよいよ出発。江の川のキワキワを走る江津本町あたりは最初の見どころ。


その後も江の川と運命共同体のように寄り添いゆっくりゆっくり進んでいく三江線の1両の気動車は、
列車の旅の醍醐味を十分に感じさせてくれる。


雨は止んでいるが山間や川面からは霧が立ち上り幻想的な風景を見せる。


石見川越駅は下車したかったが時間がなく端折った駅。山と堤防の間に建っていて周りには
民家も見当たらない。ここから江津まで走ると言って降りていったランナーの人がいた。
ええっ、走るって!?


1時間ほど乗って最初の訪問地、因原駅に到着。


うわぁ、素敵!!あまり手が入っておらず、そのままの小さな木造駅舎。こういうのがいい。


駅舎はホームから数段下にあり、石で組まれた池もある。台湾の日本統治時代の木造駅には
許願池というのがあるが、日本の池泉式庭園の美意識から作られたものだろう。
防火用水の役目もあったのだろうか。




一緒に降りた若い男の子も駅舎目当てのようで、暗黙の了解で譲り合いながら写真を撮り、
素朴なローカル駅での至福のひとときを過ごした。






その兄ちゃんと少し会話したが、次は隣の鹿賀駅で降りて変わった自販機を見にいくと言っていた。
列車が来たのでどんな自販機なのか聞きそびれてしまった。。。


私はまた江津方面へ40分ほど戻り川平駅へ向かう。

続く
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佐賀~長崎の旅 長与経由で長崎へ

2016-11-07 02:04:09 | 鉄道風景
小浜温泉からの続き。

朝イチからもうひとつの公衆浴場、浜の湯に入る予定だったが、ぐうたらしてしまい、結局バスの
時間の10分前にチェックアウト。エレベーターがなかなか来なくてちょっと焦った(苦笑)

諫早までバスで1時間、愛野を過ぎると島原鉄道と並行して走る。島原鉄道も乗りたいと思っていて、
愛野で乗り換えることができないかといろいろ考えたのだが、どうも時間が合わない。
途中で島原鉄道のおもちゃみたいな車両がバスを追い抜いて行った。

諫早のバスターミナルに到着。JR諫早駅に移動して長崎行きに乗る。
長崎行きは喜々津から二手に分かれており、大村湾の海沿いや谷あいをくねくね走る「長与経由」と
山をまっすぐトンネルで抜ける「市布経由」の2種類のルートがある。後者の方が15分も早く着くが
もちろん乗るのは長与経由。トンネルルートは後から作られた新線であり、どちらが楽しそうかは一目瞭然。

これは大草駅。ホームに角を向けて建つ駅舎が奇妙で面白い。

大草を過ぎると谷あいを内陸に向かってどんどん進んで行く。トンネルもあるが短いもので、
段々畑の石垣やみかん山モノレールも間近に見える。


時々古い木造駅舎や長いホームが現れるので飽きることがない。
これは本川内駅。かわいい駅舎が見えて、あっ!と思ってカメラをONしたがこのザマ・・・(苦笑)


こちらは道ノ尾駅。窓ガラスが汚れ過ぎていてこのザマ・・・(爆)
ま、目で楽しんだからいいや。


長崎駅は地上の終着駅。降り立つのは多分初めてだ。修学旅行で行ったような気もするのだが、
記憶が・・・(爆)

長崎の貨物駅はすでにオフレールステーションになってしまっていて、かなり縮小された感じ。
元はレールが広がり貨車がずらりと並んでいたであろう空間も駐車場などになってしまったようだ。。。

最近はどこも駅舎や貨物用の施設やホームや、、、すべてがサッパリ、アッサリしてしまい、
終着駅の貫禄というか威厳というか、どっしりとした感じが薄れてしまっているのが寂しい・・・
「あぁ、長崎に来た!長崎の地に降り立ったんだ!!」という感慨を得られる駅が少なくなったのは残念。。

こんなところに「長崎駅」の駅名文字が・・・奇妙。
これは多分旧駅舎の正面についていた文字ではないか?捨てるにしのびなくここに付けたのかな(微笑)


駅前のバスターミナルのロッカーに荷物を置いて、市電で建物めぐりに出かけよう。


詳しく調べていないが、見だすといくらでも時間がかかりそうだ。あまり広域をめぐる時間はない。
グラバー園も浦上天主堂もすぱっとあきらめて、山の手の洋館を見ることにしよう。
川の上にホームがある、正覚寺下駅。


ふらふら歩いて丸山あたりを抜ける。坂道の途中に料亭があって雰囲気があるなぁ~!


あぁここが料亭花月か。そう言えば、花月はタイルの本に載っていたな。今も現役の料亭じゃ
中は見れないだろうな。。。
丸山町は寛永19(1642)年に、市中に散在していた遊女屋を1ヶ所に集めて形成された。
日本最古級の敷き瓦が見られる豪華絢爛な待合のある建物は、1818年ごろの築で丸山の大火でも
焼け残ったもの。


庭の水まきをしていたおばちゃんに聞いてみると、やっぱり門のあたりまでしか無理と。
食事をすれば入れるが、昼でも1万円くらいするという・・・(汗)。地元の人でも
入ったことのある人はあまりいないらしい。


門のところから覗いても内部は全くうかがい知れず。。。
おばちゃんに聞いてもタイルについては分からないようだが、広いお庭は素晴らしいとのことで
上にある梅園身代り天満宮からチラッと見えるよ、と教えてくれた。


天満宮へ回り込む途中で見かけた建物の格子は手が込んでいる。


ここも元料亭か旅館だったのだろうか。石段や鳥居がいい味。


八幡宮から下を見下ろすと、確かに花月のお庭がチラッと見えた。ほんとにチラッとだけ。。。(苦笑)




坂の町特有のくねくね道はいったいどこへ向かっているのかわからないまま・・・うろうろ。


丸山町の坂の中腹に古い料亭がポツポツと残っている反面、坂の下の方には猥雑な歓楽街が
広範囲に広がっていた。


続く
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佐賀~長崎の旅 松浦鉄道に乗ってきた(3)

2016-10-23 23:39:35 | 鉄道風景
松浦鉄道の続き。



海が見えなくても田園は田園でまた美しい。山の形そのまま耕した棚田、黄色く実った稲穂、
あぜを彩る彼岸花、、、こういう風景に癒されるのは、日本人だなぁと思う。


こちらは佐々駅。車両基地のある広い駅で、ここでは運転士さんが交代した。


佐々から分岐した線があったようで、駅を過ぎて少し行ったところから廃線跡の築堤が伸びているのが見えた。
急いでカメラを構えたが、立ち上がりが遅く撮り逃し、、、(苦)


真申駅構内にあった、松浦鉄道全通記念碑。
「昭和20年3月最後の難工事であった当地真申付近の工事が完成。佐世保-有田間が全通し、松浦線となる。」


ひろびろと視界の開けた相浦駅のホームは高台にあって、木造の古い上屋が似合うね!
目の前の港は正面に島がありいかにも天然の良港。ここから黒島へのフェリーが出ている。
こういう駅で下りて、小さな港から船に乗り島へ渡る・・・憧れるなぁ。


相浦川を渡るとちょっと「まち」な雰囲気になってくる。


大学駅のホームに神棚発見。






あっ!左石駅のホーム上屋ばかり見ていたが、構内踏切を渡った方に駅舎があったんだ!しかも古いの!!
しまったなぁ~


並行する相浦川は大きな岩盤の上を水が流れている。


中佐世保と佐世保中央の間は200mしか離れていない。佐世保中央駅は商店街の最寄駅ということで
大勢の人が降りていった。


終点佐世保に到着。佐世保は産業遺産もあるしいろいろ見たいところがあるのだが、ちょろっと行ける
場所ではない。中途半端になるので今回はパス。
30分ぐらいあったので佐世駅のほんの駅前を見てみたが、こざっぱりきれいで面白い場所はなかったな。。。
思えば私も佐世保中央で降りて商店街をぶらぶらして佐世保まで行けばよかった。


ところでこの松浦鉄道の潜龍ヶ滝駅と吉井駅の間には、福井川橋梁、吉田橋梁、吉井川橋梁という三つの
コンクリート製アーチ橋があったということに、佐世保駅のホームに貼られた案内を見て気づいた。
登録有形文化財になっているこれらの橋は、1939(昭和14)年~1944(昭和19)年の間に完成。
谷が多く難所であった区間がこれによってつながり、全線開通が実現したのだ。

国鉄伊佐線時代の列車にも乗ってみたかったなぁ。また全然違った趣だっただろうな。
国鉄民営化ももう30年前。。。

さて、ここからJRで諫早へ移動しよう。


続く
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佐賀~長崎の旅 松浦鉄道に乗ってきた(1)

2016-10-19 00:27:20 | 鉄道風景
武雄温泉からの続き。

列車の出発時間の10分前と気づいて慌ててチェックアウト。ホテルが駅近なので助かる(苦笑)

有田まで早岐行きの普通列車に乗る。途中の駅はいずれも木部を黒のペンキで塗ってあるのでシュッとした
イメージになっているが、古い木造駅舎だ。前回来たときは上有田駅だけ見たが、上有田のまちで沈没してしまい、
この区間を通ったのは夜8時頃。真っ暗で何も見えなかった(苦笑)。
これは永尾駅。色が変なのは列車の窓ガラスのせい。UVガラスなのか遮熱ガラスなのかわからないが
新しい車両にはよく使われていて、車窓風景が変色するのが困る。窓も開けられないし。。。


これは三間坂駅。古い駅舎が大事に使い続けられていてうれしいな!


有田駅に到着。ホームを移動して松浦鉄道に乗り換えよう。今回はこの松浦鉄道に乗るのが目的の一つだ。


有田駅には広い貨物ヤードがあり、貨物用ホームと上家も残っている。国鉄コンテナの褪せた黄緑色。
現在はオフレールステーションになっているということだが、かつてはこの貨物駅から列車で全国へ
有田焼製品を発送していたのだろう。


レールの間に生えた草が風になびいている。あぁ~いいなぁ。。


ポツンと停まっている松浦鉄道の一両だけの列車に乗り込み、運転士さんから一日券を買って、さぁ出発。
松浦鉄道は国鉄松浦線を引き継いだ第三セクター鉄道。しかし元をたどれば民間の鉄道として
作られた区間が多い。有田~伊万里間は伊万里鉄道として1898(明治31)年に開業した。

田畑の中を少し走っては停まり、少し走っては停まり、なかなか進まない。
これはもうバスみたいなものだ(笑)。3セクになってから駅が増設されたのだろう。


それでも風景は爽やか、時々木造駅舎があるし退屈はしない。伊万里までの20分余りはあっという間だった。





伊万里も有田同様世界に名の知れた焼き物の町。しかし駅前は再開発したのか、新しい駅ビルの周りは
広々としたロータリーになっていて、寂しい寂しい。。。駅前はもっと雑多な感じであってほしいなぁ〜

乗り継ぎの時間が少しあったので、伊万里の町をかけ足で回ってみた。


商店の柱に焼き物のカケラがみっしりと。これはなかなか素敵なモザイクだ。


伊万里のメイン商店街を歩いてみたが、古い建物はいくつかあったが、特に面白いものは見つからず。




朝早いのでお店もまだ開いていないのだろうが、名前の知名度の割にまちはちょっと寂しい印象。。。
それとももっと他に観光の中心スポットがあったのだろうか。


「石敢當」「石敢当」というのは沖縄でT字路の正面によくある魔よけの石碑だが、佐賀にもあったのか。
しかし石敢「塔」というバージョンは初めて見た。。


うわっ、このベンチかわいい~!こういう手作りっぽいかわいさについつい惹かれてしまう昭和の人間(笑)


伊万里駅のホームの舗装は伊万里焼のカケラがいっぱい入っていた。単なる廃物利用なのかもしれないが
こんなところに個性が。


続く
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佐賀~長崎の旅 虹ノ松原駅と唐津線風景

2016-10-18 00:40:53 | 鉄道風景
唐津の続き。

来しな唐津に着く手前で筑肥線の車窓からチラリと見えたかわいい駅、虹ノ松原駅。
その時にパッと下車すればよかったなと思ったが、とりあえず唐津まで行ったのは、後から考えれば正解だった。
というのは数量限定の呼子のイカにありつけたから(笑)。


それでもやっぱり見に行きたくて、高取邸を見た後早々唐津駅へ戻り、3駅分乗って見に行ってきた。
その名の通り、松原の中にある小さな水色のかわいい駅舎。




駅の裏側は住宅があるが、出入口がある方には松の木しかない。海水浴客用の駅なんだろうね。


駅前には松原しかない(笑)


商店もあったようだが閉店したようだ。それともシーズンになったら営業するのだろうか?


駅舎の左側には空いたスペースがあり、もともとは左側にもう少し長かったのでは?と思わせる。


小さな駅舎だが一部が石貼りだったり、入口のひさしを支える柱の足もとは、花壇と一体化したこんな
かわいい玉石貼りの基礎だったり、おしゃれ~!せっかくなので何かお花を植えてほしいなぁ。。




さてそろそろ移動しよう。唐津線は前回佐賀から唐津まで乗り、その時も車窓の魅力的な木造駅舎を
指をくわえて眺めていたが、今回もまた通過のみとなってしまった。。。


山本駅の駅舎の佇まいには国鉄顔の列車が似合うなぁ。唐津線の列車はこのタイプが多いのでうれしいね。


相知駅の横には農協の倉庫があり、かつてはここに直接列車をつけていたのでは・・・ホーム跡らしきものが。


倉庫か工場か。気になる建物。


こちらも昔ながらの美しい姿を保っている厳木(きゅうらぎ)駅。レンガの給水塔もあったなぁ。
あぁいつまでも変わらずにいてほしい。




小城駅。また下車できなかったなぁ。。。唐津線は1時間に1本とそれほど本数も少なくないし
博多からも行きやすいので、近いうちにあらためて行こう。


久保田駅に到着、ここで長崎本線に乗り換える。この駅は3面のホームがあるが、島式のホームののりばは
駅舎の真向かいでなく少し離れたところにある。


無人駅の駅前は何もなく、乗り換え時間を利用して散策するような場所でもない。
あと2駅先に佐賀駅があり、唐津線と長崎本線を乗り継ぐ場合は佐賀まで行くのが一般的らしい。


今日の宿は再びの武雄温泉。明日は松浦鉄道に乗りに行くので、ほんとは有田で泊まろうと宿を探したが
手頃な宿が見つからなかったのと、前回、元湯の楼門の二階へ上るために買った元湯の入場券を使うため。
1年間有効ということで後生大事に持っていたのだ(爆)

元湯はやっぱり気持ちよかった!!

続く。
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秋田港の貨物風景

2016-06-03 23:28:17 | 鉄道風景
苫小牧港からの続き。

昨夜ひどく揺れた苫小牧発秋田行きフェリーは、朝方再び揺れ続けたので
朝食も食べずギリギリまでゴロゴロ。秋田港に入港してようやく起き上がって身支度し、到着後ただちに下船。


港からは秋田駅行きの連絡バスが出るが、それに乗るつもりはない。というのも、
港の目の前は秋田港貨物駅なのだ!!
下船直前にデッキから見えていた扇型に広がるコンテナヤード。これを横目に素通りできようか!?
ターミナルを出たら早速見に行こう。




うぉ~、いいなぁ。この、船と鉄道が直結している感。


線路はフェリー乗り場の岸壁に平行した道路に付き当たって終わっているが、実際はここから直接
船に積みこんでいるわけではなく、地図を見るとイカの足のように、左右に各1本だけレールが長く
伸びていて、道路を渡り岸壁沿いに埠頭の先まで続いている。ここはいつ通るんだろう。



埠頭の先端まで乗り入れる貨物列車、見てみたいなぁ。

貨物駅をぐるっと半周しながら見て歩く。







ところで、秋田港と言えばうどんの自販機。早朝に到着したフェリー客に重宝されていたといい、
近年はレトロな珍しさで注目されていたようだ。この2ヶ月ほど前に、長らくこの名物自販機の
運営を続けていた商店が廃業することとなり、自販機の行く末が案じられていたが、引き取り手が
見つかり港近くの道の駅で運営継続されることになったというニュースを目にしていた。


お腹は空いていなかったが、ひと目見ておこうと道の駅に行って探してみたが、何と自販機は
建物内に置かれているらしく、建物は10時からしか開かないのだとか。これじゃあフェリー客が
使えないじゃないか~!完全な観光客向け?何かちょっと鼻白んでしまった。。。


秋田港貨物駅に停まっている貨車はコンテナばかりで、私としては興奮度低めだが、作業員が
貨車のチェックをしたりしている。動き出すのだろうか?




この踏切が閉まるのを見たいなぁとしばらく見ていたが動かないので、もう駅へ向かおう。




さて、秋田港の最寄駅の土崎駅までは徒歩15分くらいと近い。それに結構列車の運行頻度も高いので
十分港のアクセス駅として使える。
私は港でも空港でも、バスで直通する主要駅でなく、できる限り最寄のローカル駅を使いたいのだ。
少なくとも一度は。


土崎駅の跨線橋から見下ろすと、貨物駅へと続く線路が左手へそれていくのが見えた。


あっ!ディーゼル機関車に牽かれた貨物列車が来た!!しばらく駅構内に停車したあと、
貨物駅へ向けてゆっくりと進み視界から消えていった。


そのあとやって来た秋田行きの列車もレトロな顔でいいねぇ~


続く。
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ひたちなか海浜鉄道 那珂湊

2016-04-28 01:28:15 | 鉄道風景
阿字ヶ浦からの続き。

おなかすいたまま阿字ヶ浦を後にし、行きしなめちゃくちゃ惹かれていた、那珂湊駅でめでたく下車!


名前はよく聞く「なかみなと」って、茨城県だったんだなぁ~~
ひたちなか海浜鉄道においてもいちばんの主要駅だということは、広いヤードを見れば分かる。


私は今まで乗ったこともないし、どんな路線かも知らなかったが、「ひたちなか海浜鉄道」という名よりも
「茨城交通」の方が耳になじむのは、兄が話していたのを聞いたからだろうか、本か地図で見たことが
あったからだろうか。


湊鉄道の名で1913(大正2)年に勝田~那珂湊間の軽便鉄道が開業、鉄道が阿字ヶ浦まで開通したのは
1928(昭和3)年。戦時中に県内の交通会社が合併し「茨城交通」となったが、経営赤字のため
2008(平成20)年に茨城交通とひたちなか市が出資する第三セクターに引き継がれた。


第三セクターって、国鉄の路線だけではなかったんだ。


駅舎はサイディングできれいになっているが古そうだ。
観光客が多いと見え、マップや写真やいろんな情報が満載の賑やかな待合室。
チャラチャラしてなくて好感度大。


しかし、駅前は殺風景。。。やっぱり港へ行かないと那珂湊に来たことにはならないな!


・・・てなわけで、あまり時間はないのだが港へ向かってずんずん歩いていくと、
素敵な石蔵などもちらほら現れる。




ちょっと赤っぽいが、凝灰岩だ。これも大谷石だろうか。


20分ぐらい歩いてやっと港の市場へやって来た!今まで歩いてきた道すがらでは観光客の姿は
全く見なかったのに、いるいる、賑やか!!みな車で直接乗りつけるんだな。駅からだとちょっと
距離があるからなぁ。


伊勢えび、カニ、貝、イカ、それにいろんな魚・・・安い!うわぁ~購買意欲がそそられるぅ~~
買って帰りたいけど今からバスや飛行機に乗って何時間も移動だもんなぁ。。。
その場で剥いてくれる岩カキ1つ300円。それだけ食べた。ん~おいしい♪

生ものは買えず迷って選んだ加工品類を少し買ったら、もう時間がない!!帰りは一目散で駅へ。
今度はゆっくり来て伊勢えびとか生ものもどっさり買って食べたいなぁ(笑)





那珂湊駅には車庫もあり広いヤードにはいろんな車両が停まっている。


構内踏切、古い石畳、年月を経たいろんなオブジェ・・・あぁ素敵だなぁ。
飽きもせず出発時間ギリギリまでうろうろ、うろうろ。


やっぱり古い車両がかわいいなぁ~。通常の運行に使用しているんだろうか。


結局、朝ごはん以来ほとんど何も食べず1日過ごし、夕方水戸に戻って来た。空港行きのバスに
乗る前に少し時間があったので、ようやく駅ビルのそば屋に入って温かいおそばを・・・・
かき揚げそばを頼んだら、どんぶりよりも背の高いかき揚げが出てきた!!うわぁ~~
こんなの見たことない!

直行バスで空港へ行き、スカイマークで無事神戸へ。
いやぁ~、結構充実していたな!この旅が往復タダで行けたのだからキャンペーンに感謝!
私も知らなかった茨城県の魅力に気づくことができたし、少しはPRにも役立ったかな。
しかし、帰ってきてすぐ後に大水害が起こってショックで。。。ちょっとアップする時期を
ずらした方がいいかなとか・・・それにしても7ヶ月も後とは、、、我ながら、遅すぎ(苦)
今度は自腹で旅して、現地に少しはお金を落とさないとね。また行こう!

終わり。
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ひたちなか海浜鉄道 阿字ヶ浦

2016-04-27 02:21:08 | 鉄道風景
常陸太田からの続き。

常陸太田からいったん水戸まで戻り、ひと駅。勝田駅の1番ホームからひたちなか海浜鉄道に乗る。
ネットの写真で見た佇まいがいい感じだった阿字ヶ浦駅を見に行こう。
おやっ?なんか見たことある車両が・・・!?


あっ、やっぱり!!三木鉄道だ~~!奇遇だねぇ~

ちなみに、三木鉄道廃止時まで運用されていた3両の車両は、北条鉄道樽見鉄道とこのひたちなか海浜鉄道に
売却されたということだが、それらすべての車両と再会したことになる。追っかけたわけじゃないのだが(笑)
縁があるなぁ!

途中の駅も気になったが、とりあえず終点まで行くのが常道。


ひたちなか海浜鉄道の駅名標は独特のデザイン文字がかわいい~
「字」の文字がアンコウになっているなんて、ちょっと無理矢理すぎて読めないけど(笑)全体を見れば分かる。
「浦」の字のワカメもなかなか。


水色の箱のような駅舎に赤い屋根が素敵だな。終着駅だがまわりには何もなく、海も見えない。






せっかくなので海岸へ出たいと思い、住宅地の中を歩いていくが、、、なかなか海が見えない。
遠回りしたのだろうか?砂丘のような高台から何か変な道を降りて行って、やっと広い海岸へ出た。
太平洋だ!きれいな円弧を描く浅瀬のビーチにはもう海水浴客はいない。

阿字ヶ浦の「阿」の字に温泉マークが入っていたとおり、海辺に温泉施設があった。
食事もできるようなのでランチしようかと思ったが、まったりするほどの時間もないのであきらめる。。。

また駅へ戻り、駅風景を楽しもう。レールは駅のホームから少し先まで伸びて、ぷつりと切れていた。


木の枕木は長い年月雨風に打たれ朽ち果てている。


使われなくなって久しい対面ホームも、草が生えたまま忘れ去られたように放置されている。。。


流木のような、枕木。あぁ、何だか・・・人工的なものもこうやって自然に帰っていく。


うろうろ、うろうろ。駅の周りの魅力的な風景。おなかすいたけど、売店も何もないなぁ。。。




古い架線柱がポツリと。


戻る列車がやってきた。結局朝から食いっぱぐれたまま。まぁよくあることだ(汗)


さぁ、そろそろ戻って列車に乗り込み、那珂湊へ移動しよう。


続く
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茨城へ。

2016-04-08 23:49:47 | 鉄道風景
去年の9月のことだが、、、茨城県へ行って来た。
茨城へ、何しに?って、実はローソンでやっていた茨城空港キャンペーンに応募して当選したのだ!
往復のチケット代を2万円まで補助してくれるというもので、当たる気満々で応募したら
読み通り当たった(笑)。スカイマークの神戸~茨城便のチケット代はちょうど2万円以内におさまった。


当選してからどこへ行こうかと調べたのだが、近代建築も結構あるし木造駅舎もある。退屈しなさそうだ。
茨城空港は神戸空港と同じくらいのこじんまりした規模でカジュアルな空港だった。
空港からは水戸への急行バスが出ているが、JRの最寄駅である石岡へ路線バスで向かおう。
というのは、石岡のまちに近代建築がたくさんあるらしいと知ったから。
観光バス型のバスが並ぶ乗り場に停まっているひときわ庶民的なバスに乗り込む(笑)。

根っからの関西人には全く縁のない北関東という地、車窓風景を物珍しく眺めている私の耳に
ふと入ってきたのは「次は小川駅」というアナウンス。おや?石岡駅が最寄の鉄道駅じゃなかったか?
他にも鉄道が通っているのか??
スマホで調べてみると、小川駅とは、2007年に廃線となった鹿島鉄道の駅名のようだ。


そして、「ここからバス専用道を走ります」と。ん!?それは・・・やっぱり、廃線跡だ。
四箇村駅から専用道に入る。振り返って見ると草むらが続いていた。


フロントガラスから見える、ずーっと先まで続くまっすぐな道。駅跡が停留所になっていて、
四箇村駅、新高浜駅、玉里駅などと駅名がそのままバス停名になっている。


ホームをそのまま残してあり鉄道時代の面影をそのままとどめている駅もあった。


時々一般道路とクロスするところには何と遮断機が付いていて、バスが近づくとバーが自動的に
上がるようになっている。もとは列車の通行時に一般道を遮断していたのが90度方向が変わり、
今は専用道への一般車の誤進入防止のためのゲートとなっているのだ。


ここに鉄道が走っていたんだなぁ。。。
バスって、やっぱり待っている間どうしても心細い。ほんとに来るんだろうかと不安に
思ってしまう。実際、バス停で時刻表を見て待っていたが来ないのでバス会社に電話したら
もう廃止されたと言われたこともある。(現地に時刻表があるのにこれはヒドすぎる!!)
路線によって乗り場が違っていたために目の前を目当てのバスが通り過ぎて行ったことも多数。
駅やレール、架線などの大掛かりな設備を備えた鉄道の安心感はバスの比ではない。
しかしその信頼の鉄道も採算合わなければなくなってしまうわけだが・・・(汗)


続く
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大村駅と上有田駅

2016-03-12 22:32:35 | 鉄道風景
建築講座で一緒のIさんと唐津の洋々閣へ泊まりに行こうという話になり、日曜泊で予約を入れた。
月曜日1日休みを取ったので、3連休である。せっかくだからと私は土曜日から出発して九州入り
することにした。Iさんとは唐津の宿で現地集合ということで(笑)

土曜の午後便で長崎空港へ入り、大村へ移動。大村駅が空港からの最寄り駅なのだが、バスは
長崎方面や佐世保へ向かう便ばかりで大村へ行く便はとても少ない。30分ほど待つ。


往復の飛行機と宿だけ早くに押さえておいたのだが、実は旅程は固めていなかった。
ちょろちょろ寄り道しながら宿泊地の武雄温泉へ向かおうというぐらいのゆるーい予定(笑)
まずは大村のまちを2時間ほど歩こうと思っていたのだが、空港でバスを待っている間に何だか
めんどくさくなってきて、早く武雄で温泉に入ろうというぐうたら気分に支配されてきた・・・(苦笑)


バスに乗って大村まではたったの16分。以前雲仙へ行ったときにチラリと見ただけだった大村駅の駅舎を
見ていこう。大ぶりだが、アシンメトリーな形の建物と階段の大きな上屋の構成が美しい。




外から見ると2階建て(つし2階!?)のように見えるが平屋。待合室はとても天井が高い!


天気が良すぎて重ね着して来たユニクロダウンがジャマ・・・暑いしまち歩きは省略して
次のシーサイドライナーで移動しよう。




乗り換えの早岐駅の駅前は何か面白いものがあるかな、、、などと考えながら、ホームにすべりこんで
きた列車に乗り込み、座席を確保。・・・と、あれ、何だかおかしい!?


「次は諫早」・・・うわぁ、まさか!?逆方向じゃないの~~~(涙)
上下のシーサイドライナーが同じ時間に出発したから間違えてしまったのだった。アホ・・・
また30分ロスしてしまった。。。

しかし早岐駅では1分間の乗り替えに成功したのでちょっと時間を取り戻した。余裕ができたので
1駅ぐらい降りてみようという気になってきて(笑)、九州遺産の本に載っていた陶山神社の鳥居を
見に行こうと決めた。

・・・しかし、佐世保線を走り出すと雨がポツポツ降り出してきて、上有田駅に着いたときには
本降りになっていた。停車してドアが開いたら、ホームには小さな上屋しかなく、吹きさらしの跨線橋を
渡りながら折りたたみ傘を開いたけど、駅舎にたどり着くまでにボトボトになってしまった。。。

有田は言わずと知れた有田焼の産地。特急も停まる有田駅に対し、隣の上有田駅は各停しか停まらない
小さな駅だが、素敵な木造駅舎だった。やった~!

ここで一緒に降りた人は皆地元の人のようで、私が写真を撮っている間にすっかりいなくなった。

雨の駅舎もなかなかいいねぇ~。


こげ茶色でくっきりと塗り分けられた木部。古さを残して改修されたようだ。
全国的に名が知れ観光地でもある有田で、こんな素朴でそのままな駅舎が残されているなんて
うれしいね!


写真を撮り終わるころには雨は小降りに。そして10分ぐらいたったらもう止んでいた。
何だ、列車のドアを出たときがいちばんひどい時だったのか。タイミングが悪かったなぁ。。


駅前で会ったおっちゃんに、陶山神社への行き方を聞いたら、近くまで車で連れて行ってくれるという。
ありがとうございます~~!

歩いても10分か15分ぐらいの距離だったが、手っ取り早く目的地へ行けたのはよかった。
というのは、歩いて行っていたら、きっと明るいうちに陶山神社までたどり着くことはできなかったと
思うほど、見ごたえのあるまちだったから。車窓からまちを眺めながら、後でゆっくり見て歩こうと誓う。

続く
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