気ままに♪遊歩と小生物の日々

北部九州海沿いの小さな城下町で小動物(海系、カメ系)と共に楽しく暮らしています。

長崎、下駄、お墓

2014-06-09 19:32:46 | 日記
写真は長崎市内、石段をどんどん登った住宅地の、下駄職人さんの裏庭。材料の新潟か福島県の朴の木が積んである。昨年はワタシのすてきな下駄を買った。職人さんはもうじき80歳、そろそろやめるかも、と言うのを聞いてたので、相方が一枚板のいいのを作ってもらうと、電話で話をして訪ねて行った。
おじさん、元気。もう長崎では下駄造りの職人は一人だけになってしまって、跡継ぎはいないし、最後でしょうと。相方が、島原のほうにいらっしゃいますよね、と言うと、残念ながらその人は最近亡くなったらしい。静岡県では補助が出て、職人さんを保護してるそうだけど、長崎は残念ながらそんな話はないらしい。物作りの文化の継承ができないとはもったいないこと。
おすすめの正目の木で、絹の黒無地の鼻緒でお願いしてきた。とても丁寧な方で、いつも、こんな遠くまでわざわざ来てくれて、と気の毒なような価格で請け負ってくれた。ニコニコと、ほんとうに仕事が好きな、まっとうな職人さん。下駄作りの話を聞くのは面白い。

で、なんで長崎まで行ったかと言うと、相方の姉さんのだんなさんの納骨式に。今年亡くなって、まだ実感がわかないけど、何しろ存在感のある義兄だったからね。長男も学生時代、就活で行ったときに倒れ、大変お世話になったことがあり、その時ワタシは札幌にいたので、やむなく長逗留させてもらって迷惑をかけ通し。その上、義兄といろいろ意見の述べあい(要するにケンカ?)で、「アナタは私にたてつくつもりですか!」などと言われたりして。家族、親族で反対意見を言える人はいなかったらしい。ワタシは一言言わずにおれないたちなので。悪意とか、マイナスな気持ちはまったくないんだけどね。とても面白い人で物知りで、尊敬していたし、その後会うときには別にふつうに楽しく話していたし、こんなに早く逝ってしまうとは。残念。
長崎のお墓は山の斜面にずらっと並んでいる。石段を登って登って。甥いわく「長崎は墓参りじゃなくて墓登りなんですよ。」上の方のお墓は本当に大変だよね。お寺の境内にあるわけじゃないから、桶やら掃除道具やらの道具は墓のそばに作られた小さな物置のような棚に収納してある。高い場所から周りを見渡すと、空に昇って行けそうな。長崎、好きな町。

帰りに長男夫婦の家に寄ってちょっとおしゃべりしてきた。
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