F-2支援戦闘機ではないか！

　派遣先業務の型通りの引き継ぎを終え、いよいよやることが無くなってきた。一日、どうやって時間を潰そうか、手持ち無沙汰で辛いところです。

　さて、ホームページのリニューアルのため、古い写真をゴソゴソと探していた時、見覚えの無い封筒が出てきました。
　開けてみると大判の写真が数枚、支援戦闘機F-2が写っています。（その中の１枚を添付します）

　以前Ｍ重工に派遣され、FSX（当時開発中の支援戦闘機をそう呼んでいた）の飛行試験のお手伝いをさせていただいたことがあります。
　写真は、官（自衛隊）への引き渡しセレモニーのため、試作１号機～３号機がエプロンに並んだ、当時としては貴重な写真です。
　プロのカメラマン（多分・・・）が撮った写真で、私のところにも注文票が回ってきましたので、記念にと何枚か購入したものです。
　新造戦闘機がブロマイドになるのだから、日本も平和だよな～、なんて思ったのですが、封筒に入れてしまい込み、その存在すらすっかり忘れていました。

　私は、Ｍ重工で４機のFSXの社内飛行試験が終わった時点で別の派遣先に移り、FSXはF-2の正式名称となって、岐阜基地の飛行開発実験団で戦闘機としての飛行試験を積み重ね量産機が配備されることになりました。
　しかし昨年、防衛庁は早々とF-2の調達停止を決定したようです。

　機体価格が高く期待する性能が得られない、というのが理由ということです。
　そういえば、主翼の付け根に強度の問題があり、フル装備でエアボーンすると振動が激しく、パイロットが嫌っている、という話を耳にしたこともありました。

　機体選定時からゴタゴタのあったF-2ですが、予想外に短命となるのでしょうか・・・
　果たしてF-3はあるのでしょうか？　イヤ、それより前に次期主力戦闘機（FX）か！？

　戦闘機など造ることなどない方が世の中としては良い、というごもっともな御意見もありますが、戦闘機に限らず、国産の航空機がたくさん設計・製造され、日本の空を飛び回るようになるといいですね。