心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

触れることと現実

2005-11-21 17:52:10 | ココロとカラダ
 精神療法あるいは心理療法においては,多くの場合,「身体的に触れる」ことに慎重な気がしますが,医者の先生はわりと触ることに抵抗感がないような感じですね。ある精神療法家としても高名な精神科医の先生に「先生の論文ではわりと患者さんに触れる描写が多いですねぇ」と尋ねたところ,「私は自分を医者だと思っているんです」というなんとも含蓄深いお言葉を頂いたことは忘れがたいです(この感じがなんとも言葉にしがたいのが残念なのですが)。
 まあ,ウィニコットなんかも触りまくってますし,ここらへんは精神科医とサイコロジストの大きな相違点の一つだと思います。むろん役割が違うというのもあるし,触ればそれでよいというものではなく,むしろそういう相違点こそが,チーム医療における役割という意味でも重要になるのかもしれません。まあ,ここらへんはさすがに実地を知らない素人にはまったく想像できないところですね。
 ともあれ,人間の一つの見方として,その益するところは大きいと思うので,二元論的な住み分けにこだわらず,思い切ってご紹介しちゃいましょう。


フィジカルアセスメントガイドブック―目と手と耳でここまでわかる
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山内 豊明


フィジカルアセスメントのコツと落とし穴〈Part1〉
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山内 豊明


フィジカルアセスメントのコツと落とし穴 (Part2)
フィジカルアセスメントのコツと落とし穴 (Part2)
山内 豊明

 看護師向けというニュアンスが結構あるように思います。医師で精神療法に親和性がある方には,強みでもあり,非常に得がたい情報源の一つでありましょうし,サイコロジストにとっては,こうしたアセスメントの意義を知ることは,自分の役割においてもマイナスではない……はず……かも……たぶん……さりとて……願わくは……いみじくも……ちはやぶる…………。


 なお,いつもなら,ここからアクロバティック(といえば聞えのいい,いつもの独りよがりなこじ付け)な急展開により,動作法や,野口体操とか野口整体とかにまでつなげていくとこなんですが,紙数も尽きましたので(えええ???),最後に羅列で三本締めとさせて頂きたく……。


動作療法―まったく新しい心理治療の理論と方法
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成瀬 悟策


野口体操入門―からだからのメッセージ
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整体入門
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