明日は明日の風が吹く

60にしておひとりさまに。
この先、どんな人生になるのやら?

Over90で迷う行く末

2024-04-13 | ひとりごと
前の記事で最後に出てきた92歳のK子さん。
〇ーブスで顔を合わせるうちに親しくなった。

このお年で(さすがにスクワットはパスだが)マシンをそれなりに動かしておられ、
30秒ごとに移動できるのがすごい。

戸建てに一人暮らし。うちから近いところにお住まいのようなので、
「何かあったら電話を」と紙に書いて渡してある。
息子さんは東京暮らし、娘さんは大阪市内におられるがすぐには駆けつけられない。
小柄でどことなく母に似ている感じもする。
K子さんも私の母の状況に興味があるのか、
このごろは盛んに施設のことを知りたがって訊いてくる。
どうやら子どもたちから施設に入れと言われているのを断り続けているらしい。

先日の電話は、「白内障の手術の予定が4月から5月に延びた」ということだった。
まぁ私にとってはどちらでもいいことだが、K子さんには大ごとなのだろう。
「先生はたくさんリスクがあるてお言いやしたわ」
でしょうね。そんなの聞くと怖くて迷うよね。
でもチャレンジするK子さんはすごいな~。と正直に思ったまま答えた。

そして、その手術で休むのを機にもう〇ーブスを辞めようかと思っていると。
理由は、めまい、ふらつきがこのごろひどいのだと。
医者は薬を出してくれるけれど、ここで倒れたら皆さんに迷惑をかけることになる。
歩けなくなったら困るので週3回、ここに来ることを日課にしてこれまで頑張ってきたが
そろそろしんどいと。

「私らみんなK子さんを見て、サボってたらアカン私も頑張らな、と力をもらってるんですよ。
 いつもみんなで話してるんです。今日はK子さん来はった?て。
 お休みの時はどうしはったんやろ大丈夫やろかて」
「でもK子さんの身体のことはK子さんしかわからないし、自分のことだけ考えて
 決めはったらいいと思います。姿が見えなくなるのは私ら寂しいですけど」

辞めると言ったもののやはり心残りがあり、
私たちとのお喋りがなくなるのも寂しく、
決めかねているのが本当のところのようで、延々と同じ話が続く。

「とりあえず今は手術を無事に乗り切るのが一番。他のことはそのあと考えはったらどうですか」
辛抱堪らず「チーン」と電子レンジを鳴らしながら言った。

「そやね、そうするわ、あんたご飯まだやったんゴメンね、ほな」

ふーっ、小一時間。スーパーで買ってきた弁当を温め直して食べた。
電話全然OKだけど、あまり長いとね^^;

〇ーブス辞めても時々お喋りしましょうよ、と言ったら、
彼女は心置きなく辞められるだろうか。
実際にそこまで親しげにしてよいものだろうか。実の母を放っといて^^;

年寄りの話を聞く聴くのは結構難しいことなんですよ実は。
いらちの私は自信がない。