バイクで気ままにツーリング

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菩薩様! へへ~っ(とひれ伏す)

2006-06-24 09:03:57 | ぶらぶら2006「夏」
デジカメムービー:atomic power

 敦賀半島西側の水晶浜。
 小説「宣戦布告」の舞台にもなったこの砂浜。一応、不審な漂着物が無いか周囲を見回します… と、風光明媚な場所に似使わない重厚な建物。美浜原子力発電所です。
 敦賀半島には原子力施設が集中しています。美浜の他にも、敦賀原子力発電所が半島の突端にあり、そして…

 美浜原子力発電所へ渡る橋脚の高い橋は一般立入禁止。きっと見晴らしいいだろうなぁ、と一瞥をくれ、さらに北へ進みます。
 道は海岸線を離れ、山の中へ… 長~いトンネルを抜けると、その先には睨みを利かした警備員の立つゲートが。

 高速増殖炉「もんじゅ」です。

 もんじゅ建造が決定しトンネルが開通するまで陸の孤島と言われた集落へ降りていくと、海辺から鎮座まします巨大施設が見えます。
 半島先端部の自然な風景、きれいな海岸の中では、やはりちょっと異様な景色に映ります。(う~ん、もんじゅ上空の灰色雲がドヨドヨと澱んだ雰囲気を醸し出しているような。あの雨雲が広り結局濡れることになる…)


 原子力発電所の近くには、広報を目的とした施設がセットで建てられることが常のようですが、その例に漏れることなく美浜にも、敦賀にも、そしてココもんじゅにも近くに広報施設があります。
 こういった場所は、もちろん入場無料。きれいな施設で冷暖房もバッチリ。ちょっと息抜き、休憩するには良い場所でしょう。それに、きれいなお姉さんがきっちりとしたコスチュームでにっこり出迎えてくれたりします…

 せっかくここまで来たのだから、と、独立行政法人:日本原子力研究開発機構『エムシースクエア』なる施設に立ち寄ることにしました。御堅い組織名称に比べ、何だかよく分からない名前の建物だなぁ…なんて思いましたが、ちいさく「E=mc2」(←正しい表記できません)と書かれています。あぁ、なるほどね。(それっぽい人が付けそうな名だ)

 でも、受付のお姉さんはくつろぎモード、2人で駄弁っていて私をうざったい目で見ます。(そんな顔で見なくても…、お昼休みだから?)
 一瞬、しまった、ちょっと雰囲気が違うぞ。とたじろぎますが、踵を返し出て行くのもみっともないし、そのまま平静を装い突き進むことにしました。
 2階構造の展示スペースに入ると、土曜日だからでしょうか? 他に見学者などいません。私一人です。(こんなトコまで来る暇人は、そうそういないか…)

 で、展示物の方は… 展示物の方は、ナトリウム漏れ対策のパネル展示が目に付きましたね。あと… 最先端技術を誇り、安全性と信頼性を訴えるならば、壊れて動かなくなった展示物などは早急に直すなり、撤去するなり、放置しておくというのは頂けないですね。設備や機械装置など壊れるのは当たり前なのですから、その後の処置をしっかりし意気込みを示して欲しものです… 何だか壊れた展示装置が「もんじゅ」の行く末を暗示しているようで、ガッカリ。(もんじゅ本体は、2008年の運転再開をめざし改造工事中とのこと、大丈夫?)


「原子力で発電し、その電力を利用し皆が電気自動車に乗る」これが二酸化炭素排出量削減、地球温暖化対策、延いてはエコロジー全般に対する効果的な方策である。という意見があります。
 まぁ、化石燃料を消費してバイクであちこち走り回り、二酸化炭素を撒き散らしている私のような者には、この手の話は少々耳が痛い。何しろ、事の本質を衝かれると返す言葉がありませんから…

 電気自動車(バイク)の実用化には、まだまだ課題があるようですが、それでも世の中動き出していますね。(ELIICA乗ってみたい。どうせなら運転してみたい! それに夏にはアメリカの新興企業がスーパーカーに負けない電気自動車を発表するようですね、楽しみ!)
 電動モーターバイク・ツーリング仕様なんてのも、造って欲しいものです。マフラーの無いバイクって見た目にも面白いんじゃないの。(フェリーに載せると幾らなのかな? 排気量ゼロだから…自転車料金!?)

 この先長きに渡って気軽にぶらぶらツーリングができる方策があるのならば、「もんじゅ」菩薩様には、お休みになった「ふげん」菩薩様の分まで、お釈迦様の教えを説き、示していただきたいものです。



「地球温暖化防止には原子力発電を」--グリーンピースの創設者らが提言

「ポルシェにもフェラーリにも負けない」--新興企業がオール電気のスポーツカーを開発

慶應義塾大学電気自動車研究室 ELIICA BLOG --FUTUREAL--


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