超芸術と摩損

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徳島刑務所受刑者暴動の元凶と言われる「医師の評判」

2007-12-04 17:46:40 | 週刊誌から
 徳島刑務所で受刑者が暴動を起こし、刑務官に怪我を負わせる事件が勃発した。が、関係者は、その背景に受刑者に異常な医療行為を繰り返す医務課長への不満があると指摘する。近く告訴される医師の評判とは。

 事件が起きたのは11月16日朝。刑務所内の工場で二十数名の受刑者が突如、暴れ出し、複数の刑務官に暴行をはたらいたのである。
 非常ベルが鳴り、所内は一時、騒然となったが、これが単なる出会い頭の暴動ではなかったというのだ。
「今回の事件は、松岡裕人・医務課長の医療行為と関係があると見ています」
 と、「監獄人権センター」副代表の菊田幸一弁護士が説明する。
「この数年、受刑者の間に松岡氏の医療虐待に対する不満が相当ありました。被害者は、あまりの仕打ちに耐えかね、暴動を起こすことで世間の注目を集め、問題解決を図ろうとしたのでしょう」
 松岡医師は、徳島大学医学部卒業。徳島大学病院を経て、平成16年4月から徳島刑務所の医務課長をつとめる外科医である。
「松岡氏が医務課長になってから、徳島刑務所からの訴えが増えました。しかも、大半が松岡氏の医療行為に関するものです。そのうち7人の受刑者が、松岡氏を近日中に特別公務員暴行陵虐の容疑で刑事告訴します」(同)
 刑務所の医師が暴行容疑で告訴されるのは前代未聞。しかも暴行の内容には、ある共通点が存在する。
「いずれも、肛門をやられた方々です。松岡氏は、痔の検査と称し、受刑者の肛門にいきなり指を突っ込む。拒否しようが、逃げようが全く関係ナシ。本来なら、本人が承諾しなければ、医療行為は成立しません」(同)
 
訴えてください

 先日も、菊田弁護士のもとに新たな告発文が届いたばかり。そこには、腰痛の検査で肛門に指を入れられた。あるいは、無理に指を入れられ肛門が切れ、何日も出血が止まらなかった、などの被害が書き連ねてある。
「7人以外にも十数人程、肛門に関する被害に遭った受刑者がいます。これはもう、異常としか言いようがありません」(同)
 社会部記者も言う。
「驚くべきことに、睾丸を握りつぶされた者もいます。“バカ”など受刑者への暴言はしょっちゅう。松岡は柔道の有段者で、コンクリートに受刑者の頭を打ちつけるなど、暴力も振るっていた」
 治療拒否も日常茶飯事である。
「ことし6月、徳島刑務所で服役中の知人から、人権救済申立書が届きました」
 と、大阪在住のA氏。
「知人は昨年、ヘソの脇に凝りができ、松岡に診てもらった。だが、ロクな治療もせず、患部は悪化。終いには破裂し、25日間入院するハメになった。その際、松岡は“治療の効果が出てきた”と人をバカにした発言をしたというのです」
 事実とすれば、正気の沙汰とは思えないが、
「松岡は批判を全く意に介さず、“なんぼでも訴えてください”とうそぶく始末。遺書を残し、抗議の自殺を図った者もいると書いてありました」(同)
 徳島刑務所は、
「暴行事件の原因は、医務課長の医療行為との関連性を含め、現在調査中です」
 と話す。が、先の菊田弁護士は、こう指摘する。
「地方の刑務所では、地元大学の医学部からの推薦で医者を採用することが慣例化されています。そのため、何か問題があっても、なかなか処分を下しづらいという事情があるのです」
 トンデモ医師は、どんな言い訳をするのやら。

週刊新潮平成19年12月6日号から
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