亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

研究?ケア?…外来でちょっとしみじみ

2010-07-11 | 先生&病院譚
暑い~!雨が降るかなぁ~!と言いながら、数日前、外来に行ってました。
今回は、内分泌の先生がご不在で、代診です。
たまに違う先生のお話を聞くのもおもしろいかなと思いながらの診察でした。

いやはや、おもしろかったです。
はじめましてなのに、いっぱいお話してしまいました。とってもおもしろかったけれど、久しぶりに、医療は研究かケアか…ってことをちょっと考えてしまいました。

実は、このところ甲状腺ホルモン不応症については報告が増えているのですけれど、わたしの甲状腺ホルモン不応症は、従来の不応症の説明では説明できないところがいろいろあるようです。どうやらとっても珍しいらしいです。
「こんな例は見たことありません。国宝くらいめずらしいですね。」と、先生にしみじみされました。あはは。国宝って国内に1,000件以上あるようですから、多く見積もっても甲状腺ホルモン不応症の患者数は200人くらいじゃないか、という想定からすると、国宝のほうがずっと多いですね(笑)
ともかく、一般的な甲状腺ホルモン不応症の説明で説明がつかない部分について、こういう仮説はどう思いますか?というのをいくつか投げかけてみて、いろいろお話できたのはとってもおもしろかったです。

ただ、少しだけ意見が違ったのは、それを調査するべきかどうか、という点。
問題があって、仮説が立つなら、ちゃんと調べていくのが、医療者として「逃げない」ことじゃないかなぁ、と先生。でも、調べても治療法が変わらないなら、つらい検査はするべきではない、というのが基本的なわたしの考え方。いつもの先生たちも、そんなスタンスだと思います。「検査は、治療のアプローチのために必要なものをする。何となくの検査はダメだよ」とよく言われます。
血液検査ひとつでも、あやしい結果がでてきたら、気になるだけ気になって、アプローチが立たないってことは、患者にとっては最悪だし、お医者さんとの信頼関係を壊しかねません。残念ながら、今回たてた仮説を実証したところで、今のところ治療法はまったくないので、相変わらずの治療をつづけることになるわけです。

知りたい、治したいという研究への情熱が医療を進めてきたというのも確かなのですが、わたしのような特殊な例は甲状腺ホルモン不応症のなかでも限られていて、そんな限られた例に対する新しい治療法を作り出す予算があるわけでもありません。
それなら、傷を残したり、ある程度のリスクをかける可能性のある検査をするというのは、基本的に反対だな、と改めて思いました。医療の基本はケア。本人が納得し、病気とつきあっていけるのが基本なんだと思うのです。

なんていいながら、個人的には、せっかく珍しい症例なら、うっかり何かの拍子に死んでしまったりする前に、しっかり調べて、未来の治療法の解決につながるといいなぁ、という思いもあるから、「興味があって、症例報告するなら、電話くださいね、協力しますよー」って言ってきました♪
あーだ、こーだと、いろいろ質問しているうちに、先生に「そんなに詳しいなら、甲状腺専門医をめざしたらいいのにー」と笑われましたが、そこまで元気じゃないから、協力する方が現実的です(笑)
それでも、細胞穿刺なんていうと、考えちゃうかなぁ。

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2 Comments

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あれ? (りかりん)
2010-07-11 22:59:09
ソフトバンクのところでコメント送ったのですが、エラーだったかなぁ??
あれ??
私もいよいよiPhoneかな^0^。
ほんと、そんな情報はじめてしって!
ありがとうございます☆
あらら? (ぷろぱ)
2010-07-12 06:07:15
りかりんさん、おはようございますー。

あらら、コメントが行方不明になってしまったみたいで、ごめんなさい。
ほんと、こういうお話があると、「やっぱりiPhoneかな」って思っちゃいますね。
どうやら特定疾患の方の間でも、意外と知らない人がいらっしゃったみたいです。

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