気ままに♪遊歩と小生物の日々

北部九州海沿いの小さな城下町で小動物(海系、カメ系)と共に楽しく暮らしています。

樹齢90年、よく生きてきたねえ。

2017-02-21 11:08:46 | 生物、自然

2年前、庭のイブキの大木にカラスの巣が2つもできてヒナがそれぞれ4,5羽、フンはボタボタ、ほかの小鳥たちは恐がって庭にも寄り付かない。業者に頼んで枝を伐採してカラスの忌避剤を仕掛けてもらった。それから1年。なんとか緑を保っていたのがだんだん枯れだして去年の夏ごろついに枯れてしまった。毎年シロアリが巣くっていたので弱ってたのかも。もう一本の大木マキのほうはまだ葉が付いてる。
枯れ木のままだとそのうち腐って倒れると危ないので切ろうと思ったけど、けっこう費用がかかるのよ。で、しばらくそのままにしてた。昨年ご近所の壁塗り替え工事の時に家主さんに家の庭から出入りと、屋根を使わせてくださいと頼まれ、何日間か人が出入りしてて、ちらっと、この木も切らんといかんとですけど、なかなか費用もかかって、と言う話をしたら、なら、終わってから倒しましょうか、と言う話に。よかった!
代金は払いますと言ったのに、迷惑かけたし、これからもお世話になるかもしれんので、これは気持ちです、と。えええーっ!で、ありがたく好意をいただくことにした。助かった。

今朝は9時前に植木屋のおじさんが軽トラで到着。すみませーん、9時になったらスーパーの駐車場が空くので…と言うと、よかですよ、準備しよります、と。9時前に車を置きに行った。歩いて行く距離なので駐車場は初めて。
家に戻ったらなんと!すでに木はばったりと切られて倒れていた。うはー!さすがプロ。
それから、軽トラに積み込むために少しずつ輪切りにしていく。のびのびと枝を伸ばしてたので幹も枝も複雑な形に入り組んでる。自然のアート。途中、切れ味が悪くなってチェーンソーの刃を研いだり。

「のこぎりも目立てするように、チェーンソーも研ぐんですねえ。」「はあ、切れ味の、悪うなるですもんね。こいも、コツのいるとです。気の短かとは、包丁でん、先だけちょちょって、全体ばせんば。」ここの一番大事かところ、とか言いながら手際よく金ヤスリ?で刃の一つ一つを研いでいく。年ば、数えておきましょうかね、と切り株を数えていく。ここはいっぺんに太うなっとる、ここはまた、などと、「ざっと90年。」「すごい!おじいさんですねえ。」「「じいさんかばあさんかわからんばって。こやんか古い木じゃったら、塩と米やっとかんばいかんかったかな。まあ、枯れとったけんが。生きた木ならせんば。山に入っていーっぱい切るときは周り見て、一番太か木見つけて、塩と米して、山を守ってもろうてありがとうございました、切らせてもらいます、て。」おじさんと木の話、出身の山村の話などしながら作業を見物。仕事中のサラリーマン、近所の魚屋さんなど時々見物人も来る。「シンボルツリーがなくなりましたねえ。」と言う人も。
軽トラ2回でだいたい運んで、三回目に残りと後片付けで、完了したのは1時半。大変な仕事だったね。和菓子とお茶代渡してお見送り♪

枯れ木でも切り口からとても良い匂いがする。切ってごめんね。おじさんは、記念にと形の良い幹から薄い輪切りを作って置いて行ってくれた。「これの、形の良か。芸術はわからんばって、池田学さんのごと…」「あ、行きましたよ。素晴らしかった!」「テレビでドキュメントやっとって。グッときて。みんなでこんど見に行こうて。」「本物はすごいですよ。力があって、感動。すごい混んでたけど。」おじさん、好きなんだ。
またいい出会いがあったなあ♪イブキさん、ほんとうにありがとう!

コメント (2)
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