もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

旅立った黒にゃん

2013-02-04 12:21:13 | 黒にゃん
昨日2013年2月3日午後2時36分。
黒にゃんは短くも激しい闘病生活を終え旅立ちました。
最後は、私の代わりに看病してくれていた娘に看取られての旅立ち。
寂しがりのあの子なので、一人ぼっちでなくて本当によかった。

以下かなりの長文になりますが、黒にゃんのことを綴らせていただきます。

思えば最初保護した時は、全く飼う気などなく、
いつも通りに、避妊手術をした後はそのまま放すつもりでした。(↓)
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/d81d5f92df45d3d65a6e16acc4118003
でも、予想外に皮膚病がひどく、それが治るまで表に放せないとのことで、
しばらくの間うちで保護することにしたのです。(↓)
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/1bb2695bbc26e96dcc617fb4686f9c83

それから1月弱、この子はうちの店のトイレを閉鎖し、そこを仮の家として暮らしていました。
皮膚病が犬にうつると困るのと、トイレの処理が楽だったので。
そして新しい家族を一生懸命探していたのです。(↓)
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/238c2996418f13c67244925ed2c3991d

ですが、そう簡単に見つかるはずもなく、
そうこうするうちににゃんも子猫と呼ぶには大きすぎるほど育ってしまい…


もうこうならうちで飼えばいい!
犬がたくさんいるけど工夫すれば何とかなるわ~!(↓)
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/6c3f7146763adff796e1b9d314118b0a




で、極端に怖がりで警戒心の強い黒にゃんのためにこういう工夫で新生活が始まりました。
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/0164b3945bc93a33388837a5976d5e0a


その後、黒にゃんの母猫も捕獲し避妊手術をさせ、その時感動の母子の再会の場面もあったのです。
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/e/5cd5129a09a269737fd32373c3dd1ccd
ですがこの時は、久しぶりすぎたのか黒にゃんはパニクって「フゥ~~~!」。
一方母猫は、「ん?なんなんあんた?」と余裕全開。
ほんと、小心者のにゃんでしたよ。

そんな臆病な子だったので、部屋の中に私のほかに誰かが入ると大急ぎで身を隠し、気配を消していないふり。
そして、その人が立ち去り私だけになると、ひょっこり出てきて、
「ばかばか!とても怖かったにゃ~!」
と、にゃあにゃあ文句を言いながらこちらにすり寄ってきました。

またとても甘えたのさみしがりなので、私が部屋から立ち去るのをとても嫌がり、
その気配を察すると、急いで足もとにすり寄り一緒に出てこようとしていました。
だから私は、そのたび大好物の砂肝ジャーキーを与え、
あの子がそれを食べている間にこそっと部屋を抜け出ていました。
でもそのうちそれも覚え、砂肝を与えても、横目でこちらを確認しなかなか隙を見せなくなったのです。
で、ある時見事私と一緒に扉を抜け階段を駆け下りたはいいのですが…

「犬!犬がおるにゃ~~~!」

階下で私を待っていたジョイと鉢合わせになりびっくり!
あわててUターンし階段を駆け上り自分の部屋へダッシュ!
(ジョイは不思議そうな顔でそれを見送っていました。)
以降階段を降りるときは、最後の方で一旦停止し、周囲をよく見てから最後の段を降りるようになりました。

そうして暮らすうちに、私の足音や自転車の音をおぼえたのか、
夜の犬の散歩や、外出からの帰宅時には、窓の隙間からこちらを見下ろしていたり、
また窓が閉じていたら、「にゃぁ~!」と声をあげアピールしたり、
また、お座りして聞き耳を立てているシルエットが、まるで置物のようにガラス越しに見えていました。

不思議なことに季節の変わり目の時も抜け毛が少なく、
吐くこともなく、マーキングも爪とぎもせず、
そして、いつも身ぎれいだったので、小屋周りや部屋の掃除もずいぶん楽でした。
トイレも教えずにきちんとできたし、食べ物の好き嫌いもなくいつもきれいに食べてくれる本当に良い子でした。
だからこの子しか知らない私は、「猫ってなんて飼いやすいんだろう…」と思ってしまいました。

ただ小さいときからお腹が弱く、何かあるとよくお腹を壊してしまうので、そこだけは注意しましたね。
で、何よりあわてたのは、昨年の血尿騒ぎ。
原因は結石だったのですが、この時は真っ赤な血のオシッコを見てプチパニック!
私自身も結石持ちで、過去に何度も入院したりして、真っ赤な血尿は見慣れているはずなのに、
いざ、にゃんたちのこととなれば、大慌てしてしまいました。
幸いこの時は何とかおさまり、以降の食事は、結石防止用の特別食になりました。(↓)
http://blog.goo.ne.jp/pudo-ru/c/658448f3d73252e959729013978f62fc

そして実はこの時に食欲不振の症状がみられ、それが頭にあったので、
今回の食欲不振も、もしかしたら結石再発かと少し疑い病院へ検査に向かったのが3日前。
でもまさか、その検査の結果がこういうことだったとは、
その時は夢にも思いもしませんでした。

ほんと、毛の先ほども…

そして、その後はまるでジェットコースターみたいに、
立ち止まる間も、息つく暇もなく、病気と追いかけっこ。
でも、すぐに追いつくことが無理だとわかり、
それならば少しでも長く、ゆっくりとした一緒の時間を過ごさせてやろうと思いましたが、
それすらもこの病気は許してくれませんでした。

でも最後の二日間は、わんこ達放ったらかしで私は黒にゃんの専属。
あの子もそれはうれしかったのか、布団の中に入り込み、
そして私の脇の間に顔をうずめ、一生懸命喉を鳴らそうとしていました。



でももう力がなく、「ゴロゴロ…」ではなく「クルルル…クルル…」とまるでハトのような。
でも一生懸命鳴らしながら顔を摺り寄せ、こちらにこたえてくれました。
そしていよいよ最後の瞬間も、娘の顔をじっと見つめ、
そして、娘になでてもらいながら旅立ちました。
だから、これはこれで一番よかったのだろうと今では思えます。
昨日もし娘がいなければ、
もしかしたら一人ぼっちで逝かねばならなかっただろうし。


実のところ、白血病の告知を受けたときはいろいろなことを考え、
その中の一つにこういうことも頭をよぎりました。
「子猫の時助けた気でいたけど、それも全く意味がなかったのか?」
でも、今落ち着いてこう思い返すと、
確かに2年半というあまりに短すぎる命ではあったけれど、
その間は、私たちと一緒に気楽に楽しく、安全に、そして何より安らかに暮らせていたはず。
長短でいえば短いけれど、濃淡でいえば濃かったはず。
だって、何より私の思い出が、悲しみが、濃すぎるから、
それはつまり、幸せで嬉しかった時間が濃かったということに他ならないはずだから。
だから昨晩友人の悪星君が最後のあいさつに訪ねてきてくれた時に、
「短かったけれど、黒にゃんはひすさんに拾われて幸せでしたよ。」
そういってくれた時、素直に「そうやな…」と言えました。

で、あわせて彼はこうも言いました。
「でも実はこうして触るどころか、ちゃんと見るのは初めてやな~。」
そう、にゃんは家族以外の人間にはまったくなれず、
来訪者が来ると隠れてしまい絶対に姿を見せなかったのです。
これが大の猫好きの悪星君には相当悔しかったみたい。
じっさい一番最初の対面では、思いっきり嫌われて、
以降彼の話声はおろか、バイクの音を聞くだけで隠れるようになりました。
(だからこの子の姿を見た人って獣医さん以外いないんじゃないかな?)

「ほんま、ひすさん以外には絶対なつけへんかったもんな~。」
「 だからこそな…」
「可愛かったんでしょ?」
「うん、可愛くてたまらんかった。」

そういうわけで、私にとっての初めての猫黒にゃんは、
私には本当にとても特別でスペシャルな子でした。

今日一日、家族と過ごし、明日の休みいつもの場所に行き空に送ってきます。
なんせ人見知りの激しい子だから、先輩のわんこ達とうまくやれるか心配ですが、
なんせ猫、ちょっとした高みに上り、余裕で見下ろしながら、
いずれそこへ向かう私たちを待っていてくれることでしょう。

コメント (2)
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