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★西尾幹二「日本会議はカルト教団」-つくる会と反天皇<上>


『保守の怒り』という本が私たちの関係者のところに送られてきました。発行元は一度倒産した草思社。「新しい歴史教科書をつくる会」を離脱したと何度も表明しながら影響力を行使し続けている初代会長・西尾幹二と元「つくる会」東京支部長・平田文昭の対談本です。
 
1890円出して買うほどの本ではないので、当ブログがエッセンスをお伝えします。
お粗末で不敬な本です。象徴的なのがこれです。

181ページに編集部の発言として「けっきょくは悠仁内親王が跡を継ぐようになるんじゃないですか」とあります。悠仁親王殿下を「内親王」つまり女性にしてしまっているのです。
 
大変重大な不敬記述です。正誤表で済む問題ではありません。直ちに店頭から回収・絶版にし、著者の西尾幹二、平田文昭、そして草思社の古内敏章社長、親会社である文芸社の瓜谷綱延社長は秋篠宮家に謝罪した後、しかるべく身を処してください。

【追記】11日午前11時、草思社に電話しました。電話に出た女性社員が「どこがお間違えになっているのですか?」と聞くので、「お間違え? 私が間違ってるのではなく、おたくの会社の本が間違ってるんです。『保守の怒り』の181ページの最後の行に『悠仁内親王』とありますよね」と指摘しました。するとその女性社員は「ここがなぜ間違いなのか、私には分かりません」と答えました。
 
さて、この本で平田文昭は、北朝鮮による拉致被害者や家族がチュチェ思想研究会や左翼団体のメンバーである可能性もあるから情報開示しろ(p67)とか、今上陛下を「うざったい」(p222)などと好き放題言っていますが、平田のような小者はさて置いて西尾幹二の発言を取り上げることにします。
 
西尾幹二が皇太子妃殿下を「獅子身中の虫」「反日左翼」呼ばわりした上で「天皇制度の廃棄に賛成するかもしれない」と書いて旧宮家の竹田恒泰さんに論破されたことを昨年9月28日付★朝敵・西尾幹二「天皇の存在必要ない」←クリック で紹介しましたが、西尾は本の中で竹田さんたち正統保守派を「頭が悪い」(p137)とか「あんなあほな連中」(p190)と中傷しています。
 
<皇室について言挙げすると、それだけでもう不忠だ、朝敵だと言いはじめる人たち。日本会議という団体に集まっているのに多いんだけれど、何を考えているのかね>(p216)
 
皇室批判は自由だといっても、いくらなんでも悠仁親王殿下を「内親王」と書いているゲラ刷りを「気が付かなかった」では済まされないでしょう。

皇太子妃殿下に対する不敬な態度は相変わらずで、例えばこんなことを言っています。
 
<私があえて推論で申し上げることですが、天皇の遺憾の意の表明にも、国民からの批判の声にも蛙の面に水で、公務をしないで平然としつづけている雅子妃殿下は、天皇の崩御を心ひそかに待っているようにみえてならないのです。ご自身が皇后になればあっという間に公務の内容を替えることができる。病気も治る。このことは今上陛下に対する恐るべき無礼で、推し量るにふてぶてしくも悪魔的な心理に基づく予定行動ではないでしょうか>(p194)
 
皇族に対して「蛙の面」「ふてぶてしくも悪魔的な心理」ですか…。
 
あえて推論で申し上げることですが、西尾さん。皇太子妃殿下と同年代で、こもりがちなあなたの息子さんこそ、父親の他界を心ひそかに待っているかもしれませんよ。
 
西尾幹二は小田村四郎さん(日本会議副会長、元拓殖大総長)のことがよほど嫌いらしく、あちこちで悪口を書いていますが、この本でも靖國問題に絡めて「あほみたい」(p252)と述べています。
 
<日本会議の事務局は全部、生長の家です。日本青年協議会というのも生長の家グループらしい。カルトですね><隠しているんですね。自分たちが隠れて、偉い先生、裁判官とか、大学教授とかを表に並べて、そして実権を握っている事務局は後ろに隠れて操作しているんです。神社本庁も操られているかもしれない。それが保守運動を壟断するから困る。「新しい歴史教科書をつくる会」なんてえらい被害を受けた。ひそかに会の幹部に生長の家活動家が送り込まれていましてね。新田均、松浦光修、勝岡寛次、内田智の4人で、それにつくる会の事務局長だった宮崎正治がいて、宮崎が日本青年協議会に関係あることは知っていましたが、彼らがみんな生長の家信者の活動家で芋づるのようにつながっていることはある時期までわかりませんでした。このうち松浦氏ひとりは生長の家活動家ではなかったとも聞いていますが、4人が一体となって動いていたことは間違いありません。宮崎事務局長が別件で解任されかかったら日本会議本部の椛島有三氏が干渉してきて、内部の芋づるの4人の幹部と手を組んで猛反発し、会はすんでのところで乗っ取られかかり、ついに撹乱、分断されたんです。悪い連中ですよ>(p263~264)
 
<「つくる会」にもぐりこんでいた生長の家活動家の内田智氏は弁護士で、彼らが引き起こした「怪メール事件」を私が雑誌に公開したら、いきなり口座番号を書いてきて500万円を振り込め、と法律家らしからぬ非合法スレスレの脅迫をしてきました。そのあと『国家と謝罪』という評論集に私が彼らへの批判文を載せたら本を回収せよ、と版元の徳間書店を威嚇しました。怪メールといい、脅迫といい、言論以外のめちゃくちゃなことをする連中であることを読者の皆さんにお知らせしておく。これが日本会議の連中のやることなんです。問題は周辺の名だたる知識人が彼らの不徳義を叱責するのでなく、『国民新聞』その他で彼らとぐるになって騒いでいる情けなさですね>(p265~266)
 
上記の記述はとんでもない名誉毀損行為です。「怪メール」なるものは、藤岡信勝が八木秀次さんを訴えた訴訟で1審・2審とも全く認定されず、間もなく最高裁も上告を棄却します(西尾の妄想については昨年11月17日付★「国際謀略」妄想に基づく言いがかり訴訟―藤岡信勝さんの大敗北←クリック 参照)。また、西尾幹二による名誉毀損の被害にあった内田智弁護士が、訴訟に至らず解決しようとまず本人に賠償を請求したことは正当な法的行為です。西尾は裁判所から訴状が届くのを待っているのでしょうか。
 
カルト、カルトと騒いでいますが、西尾幹二が扶桑社を訴えた訴訟で代理人に立てた弁護士は、東大原理研究会出身で合同結婚式に出席している←クリック ではないですか。
 
<世の中の大半の人は日本会議や国民文化研究会や日本政策研究センターのような保守系のカルト教団のことは名前も知りません。私もずっとそうでした。日本会議の前身である黛敏郎さんらの日本を守る国民会議というのがあるのを知っていましたが、私は近づきませんでした。ある種のファナティシズムの匂いがすごくいやだったのです><彼らは心情派で、主観的で、他者の世界を拒んでいる人々であり、経済利益を度外視し、天皇に直結する価値をひとりよがりの態度で信奉し、排他的で、政治のなんたるかがわからないのに、いたずらに政治的で、どうにも好きになれません><これらの団体は天皇家のためにもならないし、自民党再生のためにも役立つとは思いません。現実から遊離しているからで、何かに寄生することばかり考えていて、何かの捨て石となり、礎とならんとする気概などなにも持っていないように見えるからです。いつも自民党にぶら下がっていて、自民党が左に傾けば左の政策を支持するしかないのです。主体性がない。民主党が政権についたので今度は民主党にぶら下がるのでしょうか。天皇は政権政党を尊重するでしょう。日本会議はどうするのでしょう。ことに地方では他に頼る保守系組織がないので、日本会議に無考えで参集する人が多いようですが、日本会議は人を集めて号令を発することは好きでも、汗をかくことを好まないタイプの人が多いとよくいわれるのもむべなるかなと思います>(p280~282)
 
西尾幹二は著書『国民の歴史』が日本会議会員の中核を占める宗教団体「キリストの幕屋」の信者たちによって大量購入され、莫大な印税収入を得たことを忘れたのでしょうか。各地の講演会で日本会議の会員たちから拍手喝采を浴びて恍惚感に浸り、講演料をもらったことも。
 
電気通信大定年後どこの私立大からも声が掛からなくても、杉並の邸宅と軽井沢の別荘で悠々と暮らせるのは、あなたが「カルト」と蔑む人たちのおかげではないのですか?
 
(つづく)

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