風海庵TopPage                                               
        
 




翌29日は9時過ぎに蚕室を出て水原市方面へ移動した。

トップ写真は、韓国が世界に誇る巨大企業・三星電子SamsungElectronicsの器興(キフン)工場。通りがかりの高速道路から撮影。写真では1棟しか写っていないが、山一つ、丸ごと削った用地に巨大なLSI工場が何棟も連なる。近隣にはさらに巨大な華城(ファーソン)工場が建設中。日本のLSIメーカーが束になっても届かない年間投資額の現実がここにある。
ずっと南だが、湯井(タンジョン)というところにある三星電子のLCD工場は、航空母艦が丸ごと入るような大きさの工場が何棟も立ち、その周囲には従業員のための高層アパートが並ぶ。

ソウルから水原市に向かう高速道路沿線にも、高層マンションの団地群が、ところどころに壁となってに連なる。ソウルより地価の高いところもあるらしい。韓国は地震が少なく、高層でも断面が長方形の『薄い』建築物が建てられるので、また、日本のようなバルコニー面積をとらないので凹凸に乏しく、遠方からは正に壁に見える。この地方の繁栄を物語っている。

仕事の話をBlogにしても仕方ないので、どうしても飯ネタが中心になります。仕事中の楽しみって半分ぐらい、いやそれ以上が飯なのよね。

さて昼食は、水原市近郊の韓国伝統料理“佳徳”でとった。
 
店構えも民俗村にあるような伝統的建築物。高台にある離れの座敷に案内された。店の従業員も右の写真のような民俗衣装で、応対や料理の取り分け等をしてくれる。

食事は、お屠蘇のような風味の“百年酒”を少しづつとりながら、客先と和やかに進んだ。このお酒は空港の免税店でも売っています。

付き出しのあと、最初に出てきたのが、なんと生朝鮮人参のスライス

これを蜂蜜につけて食べる。初めて食べたのだが、朝鮮人参が実にすっきりとした風味で食べやすい。聞けば栽培の6年ものだそうだ。生で食べるにはこのぐらいが食べごろとのこと。栽培技術の進歩で供給量が増え、かなり安くなったそうだけど、これ、高いよなあ、やっぱり。あんまり蜂蜜と合うので調子に乗ってたべていたら、
「風海庵、お前今夜寝れないぞ
と警告されました。

話題としてメインになる料理。たしか“三合”といったと思うけど...。

右が豚肉。中央がキムチ。さて左側は何でしょう?

答え:エイの肉。しかも醗酵させたヤツ。
   ホンオっていうんだと思う

普通は、豚肉の上にホンオ、その上にキムチをのせてくるむように食べる...のだが、これが食べられれば韓国の料理は何でも大丈夫だと言われ、そのまま一切れ食べた。
おーっ。来た来たぁっ
薄いくさや風味の向こうから、口腔を這い上がり咽喉を暴れる強烈なアンモニア臭。鼻を通る刺激で目も痛ェ。アンモニアガスそのものである。立派な化学汚染だ。上役は夕方まで鼻の奥にアンモニアが残ってると言っていた。“くさや”で育った風海庵はどーってことない。

くず(と思われる)とゴマ・海苔の和え物、しらたきの炒め物、生春巻き(アガシが具を包んでアーンしてくれる)、焼肉(甘くて今いち)、海老の焼き物が続き、最後は、小鉢10皿+イシモチの塩焼き+テンジャンチゲ+粟ご飯+お粥だった。イシモチは韓国では大変ポピュラーな魚です。
ご存知の方も多いように、テンジャンチゲは辛味噌ベースのチゲだが、佳徳の辛味噌は赤味噌系で美味かった。お椀におかわりをたのんだら、取り分けるのめんどくさいから一人で鍋ごと食べちゃいなさいって、若干年配のアガシに言われて、小鍋とはいえ全部風海庵が食べちゃった。

こうやって書くと高額の昼食をとってるようだが、換算すると朝鮮人参を除いて一人2,000円程度らしい。ちょっと驚き。

とはいえ、食い過ぎである。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 韓国出張 そ... 韓国出張 そ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。