オルシバルの骨接ぎ屋が住んでいたのは丘陵のうんと下の方で、鉄橋の右側であった。彼は三室の小さな家に一人で住み、一部屋は仕事部屋として使われ、苗、干した薬草、穀物、その他薬草販売のための諸々の品々が一杯に並べられていた。寝室は奥の部屋で、田舎家の普通の寝室よりは上等な調度品が置かれていた。担架を運んできた者たちは陰鬱な積荷をベッドの上に置いた。一同の中に、もし太鼓叩きの公布触れ回り役人がいなかっとしたら困ったことになっていたかもしれなかった。この男は墓堀人も兼ねており、弔いに関することによく通じていたので、死に装束のために必要な手配をてきぱきと行った。彼自身器用ですぐ行動する男だったので、しきたりどおりシーツを折り畳み、縁をマットレスの下にくるみ込み、死の床を拵えた。
この間、プランタ親爺はすべての戸棚類を見て回り、死人のポケットにあった鍵で開けてみた。ほんの二年前まではその日暮らしで現金など一スーも持っていなかったこの男の所有財産は、そうでなくても圧倒的に不利な証拠に加えられるべき新たな証拠に違いなかった。しかし、これらは心証上議論の余地のないものではあるが、犯罪を立証するには十分でないものであった。プランタ親爺はいろいろ探し回ったが、既に分かっているもの以外は何も見つけることが出来なかった。見つかったものは、モラン牧場、フラペルの畑、そしてペイロンの土地の権利書である。これらに加え、二枚の借用証書があった。一枚は百五十フラン、もう一枚は八百フランのもので、ロブロー氏宛てにここの共同体の二人の住人による署名があった。プランタ親爺は失望を隠すことが出来なかった。
「目ぼしいものは何もなかった」と彼はルコックの耳元に囁いた。「どういうことか、お分かりかな?」
「完璧に。ロブローというのは抜け目のない男です。突然入った大金は隠しておく賢さと、何年もかけて徐々に金が溜っていったと見せかけるだけの辛抱強さを持っていたのですよ。書き物机の引き出しには怪しまれないような額しか入れてないことでしょう。いくらありましたか?」
プランタ親爺は急いで計算し、答えた。
「一万四千五百フラン」
「ソブルシー夫人はそれよりもっと多くを支払った筈です」ルコックは有無を言わさぬ口調で言い切った。「一万四千フランしか持っていないのであれば、それをわざわざ地面に埋めるほど馬鹿ではないでしょう。どこかに金を隠しているに違いありません」
「確かにわしもそう思う。じゃが、どこに?」
「そうですね、探しましょう」
彼は一見探している風もなく、部屋の中を歩き回り、家具を動かしたり、ところどころ靴の踵で床を踏み鳴らしたり、壁に耳を押し当てたりした。暖炉の前で何度か立ち止っていたが、最終的にまたそこに戻ってきた。
「今は七月だ」彼は言った。「それなのに火床には灰が大量に溜っている」
「冬が終わっても、灰を掻き出さない者はいる」プランタ親爺が反論した。
「それはそうです。しかしここにある灰はやけに清潔だとは思いませんか?火が焚かれなくなってから何か月も放置された灰の上には埃と煤の軽い層が出来るものですが、それが見当たりませんね」
彼は二番目の部屋の方を振り返った。そこには担架を運んできた人々が仕事を終えた後、寝室を出るように言われて集まっていた。彼らに向かってルコックは呼びかけた。
「誰かツルハシを一本持ってきてくれないか」
この間、プランタ親爺はすべての戸棚類を見て回り、死人のポケットにあった鍵で開けてみた。ほんの二年前まではその日暮らしで現金など一スーも持っていなかったこの男の所有財産は、そうでなくても圧倒的に不利な証拠に加えられるべき新たな証拠に違いなかった。しかし、これらは心証上議論の余地のないものではあるが、犯罪を立証するには十分でないものであった。プランタ親爺はいろいろ探し回ったが、既に分かっているもの以外は何も見つけることが出来なかった。見つかったものは、モラン牧場、フラペルの畑、そしてペイロンの土地の権利書である。これらに加え、二枚の借用証書があった。一枚は百五十フラン、もう一枚は八百フランのもので、ロブロー氏宛てにここの共同体の二人の住人による署名があった。プランタ親爺は失望を隠すことが出来なかった。
「目ぼしいものは何もなかった」と彼はルコックの耳元に囁いた。「どういうことか、お分かりかな?」
「完璧に。ロブローというのは抜け目のない男です。突然入った大金は隠しておく賢さと、何年もかけて徐々に金が溜っていったと見せかけるだけの辛抱強さを持っていたのですよ。書き物机の引き出しには怪しまれないような額しか入れてないことでしょう。いくらありましたか?」
プランタ親爺は急いで計算し、答えた。
「一万四千五百フラン」
「ソブルシー夫人はそれよりもっと多くを支払った筈です」ルコックは有無を言わさぬ口調で言い切った。「一万四千フランしか持っていないのであれば、それをわざわざ地面に埋めるほど馬鹿ではないでしょう。どこかに金を隠しているに違いありません」
「確かにわしもそう思う。じゃが、どこに?」
「そうですね、探しましょう」
彼は一見探している風もなく、部屋の中を歩き回り、家具を動かしたり、ところどころ靴の踵で床を踏み鳴らしたり、壁に耳を押し当てたりした。暖炉の前で何度か立ち止っていたが、最終的にまたそこに戻ってきた。
「今は七月だ」彼は言った。「それなのに火床には灰が大量に溜っている」
「冬が終わっても、灰を掻き出さない者はいる」プランタ親爺が反論した。
「それはそうです。しかしここにある灰はやけに清潔だとは思いませんか?火が焚かれなくなってから何か月も放置された灰の上には埃と煤の軽い層が出来るものですが、それが見当たりませんね」
彼は二番目の部屋の方を振り返った。そこには担架を運んできた人々が仕事を終えた後、寝室を出るように言われて集まっていた。彼らに向かってルコックは呼びかけた。
「誰かツルハシを一本持ってきてくれないか」








