Luna's " Tomorrow is a beautiful day "

こころは魔もの。暗い地下でとどろくマグマのような…。

もう後ろは振り返らない

2008年01月14日 | Weblog

 うしろを見ないで、つねに前方を見なさい。
  最後には、この世の命をこえて、かなたを見なさい。
  あとを振りかえるのは何の益にもならない。

 ただし、まだ改めうることを改めるためや、
  過去の失敗を今後用心するためや、
  または、ひとから受けた恩義に感謝をもって報いるために、
  そうする場合はまた別である。


 カール・ヒルティ/ 「眠られぬ夜のために・第1集」より


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未来は、自分の想像力と力量しだいで、どのようにも選択し、創りあげていける。

だが、過去に関する選択肢は限られている。過去を変えることは不可能だから、過去に関する唯一の選択肢は、起こったことに対する現在の見方を変えることだけだ。

もしも過去に腹を立て、悔やみ、くよくよ考えているのなら、それはやめた方がいい。当時はそれなりに考えて、その当時としての最善の選択を行ったのだから。それはそれでよしとして、今は関心を現在に向け、視点を変えてはどうだろう。

後から考えて、「しまった、もっと良い選択ができたはずだ」と言うのは禁物だ。意識していようといまいと、自分で選択したのだ。その時には、それがいちばん良いと思ったのだ。その時にはそれが自分にできるベストだったのだ。



リチャード・ブロディ/ 「夢をかなえるいちばんよい方法」

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むかしのことで今の自分を責めても、何も得るところはありません。そういうことはただただ、自己嫌悪を膨張させるだけです。

自己嫌悪は他人に接するときにもとげとげしい態度を取らせたり、相手の言うことすることを否定的に受け取って、否定的に評価したりさせます。そうすると周囲から、「イヤな人」「一緒にいたくないひと」というふうに見られてしまいます。自分を孤立させるだけです。

当時の自分にできることは、当時自分がとった選択、自分が行った行動だったのです。たとえ頭の中ではもっとよい行動のしかた、選択のしかたがあったとしても、それはまだ当時、自分の身についていなかったのです。

だから、当時は当時で、自分としても精いっぱいだった、だからそれはそれでOKとしよう。今はまだ自分は生きている。今生きているということは、今また選択し、行動する機会に直面しているということです。今はむかしと違い、もっとよい選択のしかた、行動のしかたをとることができるのです。

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何か新しいことを学ばない限り、似たような状況が起これば、再び同じ選択を行うだろう。だから自分を成長させ、目覚めさせて、自分自身に対する理解を深めていくことが大切なのだ。

目隠しをして、底抜けの楽天家になり、現実を無視しろと言っているのではない。わたしはただ、可能性に喜びを感じて欲しいだけだ。自分の「信条」がどれだけ自分の人生に影響を与えるかを理解することで、それを自分に有利に作用させることができるのだから!

(同上)

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同じ轍を踏まないためにも、新しい知識を得よう。教室に迷い込んできたすずめのように、同じ場所でバタバタとやみくもに動いていても現状打破はできないのです。

逆に、「前向き思考」というフレーズだけ言って、何度同じ転び方をしても「楽天」を決め込むのは、実はヒステリーであって、現実から逃避しているのです。自分は無能だという事実から目をそらせているのです。

「無能」というのは素質がそうだと言っているのではありません。無能に生まれてくる人間など一人もいません。ただ、人間は無能に作り変えられることはあります。たとえばカルト宗教の教育などです。

エホバの証人のようなカルトは、その教えの内容は結局、「各人は罪人であり、罪を克服するにはあまりに無能なので、組織の助けが必要だし、組織の操り人形でなければならない」、ということなのです。

いいえ、ちがいます。わたしたちは新しいことを学ぶことによって、有能に変わることができるのです。そのためにのみ、過去の経験を振りかえることは有意義になるのです。また、過去に受けた恩義はずっと覚えていることによって、わたしたちは友情を勝ち得ることもできます。友人は人生にとってかけがえのない宝です。

さあ、今年、わたしたちは何をしますか。「いいことがあるように」と願うだけですか?

いいえ、今年はいい年にしようと決断し、そのために学び続けたいですね。エホバの証人というカルトで受けた傷は、きっと聖書以上に、自分の足元と未来を照らす明るい明るい「ともし火」となるでしょう。偉大な反面教師でした、エホバの証人という宗教団体は!