絶版プラモデルやじ馬考古学・ボックスアート美術館(なつかしき50~60年代アメリカプラモの世界)

古き良き時代の絶版プラモを発掘する、インターネット考古学。現在、・ボックスアート美術館にてエレール特別展を開催中!

不屈のジョンブル魂!エアフィックス・ボックスアート美術館Part3

2012年06月15日 | プラモデル

ドイツ軍によるボックスアート輸送大作戦




「ナチ野郎だ

「ヤーボだぞ










「線路をやられた 止めろ 
 脱線するゾ」


「あれを見ろ



つづく



不屈のジョンブル魂!
エアフィックス・ボックスアート
美術館

歴史的戦闘をジオラマで楽しむシリーズ

歴史上有名な戦いを、それぞれ枢軸国側と連合国側にわけて
関係プラモが発売されていた。





ソ連の凄腕狙撃兵ザイツェフを描いた2001年公開の映画『スターリングラード』から
ボルガ河を渡河し、スターリングラード市内に突入するソ連兵のシーン。
後退した味方の兵を情け容赦なく射殺する督戦隊がメチャ恐い!
http://www.youtube.com/watch?v=1AidvXzNKC4

もうひとつの『スターリングラード』は1993年のドイツ映画。
押し寄せるソ連戦車と戦うドイツ兵たち。雪原のバトル。
http://www.youtube.com/watch?v=7kb44SUcSd0&feature=related

PPSH-41フルオート映像。
http://www.youtube.com/watch?v=Lq63GlFiCKE&feature=fvwrel






イタリア空挺部隊の活躍を描いた1969年公開の
伊・仏合作映画『砂漠の戦場エル・アラメン』
イタリア兵にも勇敢な連中がいたんだ‥と再認識させられた。
http://www.youtube.com/watch?v=eyUOQQivzIc&feature=related



日本海軍の撃墜王・坂井三郎氏の愛機が描かれているのが
素晴らしい。怪しげな塗装の日本機が多かった外国産ボックスアートだが
これは正しく描かれている。
まあ1974年リリースのものなので、さすがにこの頃になると
日本機に関する資料も整い、ヘンテコ塗装のものは姿を消している。

なお余談だが、坂井氏はガダルカナル上空の空戦で、宿敵グラマンF4Fを
撃墜しているが、その後の戦闘で頭部を負傷し、長く苦しい単独飛行ののち、
なんとかラバウルの基地に生還した。
詳細は著書「大空のサムライ」を…



怪しげな機体塗装・参考資料

以前ご紹介した黄色の零戦。
おそらく練習機の塗装を勘違いしたものと
思われるが、赤のカウリングといい
このハデハデさに感動する。
ただ、零戦自体の描き方にあまり
怪しげなところがないため、ある
程度正確な資料を使ったのだろう。

1995年、日本の空を飛んだホンモノ零戦フライト映像。
地上を滑走してから、フワリと離陸するところは
軽い機体のなせるワザ。
http://www.youtube.com/watch?v=qmp3GDgNYdI


ハデハデ・メッサー。
全面赤というレッド・バロン風塗装がいい。
ボックスアートは下あごが張った初期型を参考にして描かれたようだが、
翼下に爆弾を搭載するなど、オーロラ独自の
武装強化策が施されていて、見ていて楽しい。



アメリカのテレビドラマ『ザ・パシフィック』より
ガダルカナル攻防戦。
日本軍の夜襲・銃剣突撃シーンだが、アメリカ軍の
機銃掃射でバタバタ倒されてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=4SQqVEu135E

九九式軽機関銃、実銃による射撃映像。
日本の小火器類は、あまりパッとしない
印象があるが、意外なほど軽快な動きには驚いてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=92L4G6n1LXA

日本海軍の一式旋回機銃、実銃射撃映像。
MG15の国産化版だが、発射速度の速いこと!
サドル型ドラムマガジンの装弾数はたった75発なので、
アッという間に撃ち尽くしてしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=VewqEy9zI04&feature=related

MG15のサドル型ドラムマガジンに銃弾を装填する映像。
一発一発を手で押し込んでいく作業は、単調でありながらも
けっこう大変。
http://www.youtube.com/watch?v=8DO41NFiMfI


Wikipedia・MG15







映画『史上最大の作戦』より。
ハンス・クリスチャン・ブレヒ演じるプルスカット少佐が
トーチカから海上を見ると、朝もやのなかから大輸送船団が
突如として姿を現すシーンが印象的。
http://www.youtube.com/watch?v=OFzdleJarI0

こちらは映画『プライベート・ライアン』
有名なオマハビーチのシーン。
http://www.youtube.com/watch?v=0OmkmeOMC6Q&feature=related

MP40実銃射撃映像。
水を入れたドラム缶が、一瞬にしてハチの巣!
近接戦での威力がわかる。
http://www.youtube.com/watch?v=O38a_Bx18RU

MG42実銃射撃映像。
「ヒトラーの電気ノコギリ」とはよく言ったものだ。
凄まじい!
http://www.youtube.com/watch?v=mw1VGZoYQts&feature=related

MP40、P38、kar98k実銃撃ちまくり映像。
http://www.youtube.com/watch?v=-RSecNQWFm0&feature=related

G43実銃射撃映像。
http://www.youtube.com/watch?v=jRGN6ecJvRA

FG42実銃射撃映像。
http://www.youtube.com/watch?v=ioa8HjFFYAQ

MP44実銃射撃映像。
http://www.youtube.com/watch?v=jZxdcOCNm3s

アメリカ陸軍制作の教育映画。
アメリカ・ドイツ両国の小火器性能比較映像。
http://www.youtube.com/watch?v=Oyj-ZHXFKQI&feature=related

アメリカ陸軍制作の教育映画から、捕獲したドイツ軍の
小火器取り扱い要領映像集。Kar98k、MP40、MG34・42の
分解シーンは貴重。また、MG34の銃身交換方法も見られるのが
うれしい。
http://www.youtube.com/watch?v=hlSp1rvlwII&feature=related

オマケ

オーロラが発売していたアンツィオ上陸作戦のプラモ。
迫力ある絵はいいのだが、中央の戦車はどう見ても
M48‥‥そうか、これは映画撮影時の様子を
ボックスアート化したものなのだ(ウソ)。

イタリア・アンツィオに上陸した連合軍を迎撃するドイツ軍。
後半に列車砲の砲撃映像。薬莢のデカいこと!
http://www.youtube.com/watch?v=iOediCqrukw

ロバート・ミッチャムやピーター・フォークが出演していた
映画『アンツイオ大作戦』の予告編。
http://www.youtube.com/watch?v=pOcMOmEW6-s

MPCジオラマもの、及び『ヒストラマ』シリーズ

1981年に倒産したエアフィックスは、その後MPCの親会社ゼネラルミルズに買収
されたが、その際MPCブランドでエアフィックスの陸モノがリリースされている。
軍用車両と兵士がセットされており、手軽にジオラマが楽しめるようになっていた。
WWⅡの歴史的な戦闘、たとえばノルマンディー上陸作戦や
硫黄島の戦いなどのジオラマを『ヒストラマ』と命名してシリーズ化した。














































ヒコーキものもあったゾ!







伝説のレッドバロンの乗機と、これを撃墜したロイ・ブラウンの
ソッピース・キャメルのセット。なお、リヒトホーフェンの死は
オーストラリア軍の地上砲火によるものという話もある。
そのため、ちゃんと陸軍兵士の人形も入れられている‥?






拠点シリーズ










1/32拠点シリーズ



一見ただの小屋や廃墟も、商品名のつけ方によっては
立派なミリタリーシリーズになる。



























初期のボックスアートにはなかった赤十字の旗が
しっかり描かれている。



戦場における家屋シリーズ
























ポンツーンセット



いわゆる舟橋のセット。

YouTubeで見つけたチェコ陸軍によるポンツーン架設作業映像。
http://www.youtube.com/watch?v=x4GKaUg1ung&feature=related


初期・袋入りAFVボックスアート



















映画『遠すぎた橋』 イギリス砲兵部隊の砲撃シーン
空薬莢が排出されて転がるときのガチャン…カランカランカランという音に
妙な臨場感を覚えたものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=yCBHtf4hYWQ&feature=related


有名な車両をモデル化したこのシリーズのなかで、スキャメルのタンク・トランスポーターは
異色の存在。
ただ日本人にはチョー地味に感じるけれど、イギリス人ならそれほどではないのかもしれない。
逆に安易にアメリカのドラゴンワゴンを選ばなかったところに、イギリス人のプライドみたいのが
感じられる。



こんなものもあったとさ‥‥



トーチカ風のランチャーから円盤を撃ち出して、
相手の兵隊を倒すゲーム感覚のセット。
自国の顧客を対象としたためか
ドイツ兵が斬られ役になっている。

こ、これは‥伝説の





日本を舞台にした1967年公開の
映画『007は二度死ぬ』では
ボンドカーに扮したトヨタ2000GTが登場。
なつかしい昭和の町並を疾走する。
なお、ボンドカーを追跡する車(クラウン)はボックスアートに
あるように、ヘリからつり下げられた強力電磁石に
ペタッとくっついてそのまま空中へ。
その後海まで運ばれて、ポイッと捨てられてしまうのが笑える。

なお、このボンドカー仕様の2000GTは、この映画のために
製作された特注品。もともとこのクルマは車高が低く
室内も広くないため、長身のショーン・コネリーでは天井に
頭がつかえて、まともに撮影できる状態ではなかったため
急遽オープンカータイプを製作したらしい。

面白いのは、このクルマは日本の諜報機関の所有という設定
だったので、ボンドは助手席に乗るだけで、一度も運転することなく
終わるという不思議なボンドカーとなってしまったことだ。
http://www.youtube.com/watch?v=W8eJ8bj2sh0



映画『ゴールド・フィンガー』より
巨大金庫内でのオッド・ジョブとの格闘シーン。
ところで、ご両人の服の色が映画とボックスアートで異なるのは
どうしたことか?
http://www.youtube.com/watch?v=JDDjxa7RsKg&feature=related



ボンド御用達のオートジャイロと敵ヘリコプターとの
空中戦。映画に登場する攻撃ヘリは、ただ機関銃を
装備しただけのおとなしいものだが、いまなら
AH-56アパッチみたいなゴツいヤツが出て
くるんだろうナ~。
http://www.youtube.com/watch?v=KmzkjQArqfg&feature=related


いろいろなカラクリ装備で、メチャ楽しいボンド御用達の
アストンマーチン。やはり、きわめつけはビョコンと飛び出す
座席だろう。

1964年公開の映画『007ゴールドフィンガー』より、アストンマーチン登場シーン。
後半で車の秘密装備の説明をしているシーンが見られる。
http://www.youtube.com/watch?v=9b2o0elrQJc&feature=fvwrel

アストンマーチン・アクションシーン。
助手席の敵を車外に放り出すシーンも楽しめる。
http://www.youtube.com/watch?v=aPfAUnDP9GE




これは、ジョン・サーティースが乗る
ホンダRA273ではないか!
F1の世界に殴りこみをかけた
ホンダの意地が光る。

ホンダRA273実車映像。
レストアされたマシンでの走行だが、ホンダサウンドは不滅だ。
上のイラストと同じカラーリングが、メチャいいゾ。
http://www.youtube.com/watch?v=kqQfiNOeQoA

参考資料

なつかしいタミヤのホンダF1(RA273)。
90度V型12気筒3リッターエンジンの
ド迫力がタップリ味わえる。

Wikipedia
ホンモノRA273


60年代に活躍したホンダF1の
メカがタップリ楽しめる。
パーツごとにバラしたエンジンの
写真など興味深いものが多数
掲載されており、メチャ泣かせる。
技術的分野を扱った書籍の
なかでは最高!
これ以上のものは、今後
出版されないだろう。
現在、絶版なので中古本でしか
入手できないのが残念。




































日本では知られていないエアフィックスの
スロットカーを発見!
















イギリスの「オモチャおやじ」ジェームズ・メイの番組から。
ギネスに挑戦スロットカー世界最長記録映像。
http://www.youtube.com/watch?v=UYezyMHfhcQ

バイク

ホンダCB450
何かに追突しようものなら、
男性機能にダメージを与える
独特のタマ打ちタンクが特徴。



汽車ポッポ関連

乗客や駅員、荷物を運ぶポーターなどのプラモ。
HOスケールなので、鉄道模型のアクセサリーに
使える。


世界最初の蒸気機関車のプラモ。
イギリスの機械技術者リチャード・トレビシックが
開発して、1804年に軌道上を走行させることに
成功した。機関車に運転席はなく、ボックスアートに
あるように運転手(?)が付き添って動かした。
時速は毎時8㎞くらいだったらしい。
ただ、実用上問題が多く、本格的蒸気機関車は
1825年同国のジョージ・スチーブンソンが開発した
「ロコモーション号」まで待たねばならなかった。












イギリスの踏み切りをモデル化したもの。
日本とは仕組みが違うことに興味を覚える。




チョーマイナーなアイテムも
シッカリモデル化しているのが
うれしい。










歴史は繰り返す。第2の「バトル・オブ・ブリテン」勃発!
英独が激突する世界最大の鉄道模型レース。
栄光への道のりは遠かった
エアフィックスのオーナー、ホーンビィの鉄道模型を使った
バトルを、あの「オモチャおやじ」が報告する。
http://www.youtube.com/watch?v=mWsObgpwJOs

全編を見たい人は、こちら
http://www.youtube.com/watch?v=Zh5d8nx738E&feature=related


次回の更新は、7月15日夜の予定。



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