大学の教員ですから、授業を行うのは、当たり前の仕事です。
授業を通して、学生に知識と経験を伝えるのは、教員の本分とも言えます。
でも、授業に追われるというのは、望ましい姿とは思えません。
教員自身が、新しい情報を整理し、授業に反映する時間が必要です。
僕の場合、後期に入って、90分の授業を基本10コマ担当しています。
この前は、週13コマありました。
「高校の教諭なみの授業担当数」と言われましたが、そうなんですかね?
1時限目(9:00~)から、5時限目(~17:50)まで、ぶっ通しの日もあります。
前日に夜更かし仕事をしていると、さすがに疲労し、エネルギーが落ちてきます。
もちろん、授業以外の仕事が多いのは、相変わらずで…。
週13コマの授業って、ど~よ?って聞きたくなります。
大学の授業は、臨床現場のグループワークに相当するでしょう。
病棟やデイケア等における、様々なアクティビティや心理教育プログラムですね。
ライブのやりとりの中でこそ、生まれるものがあります。
でも、実はそのようなグループが単独で存在することはあり得ません。
地道なケースワークや、カンファレンス、活動準備等があって、初めてプログラムとして成立します。
かつて、浅野弘毅さんが「裏プログラム」と称したものですね。
「表」だけ汲々と運営しているだけでは、グループのダイナミズムも失われがちになります。
「裏」が充実してなければ、「表」の充実もあり得ません。
ビギナー教員にとって、90分の講義を成立させるには、実は、その2倍の準備作業が必要です。
授業はライブなので、臨機応変に姿は変えるのですが、それなりに準備は必要です。
ルーティン化して、まったく同じ内容を繰り返すだけならともかく。
一定程度の質の担保を図ろうと思えば、マイナーチェンジとバージョンアップが、常に必要です。
今は、各教員の各授業ごとに、必ず学生による「授業評価」もありますしね。
あれやこれやと忙しすぎるのは、ユーザーである学生のためにも、良くありません。
もう少し、余裕があれば…。
もう少し、良い教員になれるのに…。
…そういうものでもないか?(笑)
すみません。
愚痴でした~。
(^o^)/
※画像は、東洋大学です。
都心の大学って、上へ上へ伸びていくんですね~。
あ、記事本文とは、まったく関係がありません。