PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

日本社会事業大学校歌

2011年01月17日 19時05分01秒 | 大学という場所
3年前に大学に転職して、最初の入学式でビックリ仰天しました。
仏教系ではないので、突然お坊さんが出てきたり、お経が読まれることはありません。
ミッション系でもないので、突然荘厳なミサが始まる訳でもありません。

ごくごく、当たり前の、ごく普通の入学式に思えました。
壇上に日の丸を掲げてないのも、この学校らしいと思いました。
ビックリしたのは、マンドリン部の演奏で、この大学の校歌を、初めて聞いた時です。

ハッキリ言って、暗いです。
1番はともかく、2番、3番と進むにつれて、すごい歌詞になっていきます。
「う~む、これが社大かぁ~」と、ひとり感心してしまいました。

戦後の混乱期に、社会福祉の灯を掲げた先人の想いが込められています。
この国で最初の福祉の学校として開かれた、開拓者の気概が感じられます。
暗くて、少々古めかしいですが、これも歴史の重みというものでしょう。

歌詞を読むだけでも、雰囲気は伝わるかも知れません。
いささか音読が難しい漢字もありますが、読んでみて下さい。
どうです?結構、スゴイ歌でしょ?



日本社会事業大学校歌
作詞 佐伯仁三郎
作曲 木田みさを

1.
空の茜を先立てて
都の乾 花照らう
丘も名ゆかし代々木台
伝統の栄 われ踏みて
呼ぶや思潮の暁の声
社大 社大 おおわれら

2.
孤独、敗残、途に哭き
わが世 餓ひょうの野となれば
社会の福祉 誰が任ぞ
忘我の愛と智の灯
捧げん世紀 来たりけり
社大 社大 おおわれら

3.
自由の鐘の鳴るところ
友愛の丘 月澄めり
汚辱、貪婪すさぶ世に
睦ぶ久遠の夢一つ
われらは茲に結ぶなり
社大 社大 おおわれら

4.
焦土の果に誓えれば
再び見まじ苦験の日
冷たき 熱き争いの
上なる平和憧れて
行くは民主の道直ぐに
社大 社大 おおわれら


※歌詞の言葉が、どうしても変換できない字があり、不本意ながら変えています。
 画像は、大学のシンボル「ウブゴエカラ灰トナリテマデ」のアガペ像(渡辺義知作)。