Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

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■中田英寿-プランデッリ-マッツオーネ

2004年01月24日 11時34分51秒 | サッカー評論
ひでさんが移籍したことで、聞くところでは地元パルマ
のファンからも、伊マスコミからもそれを受けてか日本
のファンの間でもプランデッり監督への批判が高まって
いる。プランデッリが"人間関係的に"ひでさんの起用を
本来のポジションから外したということでである。

結論から言えば、それは多分外れた推測に過ぎないという
ことだ。

日本のファンの感情は、非常に良くわかる。私もそういった
部分がないとは言い切れない。それはプランデッリ氏しか
知りえないことだ。
サッカーは複数人での仕事なので、彼が折れるか、
ひでさんが折れるか、そんな単純な話ではないと思う。

それに、私がもしプランデッリ氏の立場に立てば、似たこと
をしたのではとも思う。

ひでさんを本来の位置で使用する前提は、現在のサッカーの
退屈なマキア(機械)作業を放棄したサッカーを目指すという
大前提が必要となる。現在のサッカー、特にイタリアサッ
カーに顕著であるが、ファンタジーより勝利、つまり非常
にシステマティックな選手の動きを重要視される傾向、これを
捨て、自由度の高い選手の動き・・・・・つまり選手個人
の状況判断を最重要視しなければいけない戦術を採択しなけ
ればならなかった。

監督は勝利を挙げなければ即解雇という立場であるので、
理想よりは手駒である選手から「実現可能なサッカー」を
組み立てるというのが現実的だと思われる。

パルマの選手はどのような個性を持っていたのか思い出して
いただきたい。

彼らはあのサッカーの中でも、けっして状況判断が良かった
わけではない。プランデッリがポジションを固定し、その
ポジションでの仕事に専念させたのにもかかわらずである。

ひでさんがNAKATA.NET.TVで述べていた通り、攻撃の
重要な起点となる左サイドにそれは顕著だ。

フォワード陣はどうであろうか。アドリアーノは怪物の
ような素晴らしい選手で、ジラルディーノも非常にいい
選手であるが、戦術的理解は良くない。攻撃の局面に
おいて、これは決定的に重要なことなのだ。

中盤の選手も能力に偏りがあり、攻守のかなめという
よりは、すべてが上がって(攻撃参加して)しまう局面が
あった。それは見ている観客は楽しい面もあるが、
守備陣としてはひやひやものである。

そのような選手達を起用するのに手っ取り早いのは、
ポジションを固定してスペースを「とりあえず」
埋めてしまうことだ。
スペースがなければ、相手の攻撃はかなりはばめる。

そして、ひでもスペースを埋める一駒となり、自由が
なくなった。サイドのスペシャリスト、マルキオンニの
復調で、使われるのは難しい試合-対ビッグクラブの
ような-ものとなった。

選手の個性を見ても、プランデッリのサッカーがかなり
良い結果をパルマにもたらしていたのを見ても、パルマ
の状態を見て彼が下した判断は間違っていたとは思わない。

なぜひでさんではなくモルフェオなのかという意見もある。

ひでさんの最大の特徴は優れた戦術眼とスペースを探し
生かす能力であり、それは自由と自己判断が前提となる。
決して技術的に特別器用だとかスピードのある選手ではない。

固定された中では、そのような選手の特徴は消える。

なにより、ムトゥの得点能力を補わなければいけ
なかった。その点からも、モルフェオの得点能力
とラストパスを出す能力に期待したのだと思う。
なにより彼はそのポジション以外はできない。
プランデッリ氏の愛弟子でもある
そうだ。

ひでさんがなまじオールマイティーであったことが、
災いしたのだと思う。

マッツオーネ監督のことは、その経歴とインタビュー
の発言しかしらない。ペルージャでの仕事は、
残念ながら記憶が薄らいでいる。しかし、ファンタ
ジーを重んじる発言は、強烈に共感を呼ぶし、その
卓越したユニークな発言は、尊敬の念をファンに
いだかせる。それだけで個人的にはカペッロに並び
印象の強い監督であった。

こんどはマツ爺の仕事をつぶさに見ることができる。
イタリア風の美しいサッカーが見られる。こんなに
素晴らしいことはない。私は美しく楽しいサッカーが
見たい。勝つサッカーを否定はしないけれど、
時にそれは退屈だ。

中田、バッジョ、シニョーリが同じピッチに立つ
日なんかがくれば、今のイタリアサッカーに、強烈な
アンチテーゼが示されるのではないだろうか。

http://www.kcat.zaq.ne.jp/soccer/
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■ボローニャvsキエーボ 2004年1月18日

2004年01月19日 12時06分24秒 | サッカー観戦

ボローニャvsキエーボ 雨 気温11℃ 湿度83%
スタディオ レナト ダッラーラ(ボローニャホーム)

中田選手がパルマからボローニャに移籍して初めてのホーム戦として
記憶に残る名戦。途中でシニョーリが退場になりチームの色ががらっと
変わり苦戦するが、それまでの中田選手とシニョーリのファンタジー
溢れるコンビネーションは秀逸であった。

驚かされたのは、これだけ中盤でプレーする機会が乏しくなりながら
(中田選手は移籍前のパルマでは右サイドでプレイ)感覚が鈍っていない
のは流石。彼を起点にチャンスを繰り出す。彼の鋭さは消えては
いなかった。やはりパルマでの不遇は、監督のサッカー感によるものか。

彼に面白いようにボールが集まる。それを非常に巧みに組み立てていく。
潰し合いのサッカーよりも、個人的にこういうサッカーが好みだ。

シニョーリ退場後は苦しい展開となるが、最後の駄目押しは中田選手の
クロスにターレが頭で合わせた。独特のクロスである。

ターレはヘディングを持っているが、足元と戦術眼は不明。

HIDEファンにとっても、純粋にサッカー好きとしても、楽しめる内容の
試合であった。

中田選手の得点
ガゼッタ・デロ・スポルト 7.5
魔力を持った足に、インスピレーションをうけた頭脳。また闘争心あふれた
プレイ。驚くべき内容。アイデアにあふれ、競り合いにも勝利、多くの
ボールを奪取。サムライにもどった。

トゥット・スポルト 7
コントロ・カンポ 8
コリエレ・デロ・スポルト 7.5

結果
ボローニャ3 - キエーボ1
http://www.kcat.zaq.ne.jp/soccer/
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