前の記事で書いた通り、今回は久七商店で仕入れたネタと、鈴芳で仕入れたネタをコラボしてみました。こんな贅沢なことはなかなか出来ません。妻の友人に感謝ですね。
妻の友人に出した順に紹介していきます。鮮魚のコースというイメージで作りました。
まずは一品目。上の写真は鈴芳で仕入れた、山口産のイサキです。この時期はイサキは山口産の物が入荷していることが多いですね。東京湾ではイサキの旬はGW頃になりますね。40㎝級の個体でしたので、脂の乗りも十分です。切り身もそれなりの大きさになり、見栄えも良いですね。最高の逸品です。ツマは鈴芳で頂いたものです。
↑ 2品目、久七商店で仕入れたアオリイカのゲソのボイルです。醤油マヨネーズで頂きます。ボイルすることで甘みが増し、大変に美味しくなります。鮮度が良ければ、ボイルしても硬くはなりません。昨日の入荷ですが、非常に柔らかいボイルイカに仕上がりました。鮮度は十分ということです。まぁ、刺身で普通に食べられる鮮度ですからね。
↑ 3品目、久七商店で仕入れた、アオリイカの身とミミの刺身です。ツマに、三陸産の若芽を添えてみました。鈴芳で購入しました。東京湾産の物に比べると、身が厚く、見栄えは非常に良いですが、やはり柔らかさは東京湾産に軍配が上がります。
イカの方ですが、昨日入荷とは言え、十分な鮮度です。通常寿司店等で食す場合は、当日水揚げしたものではなく、翌日の物になることがほとんどですから、まぁ、十分過ぎる鮮度ですね。身の刺身は甘みも、歯触りも、昨日と比べても、それほど遜色はありませんでした。
ミミの刺身ですが、コリコリ感があり、甘みは身よりも強いので、つまみとして最高です。火を入れて食べることが多いと思いますが、鮮度が良い場合は勿体ないです。是非刺身で食べてみてください。捨てる方もいらっしゃるかもしれませんが、もっての外です。絶対に食べましょう。
↑ 4品目、背黒鰯の酢〆の刻みです。鈴芳自家製の背黒鰯の酢〆を使用しました。この鰯の酢〆ですが、単体でもメチャメチャ美味しいです。クセが全く無く、脂も十分に乗っており、最高の逸品です。それを大葉とガリで刻んでみました。素材が良いので、素晴らしい味に仕上がりました。ちなみにこの背黒鰯の酢〆ですが、1パック500円でした。写真の量で1/3くらいの量です。手間暇を考えると、かなりお買い得ですね。
↑ 5品目、久七商店で仕入れたアオリイカの袴とミミのなめろうです。もはや我が家の定番です。今回の薬味は大葉と長ネギです。背黒鰯の刻みの後に出すので、敢えて生姜は入れませんでした。ガリでガッツリ生姜味を味わっているので、少し目先を変える感じにしてみようかと。通常であれば、生姜を入れた方が風味が出て美味しいと思います。
↑ 6品目、久七商店で仕入れた平目の昆布〆です。3時間程度の〆時間なので、軽く飴色になる程度です。これでも十分に昆布の風味が付いて、甘みも増します。なかなかの逸品に仕上がりました。
↑ ここからは番外編です。というのも、妻の友人が、帰りの時間があり、全てのメニューを出せなかったからです。その為、夜に妻と一緒に頂きました。
上の写真は、鈴芳で仕入れた、愛知産の白ミル貝と、駿河湾産の生桜エビです。まぁ、桜エビは駿河湾の固有種なので、産地は当たり前ですね。白ミル貝は、自分で捌くと、湯通ししてヌルを取らなければならず、結構面倒ですので、こうして捌いてもらえるのはありがたいですね。
桜エビは、生でなかなか食べられないので、珍しい一品ですね。独特の甘みと苦みがマッチしていて美味しいです。
白ミル貝ですが、実は本ミル貝もあったのですが、迷って白ミルにしました。同じ値段で量が倍になりますからね。というか、本ミルが鈴芳に普通に入荷しているのが驚きでした。かなり漁獲高が減っているはずなので。次回見つけたら狙ってみようと思います。
↑ 昆布〆の平目を味醂と醤油、生姜で照り焼きにしました。昆布の出汁が効いているようで、非常に美味しかったです。少々勿体ない感じですが、焼き物にしても平目は美味しいですね。
↑ 房州岩井産のひじきの煮物です。房州ひじきは、非常に柔らかく、茎の部分まで食べることが出来ます。本当に美味しいです。通常ひじきは芽ひじきが多いですが、それは茎が硬くて食べられないからだろうと思います。房州ひじきは茎までしっかりと味わうことが出来るので、ひじき好きの方は是非お試しを。
ということで、今回は、久七商店、鈴芳のコラボでした。このような贅沢は頻繁に出来るものではありませんが、機会があればまたやりたいです。最高過ぎます。