気ままに♪遊歩と小生物の日々

北部九州海沿いの小さな城下町で小動物(海系、カメ系)と共に楽しく暮らしています。

まだ回復中の藤、映画

2016-04-22 17:17:01 | 日記
お城の藤棚、昨年は害虫にやられ、幹も弱り、かわいそうな開花だったので、専門家に頼んで治療の途中、まだ花房は短い。でも、甘~い蜂蜜のような香りが遠くまで運ばれてくる。10年ぐらい前はそれこそ地面に届きそうな長さで、立派だったねえ。これから数年たてば元のような華麗な花房になるかな。

昨日は横殴りの風雨で、福岡の実家に集まる予定だったのも中止。午後からは回復するらしいのでせっかくだから映画見に行くことに。地方紙の朝刊に、姪のだんなさん(古代キリスト教の発掘、研究している)がローマで大発見をした記事が載ってたので、それを渡そうと、姪と連絡取って昼過ぎに実家で合流。いそいでコーヒー淹れて昼食のパン食べて、一緒に映画に行くことに。時間ぎりぎり、バス停からはけっこう距離があるので大急ぎ。足の長い姪に付いて行くのに短足のおばちゃんは競歩のごとして、せっせと付いて行って、予告が終わるころ、ちゃんと間に合った。

30数年前のイタリア映画「木靴の樹」昔見損なったのよね。素晴らしかった…。画像は古いけど、3時間釘付け。古い地主制度が変わり始めるあの時代の空気、19世紀末の貧しい貧しい小作農民の暮らしのリアル。すごかったのは、今まで可愛がって大きく育てたキィキィ泣きわめく豚をみんなで殺して喉からほとばしる血を、子供に鍋を持って来させて残らず受け、毛をそぎ落とし、足に枝を突き刺して引っ張り上げて、一気に腹を裂く。内臓もみんな取り出して。すごいねえ。当たり前だったんだよね、命をいただくには。今では切り身になってきちんと並べられてるのを買うだけ。命を考えることもない。
ヨーロッパの革命はこうやって永いこと搾取されてきたせつない人々の間から起こってきたんだ。日本はどうだ?とかいろいろ考えさせられた。けれど、なんといっても、大地の恵み、自然の美しさ、淡々と進められるトウモロコシの収穫や農作業の神々しさ(見る側が当事者じゃないからかもしれないけど)行きていくための人間の営みが心を打つ。名作!!

終わったらもう5時近くなってたので、メールで誘ってた友人とも合流してよかったねえ、と感想を述べながらそれぞれの方向へ解散。
あんなに吹き荒れてた雨風も収まり、静かな夕刻になった。
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