Sacrifice Butterfly

毎週水曜(ぐらいに)更新!悠貴の週一更新ブログ

黒い傘の女。

2014-08-07 21:50:45 | 日記
あれは今日のようにぐずついた小雨降る夜の出来事です。


あの日ぼくは仕事で残業を頼まれ、いつもより3時間程遅く退社しました。

時計の針は9時を指した頃、数分遅れてやってきた帰りのバスの後部座席に一人で乗り込んだのです。

乗客はぼくも含めて4~5人いたのですが、遅い時間という事もあって乗り込んでくる客はいませんでした。そして一人、二人と先客が降りていき、いつのまにか乗客はぼく一人だけになっていました。


それから程なくした頃、とあるバス停に差し掛かった時にふと停留所の方に目をやると、黒い傘をさした人影がひとつ、傘で顔はよく見えませんでしたが、服装からして恐らく女性が一人、バスを待っていました。

ところが何故かバスは停まろうとせずにそのまま停留所を素通りしたのです。

「天気も悪いし、あの黒い傘のせいで見落とされたんだろう、かわいそうに」その時は軽くそう思い、特に気に留める事もなくシートに腰を戻しました。


次のバス停に近づくと、さっき見た人と同じような服装をした人が、同じように黒い傘をさしてバスを待っているのが目に入りました。

なのにバスはスピードを緩める事なくバス停に近づき、案の定また素通りしてしまったのです。

運転手も相当疲れてるのか、それともただでさえ遅れ気味なダイヤをたった一人の為だけに余計乱されるのが嫌なのか、そんな事を考えている間にまた次の停留所が見えてきました。が、バスは停まる事なく通過します。


やはり居るのです。黒い傘をさして。今度はこちらを睨みつけながら。


さすがに気味悪くなってきたので次の停留所で降りようと思い降車ボタンを押しました。停留所が近づくにつれバスはスピードを落としていきます。

もしここにもあの女がいたら・・・一瞬そんな思いが頭を過ったのですが、停留所には誰もいませんでした。



という真夏の夜の不思議な体験談でした。





で終わるはずでした。















「どうして乗せてくれないの?」















いつの間にか隣に座っていた女に腕を掴まれるまでは・・・。















いや夏なのでね、やっぱ怪談だよねって。あ、もちろん全部作り話なのでご心配なく。


それではまた来週。

ごきげんよう。



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