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山と葉っぱと猫が好き

鉄砲木ノ頭・高指山ぐるっと周回[2013年11月]

随分前に完成していたんですが、いろいろとあってアップできずにいたレポートを、今更新できるうちに公開します。
先日も書いたように、この先しばらくちゃんとした更新ができなくなるかもしれないんですが、
それまで少し間があるので、作成途中のレポートがもしも出来上がったら、アップしておきたいと思っています。
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この山行の前回は、10月に新潟県の平標山に登っています→予告編:平標山 くすんだ紅葉 [レポート未完]

2013年11月第二週の平日に、山梨県の鉄砲木ノ頭(明神山)高指山に登りました。
富士山を間近で眺められる山にしたかったので、いくつかの候補の中で前々から計画を練っては
実行できずにいた、このコースに決めました。

【行程】
パノラマ台駐車場→鉄砲木ノ頭→切通峠→高指山→柳原別荘地→パノラマ台駐車場(周回)

鉄砲木ノ頭/高指山 コースデータ
鉄砲木ノ頭(明神山)/高指山 てっぽうぎのあたま 1291m/たかざすやま 1174m
 所在地:山梨県山中湖村
 コース:鉄砲木ノ頭~高指山 周回
 登山口:パノラマ台
 難易度:初級者向け
 累積標高差:490m 
 距離:7.8km 
  カシミール3Dで算出した概算です。正確な数値とは誤差があります。
 水場:なし
 山小屋・避難小屋:なし
 トイレ:パノラマ台駐車場
 駐車場:パノラマ台(無料、約10台)
 一般的なコースタイム:
 パノラマ台駐車場→40分→鉄砲木ノ頭→45分→切通峠→35分
  →高指山→90分→パノラマ台駐車場
 ※青字の数値のみ、カシミール3Dで算出した『推定時間』です。
   ちなみにプカプカ(超ヘタレ)の短足鈍足で、推定通りの90分かかりました。

鉄砲木ノ頭/高指山 標高断面図[カシミール3D作成]

鉄砲木ノ頭/高指山 コース概要マップ[Yahoo!ルートラボ]












パノラマ台
駐車場(下山後撮影)

【パノラマ台駐車場の時間帯混雑について】
日の出の時間帯は富士撮影目的のカメラマンが大勢列挙しており、天気のいい日は平日でも混雑します。
逆に時間が遅くても、展望目的の観光者が随時訪れていたので、おそらく一日中車の入れ替わりが激しい場所です。
土日祝は時間を少しずらして来るか、距離は伸びるけど別の駐車場にするのもよいかもしれません。
[山中湖近くに有料駐車場あり。鉄砲木ノ頭の南の三国峠にも無料駐車場あり(台数少)]

【登山道の富士山展望メモ】
・このルートは山梨県の低山によくある"富士山を眺めながら歩く縦走路"ではありません。
・パノラマ台から鉄砲木ノ頭にかけての登山道では、終始富士山が見えています。
・鉄砲木ノ頭から高指山にかけての縦走路は樹林帯続きで、富士山が見える好展望地は皆無です。
 落葉した木の枝の隙間や、背の高い草原の上から富士山がかろうじて見える場所が稀にありますが、
 草葉の茂る季節になったらほとんど見えなくなると思われます。

話は少しさかのぼりますが、同じ山中湖のほとりに石割山という山があります。
富士山に会いたくなって、この年の5月に登りに行きました。(レポートは未完成)
しかし残念なことに、登ってる間に雲が増えてしまって、富士山が見えない登山になりました。
この時のがっくりした気持ちは、いずれレポートを作る時に書きたいと思います。

今度こそ、くっきりはっきり濃厚な富士山を目の前に眺めたい!
再挑戦の強い思いを込めて登ったのが今回の山でした。

6時過ぎに到着した登山口のパノラマ台駐車場は、なんとびっくり、道に溢れかえる車で大混雑していました。
朝焼けの富士山を撮影する写真家たちの間で大人気の場所だったようです。
平日の早朝だから、とても静かに入山することになると思っていたので、
いきなり車を停めることもできない状況に出くわして戸惑ったプカプカは、
ひとまず路上に車を停めて準備だけはしながら、登る山を変えようと思いました。

もともとは本栖湖の竜ヶ岳(2回山行歴あり)のどちらかにしようとしていたし、
山梨県の山のガイド地図は持っています。
支度を済ませてから登山口まで車で移動しても、30~40分後には登り始めることができそうでした。

そうこうしている内に、富士山の朝焼けの色も落ち着いてきたせいか、少し駐車場に空きができました。
最初はみんなが鉄砲木ノ頭に登るのかと思って、混雑がイヤでやめるつもりだったけど、
どうも様子を見る感じでは山に登る人はほとんどいないようです。
空いた所に車を滑り込ませて、やっぱりここを登ることにしました。

山中湖にはよく遊びにきていて思い出の深いプカプカですが、
なんでかこのパノラマ台は昼間に来たことはまだありませんでした。
こんなに素晴らしい眺めの場所だったとは。

富士山はまだほんのりと朝焼け色を残していました。きれいです。。。

これから山に登るっていうのに、そのことを忘れそうに、ぼんやりとしてしまいました。


鉄砲木ノ頭の登山道は西側の斜面なので、朝陽を浴びた富士山を背にしながら、まだ日陰の道を歩くことになります。

少しえぐれた溝になった登山道。
左右には背の高いカヤトの野原がずっと続いて、振り返るといつも富士山がそこにいます。


せっかくのきれいな富士山なのに、背中を向けて登るのがとってももったいない気分でした。
だから何かにつけては立ち止まって振り返り、富士山を見つめていました。

 高指山縦走コースは鉄砲木ノ頭の山頂を通過すると樹林帯になってしまい、木の枝越しにしか富士山が見えません。
 登ってる間にじっくり富士山を見つめておいて本当によかったと、あとで思いました。


鉄砲木ノ頭の土は、
ちょっと変わっていて面白かったです。


火山砂礫というのはこんな感じですか?
富士山の土に似ていますか?

軽石のように気泡があって全く粘り気がなく、
踏むとザクザクと音をたてます。
この地質のせいか、
草があまり根付いていません。



そんな中でも少しだけ、お花が咲き残っていました。11月はアザミが一番元気です。


振り返るたびにカヤト原越しに富士山と山中湖が望めて、いい眺めでした。


山中湖の上には南アルプスも視認できました。今日はちょっと霞んでいて、はっきり見えないなー

  山中湖の向こうに南アルプス(赤石岳・悪沢岳・塩見岳・白峰三山・鳳凰三山)

とてもゆっくり登っていたので、あとから来る人にたくさん追い抜かれてもおかしくないんですが、
今日は誰も登ってきません。
やっぱりパノラマ台に集まっていた人はみんな、富士山の眺めが目当てで登山者じゃなかったんだなー。
でも実は山頂に着いたらたくさんの人でいっぱいだったりして… 心の準備だけはしておこう。

こうして山頂近くまで登ってみると、今までずっとあのカヤトの原っぱの中を歩いてきたんだとわかります。
変わった山だなぁ。やっぱり火山砂礫の影響で、樹木が育たないのかしら?
山中湖の向こう岸から、よくこの辺りの草原を眺めたものです。

地図のCT40分のところを、50分ほどかけて山頂に到着しました。
あれっ? のんびり歩いて立ち止まってばかりいたのに、10分しか超過してないなんて絶対におかしいぞ。
もしかしたら、パノラマ台から鉄砲木ノ頭までは普通に歩いても40分もかからないかもしれません。
そういえばどこかで30分と案内してるところもあったような…
鉄砲木ノ頭の山頂

山頂はガラガラに空いていて、
他の登山者は一組だけでした。
混んでなくてよかったよかった。
朝焼けの富士山を狙う人も、
山頂まではわざわざ登ってこないんだな。

山中諏訪神社奥宮

 ゆったり広々とした山頂は、風を遮るものがないので、11月の早朝でもとても寒かったです。

 眺めは360度とはいかず、三国山から富士山、南アルプスの方角まで大体180度くらいです。
 写真の左右に写っているカヤトは背が高くて、景色を隠しているため背伸びをしても向こうが見えません。
 写真の景色の反対側には樹林帯があります。
それにしても山中湖から富士山にかける広がりは見事なもので、視野で隠れている部分が気にならない爽快感でした。

富士山の東の山に登ると、朝陽をスポットライトのように浴びた順光の富士山がすばらしいですね。

三国山・楢木山・大洞山・畑尾山

あの稜線もいつか歩いてみたいけど、樹林に囲まれていてそんなに富士山の眺めがよくない印象があります。
富士山が近くにあるっていうだけで、登るなら富士山の見える山にと思ってしまう。強欲。


山頂にたくさん生えていたアザミの立派な株

広い山頂に点々と生えていました。
フジアザミに見えるんだけど、自信なし。


山頂にはテーブルやベンチはありません。
腰掛ける岩も転がっていません。
失礼して、奥宮の台座の周辺の縁に座らせていただきました。


防寒着はちゃんと持ってきたけど、足元の保温性があまり万全でなかったため、
寒さに震えながら、富士山を見つめていました。

ズーム
ズズズーーム
 
冠雪してる時にうっすら浮かぶ、このスジがきれいなんですよねぇ。登山ルートも見えてますね。
雪と山の地肌の境目でうっすらとグラデーションがかっているのが、とてもきれいです。

ふと見上げると大きな鳥が二羽。
トンビかタカでしょうか。
遥か空の向こうまでずーっと遠くへ、
飛んで見えなくなっていくまで目で追っていました。



大体一時間くらいそこにいて、あたたかいお茶でも作ればよかったのに、みかんを食べただけで済ませたせいか、寒さでがっちがちになってきたので、移動しはじめました。






道標には『高指山 これより2時間』とありますが、
手元の地図では1時間20分と書いてあります。
まっ、プカプカの場合もっと時間がかかるから関係ないけどさー


歩き始めてみると鉄砲木ノ頭(明神山)の山頂から東側の斜面は、
さっきまでの登山道とはがらっと植生が違っていて、ちょっと驚きました。
そこに広がるのは背の高い木々がどこまでもつづく、美しい広葉樹林帯。

この広々とした平坦な道がしばらくずっと続きます。まるで緑地公園の並木道みたい!
うれしいことに、もうあきらめていた紅葉や黄葉がまだたくさん残っていました。


でもこの道、富士山が全然見えないみたい…
富士山を眺めながら歩けるかもと期待していたけど、どうもそうはいかないらしい。

鉄砲木ノ頭からしばらく下っていくと、
後方の樹林の枝越しに富士山が少しのぞきました。

こういう姿もまたしばらく見られなくなります。
葉の茂る季節には完全に見えなくなるなぁ


歩いて来た道の方向に富士山が見えてる(枝越し)様子

だけど落葉した木々の隙間から差し込む日差しが明るくて、
色づく紅葉もまばゆくて、とっても気持ちのいい道です。
落ち葉に隠れた岩もあまり転がっていないので、
よそ見をしていても足をひねったりつまづいたりする心配のない状態が、長く続きました。


ずっとこんな調子だったらかなり楽だぞ、と思ったけど案の定そうもいかず。
標高断面図を見てもらうとわかりますが、鉄砲木ノ頭から切通峠に向かって深く下っていく斜面があります。
その辺りは北側に面しているので、なんだか薄暗くて、
木々の雰囲気や伸びる影の形すらも、微妙に怖い感じでした。

さらにこの道はルートが不明瞭で、さっきまでのようにきれいに樹林を分けた登山道ではありません。
木が入り組んでいて道が読みにくい上に、落ち葉で道が完全に消えています。
こうなると人が歩いた形跡を探すことができないのが、落葉樹林帯の怖いところですよね。

地形図の破線にもなっている登山道は溝になって少しえぐれているため、
落ち葉のくぼみを探してみますが、深く積もった枯葉に埋もれてどうもわかりません。
時々現れるルートは倒木や折れた枝などで所々が塞がれているし、
むき出しになった岩や木の根が深い落ち葉に隠されているので、ちょっと踏み入ると危険でした。
この溝になったルートは最近は人に歩かれていない様子です。

でも山肌はなだらかに広くて、ルートの左右に広がる樹林帯の中なら安全に歩けそう。
少しふかふかした足場の上を、木の隙間をうまくすり抜けながら、しばらく樹林帯を進んでみました。
ルートから外れて方向が間違っていないだろうか、という不安がよぎります。

でも方位磁石も地図もあるし、それに今日はスマホのGPSが大活躍。
アプリで山の地形図を見て、現在地は常に確認できているので、遭難はしないで済みそうです。
地形図の破線の少し外れを歩いているのは間違いないようだけど、
ルートから極端に離れてはいなかったので少し安心しました。

しばらくすると、細い木の幹に真新しい赤テープが巻き付いているところがありました。

それまでこういった道を示すものがなかったので、いくらGPSがあるとは言っても、
"本当にこの道は人が歩くのか?この先もっとひどくなったらどうしよう!"
と不安でドキドキしていたので、赤テープを見た途端、安心でふっと気持ちが軽くなりました。
(テープをつけてくださった方々には、本当にありがとうございます)

正規ルートらしくない樹林帯に取り付けられていたテープから察するに、
やっぱり最近はあの"溝"は無雪期に歩く人はいないんですね。かえって危ないもんなぁ

少し登り返すと、またこんな風に明るくてわかりやすい道になりました。


北斜面の下りになると道は再び不鮮明になる箇所もあるので、緊張感は消えなかったけど、
方向さえ把握していれば特に危険な箇所はありません。
晴れた空と太陽の光が差し込む道の明るさが、勇気づけてくれました。

時々見えた富士山。ちょっとでも顔を見せてくれるだけで勇気づけられる。ありがとね。まだ雲に隠れないでね。

 これまでの登山道から見えた富士山

やがて切通峠の分岐の道標に出ました。
 切通峠

ここから道は十字に分かれていて、北は高指山や大棚ノ頭、西は山を下って山中湖の平野地区、
東は丹沢湖・世附(浅瀬入口)方面、南が今歩いてきた鉄砲木ノ頭方面です。
丹沢湖方面は現在、崩落のため通行止めだそうです。
神奈川県自然環境保全センターの案内が掲示してありました。(上写真)

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ところで話は脱線しますが、この日は道が不明瞭だったこともあって
頻繁にスマホのGPS地図を確認していたため、とても勉強になりました。
(アプリは地図ロイドと山旅ロガーを使用)
普段プカプカは山の中では、紙の地図を常に見られる場所に携帯してあります。
でも分岐で迷う時や現在地からの時間を測る時ぐらいしか広げてみることがないので、
地形図と実際の山道を細かく見比べて歩くことは、これまでざっくりとしか経験がありませんでした。

GPS機能で地形図上の現地点を把握できるおかげで、ほんのちょっとした地形の変化が
地図にどういう風に描かれているかを見ていました。 
痩せ尾根、崖、上り坂や下り坂、斜面は急か、緩やかか。
常に確認していると、次に道がどんな様子になるのか予測できたり、
急坂が現れるのが事前にわかったりして、リアルに地図を読んでる感覚がとても楽しくなってきました。

こういうことができるのは、この山が険しくなくて、
よそ見をしても転倒の心配の少ない、安全な道だからです。
普通の山は段差が激しく岩も転がり木の根も張って、左右は崖で落ちたら終しまい、って場所がいっぱい。
手元の地図より足元をしっかり見ないと危険ですもんね。

登山をはじめて7年でようやく知った地図を読むよろこび。
独学で山をはじめていつも単独で登ってしまうせいか、基本的なことがなってなくてお恥ずかしいです

では話を戻しましてー
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切通峠から高指山を目指します。道は一部登り返しつつもゆるゆると登り詰めていきます。
平野分岐・1

T字の分岐です。
平野地区を目指せば山中湖の方面まで下りられます。

この標には鉄砲木ノ頭は名前が示されていません。
同じ方角の"三国山"が書いてあります。

樹林の雰囲気が少し変わりました。背が低くて細い幹がたくさん集まってます。
この辺りの木々はまだみんな若そう。手入れがされているのかな?

落ち葉を拾って山あそび。
まだ淡い緑のクロロフィルの残った紅葉の葉っぱ。こうやって陽に透かして、葉脈を眺めるのが好きです。

平野分岐・2

T字の分岐です。ここからも平野に下りられます。さっきの道も、この道も、あとで合流します。
使い方によってはエスケープルートにもなるし、高指山の周回にも利用できるのかな?
コース中一番の急坂(?)がここからはじまります。段差がないので地道に登れば楽でした。


ここへ来てようやく富士山の見える頻度が上がってきました。さっきまでより視界も広がって、山中湖も見えてきました。
一番いい方でも右端の眺めですが、ここまで来るともうすぐ高指山です。


道が急に細くなったところで、足元の草陰にリンドウの花が咲いてるのを見つけました。
お花に出会えた喜びのあまり、倒れこむように地面に這いつくばるプカプカ。
う、ううう、うれしい…

つぼみも多くて、今が真っ盛りの様子。 
リンドウには仲間が多いから、○○リンドウと頭に名がつく種類なのかと思って必死に調べてみたんですが、
頭に何もつかない "リンドウ" も山野草にあるんだとはじめて知りました。
葉っぱの形と咲いている11月という季節を考えて、リンドウで間違いなさそうです。

この先高指山の山頂に着くまで、いっぱい咲いてたんですよ~
草の影に隠れてこっそりと。かわいいなー…はふーん
キク科の花もみーつけた
調べたけど同定が難しくて名前はわかりませんでした。

道はどんどん狭くなって、カヤトの中をかき分けるように進みます。
急坂が終わってゆるやかになってくると、ぱっと眺めのいい場所に出ました。


 高指山 山頂(平野・富士岬平分岐)


  高指山の展望

  (ちょっと無理やりなパノラマ写真の合成…)

富士山は、まだ雲に隠れずに待っててくれました。
会いたかったよー 樹林帯を歩いてる間、早く富士山に会いたくてうずうずしてたんだよー

右裾にうっすらと、冠雪した南アルプスも視認できます。
高指山のベンチ

ちょっと朽ちかけのベンチ。2人座ったらいっぱいです。
他に座れそうな場所はありません。
休憩場所にちょっと迷う山頂でした。
なぜかというと登山道と山頂を兼用したような細長い場所なので、好き勝手に座ると通行の邪魔になるんです。
道から外れた隅っこの草地に座ろうとすると、そこは大抵窪地でカヤトに覆われているため、草陰で視界がなくなって眺めが楽しめなくなってしまいます。

結局このベンチに座れば座高が高くなって、一番眺めがいいのかもしれません。
プカプカは富士山を眺めつつ通行の妨げにならなそうな場所を探して、地面に座りました。
お腹すいたーっ ラーメンラーメン~♪

食事が終わったあとは富士山がよく見える場所まで歩いて、ずっと富士山を見つめていました。
5月に石割山に登った時は、姿を見せてくれなかった富士山。今日は最後まで雲に隠れずにいてくれました。

そんなこんなで一時間が経過し、12:30頃下山開始です。
周回するので今までの道には戻らず、山頂にある分岐から
『平野バス停』方面を目指し、カヤトの斜面を下りていきます。
背の高いススキはやがて樹林に変わって、それから富士山はもう見ることができなくなりました。


ヒオウギの実 つやつやしてきれい。
※さも詳しそうに名前を書いてますけど、
あとで調べたんです。
撮ってる時はなんだかわかってません^^;









マムシグサの実
これは千葉の山でもたくさん見ることができます。毒があるって本当??





なぞの分岐
開けたところでなぞの三叉路のような分岐があって、何も道標がないのですが、
地形図で確認する限りでは、歩いてきた稜線に2箇所あった『平野分岐』それぞれから合流する地点のようでした。
平地になっていたため、どっちに進めば平野に出られるかわかりにくかったので、
方位磁石とGPSを頼りに樹林帯の方へ入っていきました。

すると建物が現れます。
別荘地帯の中を通るようです。

通っていいのかな?
と心配になりつつも、
地形図通りで間違ってないようなので、
戸惑いながらも進んでいきました。





今度はロープで塞がれた箇所がありました。

 

まさか侵入禁止のロープ
いよいよ侵入禁止なのではないかと焦ったものの、よく見ると『ハイキングコース内へのバイク等の乗り入れは、ハイカーに対し非常に危険で事故を起こしやすいので絶対に立ち入らぬよう警告します』
と書いてある、警察署の警告板でした。
わたしはハイカーだから通っていいのね。 ほっ
ロープの脇をすり抜けて、その後もしばらくは別荘地帯を歩き続けます。

山の中には何もなかったけど、別荘地には要所で分岐の指導票があるので、迷わず進むことができました。
山中湖(平野)/高指山 分岐              平野・大平山コース/高指山分岐

今の季節の別荘地帯はひとの気配がなく、何となく寂しかったです。
山の中でひと気がないのは平気なのに、建物があってひと気がないのは不安になる。なんででしょうね。

※高指山を示す道標は、別荘地帯には複数設置されていますが、肝心な山の中の分かれ道に何もない場合があります。
  平野側から高指山を登る場合は、少しわかりにくい場面が多いかもしれません。


どうにか町に出ました。
おお、あの見えてる山は右が鉄砲木ノ頭で左が高指山だねー。鉄砲木ノ頭はこうして見るとわかりやすくて面白いなぁ

さてと…、ここからがまだ、長いんだよな~

別荘地帯を抜けた後は、駐車場のあるパノラマ台まで上り坂を戻るんですが、延々と車道が続きます。
直線で1.7kmほどですが、これが下山後の身体には体感的にすごい長く感じるんです。
真っ直ぐ伸びた道をどんなに早歩きで登っても、全然距離が縮んでいる感じがしないので、
次第にやる気がなくなってきました。  (写真なし)

しょっちゅう車が行き交っているので、ヒッチハイクする勇気があれば
すぐにパノラマ台に行けるのかもしれない。
ヒ、、、ヒッチハイクかぁ…したことないんだよなぁ。 ひたすら黙々と歩くのでした。

前もっての調べでは、道路の途中からパノラマ台に抜ける地図にないショートカット山道があるようだったので、
その入口はどこにあるのか探していたら、最初にひとつ見つけました。
でもその道は人が使っている様子のない荒れ方で、怖かったのでやめました。

更に黙々と舗装を歩いていき、カーブを超えると、また山林の中にふたつめの道がありました。
GPSで確認した感じでは、ここから登ればパノラマ台に近道できそう。
明るかったし、人がよく歩いている形跡もあったので、進んでいきました。

やがて聞こえてくる車のエンジン音やドアを閉める音、人の声。ビンゴ!
駐車場の裏側に出ることができました。ホッとしましたー
駐車場のこんなすぐ裏に道があったなんて、車側からは何もわからなかったなー
ただの草むらにしか見えませんでした。知る人ぞ知る道なんですね。調べといてよかった。

ヘトヘトになって辿り着いたパノラマ台は、次から次へと富士山展望目当ての観光者の車がやってきて、
ずっとにぎやかでした。
車中から見える富士山は逆光にまぶしく輝いていました。しばらく眺め、それから帰路につきました。

時間の参考:
12時半に高指山から下山をはじめて、駐車場に戻れたのが14時頃だったので、
高指山からパノラマ台まで1時間半の計算になります。
この内、別荘地帯までの下りに45分。パノラマ台までのゆるゆる登りに45分。
プカプカは足が遅いし疲れやすい人なので、健脚で元気な方なら、1時間位で済むと思います。

帰り道・・・
いつものように、高速代節約でしばらく一般道を走りました。
日が暮れる頃に神奈川県の道の駅で仮眠して、
夜になってから高速道路に乗りました。
東京を通らないと千葉に入れないけど、ETC割のきかない首都高900円は
高すぎてちょっと厳しいです。
都内に入ってからは高速を下り、渋滞した都内をくぐり抜け、
ひたすら一般道を走って帰りました。

山とわたしの間にはびこる東京。ほんっとにじゃま~
(相変わらずグチってすいません)

【鉄砲木ノ頭/高指山 レポート おしまい】

この山行の前回は、10月に新潟県の平標山に登っています→予告編:平標山 くすんだ紅葉 [レポート未完]









いつも応援してくださるみなさま、本当にありがとうございます!
富士山は雪をかぶってる時がいちばんきれいでかっこいいですねー

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