谷川岳山麓を歩く ーその2

2008年05月02日 | Weblog
 ビバーク地点はすぐに日陰になった。頭上の岩が剥離しないかと気になるが、他に安全な地点は見つからない。15時 夜に備えてザックを空に、着られる物は全部着込む スエータ、チヨッキ、フード付ジャンバー、雨ガッパ、ヤッケをオーバズボンの替りにはき込む 空のザックに足を入れる。低い熊笹でザックごと滑り落ちそうになる、ピッケルとロープでザックを固定する。熊笹の下は殆ど岩でピッケルは容易に刺さらない、食料、水は大丈夫だ。ただウイスキー、缶ビールが車の中、長い夜になりそうだ。あちこちで鶯の声、時々キーと鳴くのは野ウサギかしら
17時05分上部岸壁から小さな落雪ありビバーク地点から20M 脇に落下。
18時05分正面の笠ヶ岳、朝日岳に日が陰る



          


          

0時過ぎから気温が急に下がる下半身が寒い、ザックの中で足首を回したり腿を叩いたりして気を紛らす。手袋無しでも平気なのに なぜか体の心が底冷えする、熊笹が揺れるので風が出たかなと想ったら、体の振るえだった。時折水滴が岩を伝わりフード上に落ちた。満天の星空が明日の天気を約束してくれる。星と共に頭上の黒い岩まで見えてしまう、改めて危険な場所に居る事を感じてしまう。
時の経つのが遅い、猛烈に寒い、時計が壊れたかしら?、2時 武尊岳方向から月が上る、笠ヶ岳、朝日岳、が黒く浮かび上がる、月が眩しい、早く夜が明けて欲しい。



         
 5時15分 笠ヶ岳に朝日が 本日快晴なり、昨夜眠れなかったのでひき返す
5時30分出発



         
        


         



         
雪で埋まった旧道を戻る



         



         
 指導センターでハクサンコザクラと書いてありました。



         



         
西黒尾根に群生していました。 8時無事にロープウエイ乗り場着



         
帰り道谷川温泉 湯テルメで露天風呂に入る。9時15分着 料金550円



         
 谷川の流れ

谷川岳山麓を歩く

2008年05月01日 | Weblog
 
 FM放送で谷川岳の天気が素晴しいと実況中継していた。 29日 6時 軽自動車で自宅を出発、トコトコと関越道を水上に向う。連休中なのに不思議なくらい走れた。7時45分赤城高原SAで朝飯を食う。20分の休憩で出発 8時45分、水上インターを出て国道291号で谷川岳をめざす。8時45分ロープウエイ着、私は1の倉沢出合の駐車場を予定していたが、6月1日まで車は通行止でした。
 予定大幅変更 困った。私の予定では今日は車中泊まりして、明日夜明けと共に出発して芝倉沢に入りり中芝新道を1の倉岳めざして登るつもりでした。 ガスコンロ、鍋、釜を用意していた。
 9時30分身支度を済ませてロープウエイ駐車場出発、何年ぶりかなと昔を思い出しながら歩いた。10時30分1の倉沢出合着、途中帰りの単独登山者に2回で合う、ここまではキレイに除雪されて昔無かった駐車場と浄化式公衆トイレが立派でした。
 車は山開きスルまで通行止のようです。




 旧道より笠ヶ岳方向を望む



        
マチガ沢出合

    

        
         10時20分1の倉沢出合着 




         
         衝立岩  



         
         幽の沢を望む 



         
         幽の沢出合 



         
         芝倉沢と間違えて入沢した武能沢 11時00分沢登りには遅い時間だ、雪に隠れて道標が無かった。
 昼近く あちこちで小さな雪崩発生する、13時15分雷音と共に上部岩壁より雪崩 発生、沢スジガ1本違うが小さな尾根なので身構えた。 上部は岩壁が立ちはだかり入沢を間違えたのをきずく。 この時間帯では戻るのは雪崩の危険を感じた。
 14時ビバークを決意、安全な場所を探す。



         



         



         



         
         岩壁下部には雪崩れたブロックが



         



         
         14時時30分この岩の下でビバーク地点にする。雪崩の危険性は無いが岩が剥れる心配が有る



         
         ビバーク地点より蓬峠方向を見る



         
         登ってきた沢



         
         正面に朝日岳、笠ヶ岳 
                       つづく