プリマベーラ進化論。

不思議の国のアリスは、
大海原に小舟で漕ぎ出ました。

こういうのも悪くない。

2007-12-09 23:45:40 | オーケストラ
今日は久々の依頼演でした。心がほっこりしました。
依頼主がたまたま近所のK小学校だったので、何気なく引き受けたのですが、
演奏を終えたときには、引き受けてよかったとしみじみしたのでした。

町内会(私にしてみれば近所)が毎年企画しているクリスマスコンサートへの出演依頼。
いつもワグネルがここの住区センターを練習で使っていることが縁で実現した企画だそうで。
小学生の合唱、オケと小学生ブラスバンドのジョイント、オケの演奏という3部構成でした。

ちなみに演奏したのは、

1.歌劇「カルメン」より闘牛士:ビゼー
2.オーケストラの楽器紹介
3.となりのトトロより「さんぽ」:久石譲
4.カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲
5.シンコペイティッド・クロック:アンダーソン
6.くるみ割り人形より「トレパック」:チャイコフスキー
7.君も指揮者コーナー
8.川の流れのように
9.威風堂々
~EC~
10.そりすべり:アンダーソン
11.プリンク・プランク・プルンク:アンダーソン

クリスマスシーズンはやっぱりアンダーソンですね
そりすべりを弾いてるときなんか、頭の中はNYのクリスマスのイメージでした
…行ったことないけどね、想像は何者からも自由です。

で、何がそんなに印象的だったかって、
曲が進むうちにどんどんお客さんの顔がきらきらしていってたこと。

はじめはなんとなく遠かったオケとお客さんの距離が、
どんどん近づいていく感覚は、なんとも言えず嬉しかったな。
いつもと違って、お客さんひとりひとりの表情がすごくよく見えたし。
楽器が鳴り始めたら、それまでしゃべっていた子がぴたっと声を出さなくなった瞬間とか、
あーなんかもう音楽っていいなぁ!と思わずにはいられませんでした。
終演は4時だったというのに、お客さんの楽しそうな顔が妙に頭から離れません。

上手いだとか下手だとか、そういうことも大切だけど、
もっと基本的なこと。楽しんで弾いたら、楽しさって伝わるんだろうなと。
音楽ってやっぱり音を楽しむものなんだなと。

こういう依頼演は後輩には来年からも積極的に引き受けてほしいな。
普段にプラスして練習が多くなるのは負担もあるだろうけど、
音楽と笑顔を届ける機会がたくさんあることは、
とってもしあわせなことだと思うから。

――誰かが笑顔になっていくことを思えば、
 多少の用事とかは苦ではなくて、むしろ嬉しいんだよ――

余裕がなかった高校時代には、そんなことを言われたところで
どこか納得のできない気持ちもあったけれど。今では。

あ、今日はワグ人生最初で最後のふっく将軍と同じプルトでした。恐れ多くも笑!
あと演奏会最後に我らがマエストロのじふにサプライズバースデーケーキの差し入れとか。
用意してくれた昼食場所が住区センターの老人憩いの場だったこととか。
総じて終始町内会ノリで、ゆる~い時間の流れが、とても心地よくて、
いろいろと楽しい依頼演でしたあーワグもそろそろ終わりだ…