すべてがうまくゆかなくなったとき、
しかも、何かを決めようとしているときには、
高みを見やりなさい。
そこには、紛糾の要因はひとつもないからだ。
チャールズ・ド・ゴール
----------------------------------------------------
以前には大空の高みは、
望みはしつつも、決して届かないものの象徴だった。
きっと、自分が死ぬときには、
大空を見上げて、
その透明なブルーに諦観を連想する、
「いいの…、これでいいの。
きっとこうなるだろうって、
あたし、わかってたから…」
だが、マルスがあたしの心に入り込んでいた、
あんなヤツに負けたくない!
でもここでは地の利が向こうに味方している…
あたしはそれこそ、火をくぐり抜けて来たような、
そんなありさまで、バプテスマの水を払い落として来た。
自分の命となけなしのおカネだけしか残っていなかった。
自由は得たが、自由は責任の重いものだった。
甘えは赦されなかった。
自分で決めねばならず、
その結果が苦いものであっても、
だれをも責めることはできない。
あたしは、目を閉じ、空の遠くを空想して、
決して届かないものを、詩的に表現しようとした。
だがそのとき、恐怖があたしの心を襲った!
このままで、自分は死んでゆくのか?
静けさ、諦観、決してたどりつくことのないあの透明な空…
そういった空想をどうしてかその一瞬から、
美しいものとは感じなくなった。
何かがあたしの中に胎動している…
あたしの目が、一点に集中している。
そこにあるのは、半透明のとらえどころのない空気の層ではなく、
その空に向かってせりあがるような、鋭くとがった岩山の頂!
あそこにはたどりつくことはできる、
はっきりそう思った。
だって、地面はあの頂につながっているんだから!
その時以来、険しい道をあごを上げながら、
荒々しく呼吸をしながら、
何度も座り込んだりして、
でも、あの頂上を見上げては、また歩き出している。
あそこを見上げると、
生きている意味がわかる。
どんなに回り道をしても、
どんなに足が引きつっても、
見上げれば、あそこに頂がある、
歩いていくことのできる地面の延長に。
何もかもうまくいかないとき、
でも何とかしなきゃって、焦るとき、
あの頂を見上げよう。
自分の行くべきところが見えれば、
自分の選ぶ道も見えてくる。
あの頂は、わたしのほおに笑顔を与えてくれる。
しかも、何かを決めようとしているときには、
高みを見やりなさい。
そこには、紛糾の要因はひとつもないからだ。
チャールズ・ド・ゴール
----------------------------------------------------
以前には大空の高みは、
望みはしつつも、決して届かないものの象徴だった。
きっと、自分が死ぬときには、
大空を見上げて、
その透明なブルーに諦観を連想する、
「いいの…、これでいいの。
きっとこうなるだろうって、
あたし、わかってたから…」
だが、マルスがあたしの心に入り込んでいた、
あんなヤツに負けたくない!
でもここでは地の利が向こうに味方している…
あたしはそれこそ、火をくぐり抜けて来たような、
そんなありさまで、バプテスマの水を払い落として来た。
自分の命となけなしのおカネだけしか残っていなかった。
自由は得たが、自由は責任の重いものだった。
甘えは赦されなかった。
自分で決めねばならず、
その結果が苦いものであっても、
だれをも責めることはできない。
あたしは、目を閉じ、空の遠くを空想して、
決して届かないものを、詩的に表現しようとした。
だがそのとき、恐怖があたしの心を襲った!
このままで、自分は死んでゆくのか?
静けさ、諦観、決してたどりつくことのないあの透明な空…
そういった空想をどうしてかその一瞬から、
美しいものとは感じなくなった。
何かがあたしの中に胎動している…
あたしの目が、一点に集中している。
そこにあるのは、半透明のとらえどころのない空気の層ではなく、
その空に向かってせりあがるような、鋭くとがった岩山の頂!
あそこにはたどりつくことはできる、
はっきりそう思った。
だって、地面はあの頂につながっているんだから!
その時以来、険しい道をあごを上げながら、
荒々しく呼吸をしながら、
何度も座り込んだりして、
でも、あの頂上を見上げては、また歩き出している。
あそこを見上げると、
生きている意味がわかる。
どんなに回り道をしても、
どんなに足が引きつっても、
見上げれば、あそこに頂がある、
歩いていくことのできる地面の延長に。
何もかもうまくいかないとき、
でも何とかしなきゃって、焦るとき、
あの頂を見上げよう。
自分の行くべきところが見えれば、
自分の選ぶ道も見えてくる。
あの頂は、わたしのほおに笑顔を与えてくれる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます