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★国旗・国歌法がただ1社載っていない自由社版教科書-記述検証〈10〉

「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)の自由社版中学校歴史教科書が東京書籍の年表を盗用している-とスクープしたところ(5月26日付★東京書籍の年表を盗用した自由社版教科書-記述検証〈6〉)、俵義文たち共産党系が無断で使って記者会見し、きのう朝日新聞が報道しました。その記事で藤岡氏は「指摘を受けるまで気づかなかった」と、俵たち(藤岡氏の元の仲間)に教えてもらって初めて知ったととぼけています。(17日追記:チャンネル桜の番組でも同じことを喋っています
 
よくそんな嘘が言えるものです。藤岡信勝氏やその支持者たちはこのブログをよく読んでいて、真実が書いてあるので潰そうと、これまで圧力をかけ続けてきました。
 
藤岡信勝氏のコメントの「夏にこの教科書が採択された後、来春の使用開始までに充実した年表につくり直す」って、菅直人の「めどがついたらムニャムニャ」っていうのと似てますね。欠陥教科書の採択を目指すことがそもそも間違っていると気付かないのでしょうか。
 
さて今回は、歴史に続いて公民について「自由社の教科書に○○という文字はない」をテーマにします。
 
■平成24年度版中学校公民教科書の索引比較(抜粋)

 
ご覧のようにフジサンケイグループ育鵬社が「最強の教科書」、自由社版が「最弱の教科書」であることが分かります。左翼5社に負けているのは残念です。

歴史のときも書きましたが、索引に載っていなくても、本文や側注、キャプション、表などにある場合もあります。しかし生徒が検索できなくては意味がありませんから、重要な用語が索引に載っていない教科書は欠陥教科書です。ましてや記述自体がないとすれば…。
 
前回の記事で、自由社版教科書の編著者グループである「新しい歴史教科書をつくる会」がデタラメを基に他社教科書を中傷するのは独占禁止法や文部科学省通知に反する違法行為―と書きましたが、なんと自由社版公民教科書には「公正取引委員会」が本文にありません。
 
他の教科書にある競争や独占に関する項目が自由社だけにないので、「寡占」「独占」「独占価格」「公正取引委員会」「独占禁止法」に関する説明が全くないのです。同じく「公共料金」についても項目自体が存在しません。
 
次に「政治資金規正法」を見てみましょう。自由社と東京書籍、教育出版に「×」が付いていますが、東京書籍と教育出版には政治家への企業・団体献金が制限されているという説明があります。ところが自由社版だけには政治資金に関する項目自体がありません。鳩山由紀夫の偽装献金、小沢一郎の収支報告書虚偽記載、小林千代美の北海道教職員組合からの違法献金、菅直人の外国人献金など「政治とカネ」の問題が相次いでいるのに、自由社版には「政治資金規正法」や「政党助成金」が載っていないのです。
 
国旗・国歌法」は自由社、東京書籍、帝国書院、教育出版が「×」になっていますが、実際には自由社以外には記述があります。具体的に見てみましょう。
育鵬社 日本では長年、日章旗(日の丸)を国旗、君が代を国歌とすることが、ならわしとして広く国民に定着しており、1999(平成11)年には、そのことが国旗・国歌法として定められました。(法律の全文も掲載)
自由社 (なし)
東京書籍 日本では、1999年に法律で「日章旗」が国旗、「君が代」が国歌と定められました。
日本文教出版 日本では、1999年、日章旗(日の丸)を国旗、君が代を国歌とする国旗・国歌法が成立しました。
帝国書院 日本では、日章旗が国旗で、君が代が国歌であると法律で定めています。
教育出版 日本では、長年「日章旗(日の丸)」を国旗、「君が代」を国歌とするのが慣例でしたが、1999年にそれを法律で定めました。
清水書院 日本では、1999年に国旗・国歌法が成立し、「日章旗(日の丸)」を国旗、「君が代」を国歌とすることが定められた。
 
左翼5社でさえ書いているのに、自由社だけが「国旗・国歌法」を書いていません育鵬社と教育出版は、日の丸・君が代がもともと国旗・国歌であり、それを成文法で確認した―という適切な説明をしています)。
 
そういえば、自由社版公民教科書については「このイラストは違和感がある」というメールを複数いただいています。
 
序章の扉。入学式なのに、校門に国旗がありません
 
「新しい歴史教科書をつくる会」と自由社は下記の文書を読み直して、4年後に出直してください。
 
・入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。(中学校学習指導要領)
・屋外における国旗の掲揚については、掲揚塔、校門、玄関等、国旗の掲揚状況が児童・生徒、保護者その他来校者が十分認知できる場所に掲揚する。(東京都教育委員会「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱に関する実施指針」)
・国旗一旒掲揚ノ場合ハ門内ヨリ見テ右(門外ヨリ見テ左)ニ掲揚スルヲ望マシク…(内閣書記官長通牒 内閣文甲第二〇号)
 
(つづく)
 
※これまでの連載
 ★南京事件への疑問を削除した自由社版教科書-記述検証〈1〉
 ★秀吉の朝鮮出兵を「侵略」に戻した自由社版教科書-記述検証〈2〉
 ★梶山静六を梶山清六と書く自由社版教科書-記述検証〈3〉
 ★内村鑑三も新渡戸稲造も載っていない自由社版教科書-記述検証〈4〉
 ★魏志倭人伝への疑問を削除し、ありがたがる自由社版教科書-記述検証〈5〉
 ★東京書籍の年表を盗用した自由社版教科書-記述検証〈6〉
 ★靖国神社も水戸学も載っていない自由社版教科書-記述検証〈7〉
 ★東北の太平洋岸を水没させた「白由社」版教科書-記述検証〈8〉
 ★陸奥宗光を睦奥宗光!ここが違う自由社版教科書-記述検証〈9〉
  
育鵬社や自由社版の記述について情報を募集しています。
 project-justice@mail.goo.ne.jp
 
※自由社の現行版(平成22年度版)の記述については、こちらから順次ご覧ください。
 ★安重根を取り上げ志士と称える自由社版教科書-扶桑社版からの改悪<上>
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育鵬社は自由社よりはるかに優れた真正保守教科書である (少年日本史 〈謹んで震災のお見舞いを申し上げます。〉)
保守のブログを見ると、育鵬社と自由社を対等に扱ったり、「一長一短がある」と書いてあったりするが、とんでもない。比較の対象にならない。育鵬社のほうがはるかに優れており、「百長零短」である。