『 その日暮らしをいつまでも 続けていたいとは思わない
強い風 吹き荒れれば 飛んでしまうような暮らしは
でももう少しだけ こうして暮らしていたい
あとに何も残らない そんな風の暮らしでも… 』
層雲峡を発った日、山の仲間の集まりがありました。
小雨の中、囲んだ炎を見ていたら、久しぶりに思い出した、大好きな小樽の唄うたいの方の唄です。
(ご本人の了解を得て、引用させていただいております)
旅が小樽にたどり着き、大雪山にたどり着き、
でも、熱い想いで北海道に移住するような方向性は、私にはなく、
生き方は、少し変わっているかもしれないけれど、私はごく普通の人間のまま、
いつか、普通の生活をすることになるはずだと、当たり前に思っていた。
(一口に「普通」と言ってしまうのは語弊があるけれど)
旅は、あくまでも旅であり、友多き北海道は、生涯つかず離れずの懐かしき思い出の地で、
生活は生活で、存在するはずだと。
なのに、未だ普通の生活にはたどり着けず、
それどころか「もうたどり着かないのでは???」と言う状況になりつつあるような気もするけれど…(笑)
久しぶりに人に訊ねられ、自分の人生を説明しつつ、振り返る機会を得た今シーズン。
イロイロなことのタイミングが、いつも少しずつズレていたのかな?と思う。
もしかしたら、失ったものは大きかったかもしれないけれど(VCの仕事とか(笑))
選んで、その時の一番大事なものを、譲れなかったのは自分自身なので仕方ない。
そしてその結果として、今、私は「その日暮らし」を地で行っているらしい。。。
『 いつか たった一人の愛する人が出来た時、
その人を守り続けたいと思うのは 僕だけではないだろう 』
『その日暮らし』は、いつか「その日暮らし」ではなくなるから、
切なく胸に迫る唄なんだと思う。
「その日暮らし」から抜け出せないとしたら、どうなってしまうだろう?
今シーズン、山を選んだことで、
私は普通の生活に戻る最後のチャンス?を棒に振ってしまったのかもしれません。
このまま「その日暮らし」から抜け出せなくなって、生活に四苦八苦するようになったとしたら
(今でも大変なのに…(笑))
それでも私は幸せだと言えるのか? やっぱり自信はないけれど、
「ジタバタしても どうにもならない。」 もうそんなところまで、来てしまっているのかなぁ
この先、安定を手に入れられるチャンスが、来ないとも限らないけど(望みは薄いけど)
その時にこそ、安定を選ぼうとするのか??? それもまた、きっとタイミング。
今週から 東京の仕事に復帰しています。
これからは今までのように、確実に冬に雇用していただける状況ではなくなってしまいました。
それでも足掛け十年余、働かせていただいただけで、十分感謝です。
いつもの如く、先のことはわからないけれど、
今はせめて 流れのままに生きていられるよう、強くなりたいと願う今日この頃です。
少しでも笑っていられたら、結局 幸せなのかな。
『 あぁ他に何もいらない ただ 今こうしているだけで
そんな風に思える夜がある そしてそれは今夜だ 』
今シーズンもご覧いただき、応援してくださった方々、お世話になった関係機関の方々、
そして助けてくれる友人達に感謝して……
みなさん、ありがとうございました。
良い年をお迎え下さい。。。
2007年12月吉日