PSW研究室

専門職大学院の教員をしてる精神保健福祉士のブログ

週13コマの担当授業って…

2009年10月10日 18時30分26秒 | 大学という場所

大学の教員ですから、授業を行うのは、当たり前の仕事です。

授業を通して、学生に知識と経験を伝えるのは、教員の本分とも言えます。

でも、授業に追われるというのは、望ましい姿とは思えません。

教員自身が、新しい情報を整理し、授業に反映する時間が必要です。




僕の場合、後期に入って、90分の授業を基本10コマ担当しています。

この前は、週13コマありました。

「高校の教諭なみの授業担当数」と言われましたが、そうなんですかね?

1時限目(9:00~)から、5時限目(~17:50)まで、ぶっ通しの日もあります。

前日に夜更かし仕事をしていると、さすがに疲労し、エネルギーが落ちてきます。

もちろん、授業以外の仕事が多いのは、相変わらずで…。

週13コマの授業って、ど~よ?って聞きたくなります。





大学の授業は、臨床現場のグループワークに相当するでしょう。

病棟やデイケア等における、様々なアクティビティや心理教育プログラムですね。

ライブのやりとりの中でこそ、生まれるものがあります。

でも、実はそのようなグループが単独で存在することはあり得ません。

地道なケースワークや、カンファレンス、活動準備等があって、初めてプログラムとして成立します。

かつて、浅野弘毅さんが「裏プログラム」と称したものですね。

「表」だけ汲々と運営しているだけでは、グループのダイナミズムも失われがちになります。

「裏」が充実してなければ、「表」の充実もあり得ません。




ビギナー教員にとって、90分の講義を成立させるには、実は、その2倍の準備作業が必要です。

授業はライブなので、臨機応変に姿は変えるのですが、それなりに準備は必要です。

ルーティン化して、まったく同じ内容を繰り返すだけならともかく。

一定程度の質の担保を図ろうと思えば、マイナーチェンジとバージョンアップが、常に必要です。

今は、各教員の各授業ごとに、必ず学生による「授業評価」もありますしね。

あれやこれやと忙しすぎるのは、ユーザーである学生のためにも、良くありません。




もう少し、余裕があれば…。

もう少し、良い教員になれるのに…。

…そういうものでもないか?(笑)




すみません。

愚痴でした~。

(^o^)/





※画像は、東洋大学です。

 都心の大学って、上へ上へ伸びていくんですね~。

 あ、記事本文とは、まったく関係がありません。