腎臓疾患闘病記

いつもの尿蛋白・・・それが不幸の始まりだった

腎生検の結果

2005-11-24 00:54:35 | 病気
11月22日(火)

いよいよ正式な検査結果が聞ける。退院してから一度も患部がズキリともすることなく全く問題なし。

9:00に病院につき、尿検査と採血。
そこから内科に行って、11:30頃に診察室へ。

免疫染色:IgG,IgA,C3どれも陰性。すなわちIgA腎症ではなかった。
ヤッタネ!!逆に言えば尿蛋白の原因がわからないわけだが、形態分類での所見はみられないっていうこと。
残念ながら、臨床症候分類でいう、慢性腎炎症候群が取り消されたわけではないのだが・・。

ただ、免疫組織学的に「mitochondria cytopathy」の可能性が疑われるらしい。
その確定には電子顕微鏡での診断が必要なのだが、そちらには「この範囲では糸球体上皮細胞、尿細管上皮細胞にはmitochondriaの異常はみられません。高電子密度物質沈着もみられません。Mitochondria cytopathyの確定に至りません」とのこと。

ところでMitochondria cytopathyって?

H医師曰く、
●細胞のエネルギー工場に当たるミトコンドリアのDNAに変異が起きたもの
●症状として糖尿病、難聴を引き起こすことがわかっている
●それが原因で蛋白尿の症状もでる
●原因は母系からの遺伝による(父系からは遺伝しない)

H医師 でも糖尿病の所見はみられないですね。血糖値も正常ですし、HbAlcも正常範囲内ですね。母系の親族に糖尿病の方とかいました?
オイラ 聞いたことないですね。
H医師 特定するためには、ブドウ糖負荷検査をした方がいいですね。ブドウ糖入りの炭酸ジュースを飲んで2時間後ぐらいに採血し、ミトコンドリアDNA3243の異常を調べるんです。保険外診療にはなってしまいますが、簡単ですよ。
オイラ それが特定されたら治療法が変わるんですか?
H医師 いや、それには治療法がないんで、変わらないです。
オイラ だったら、いいですよ。わかっても何もいいことないし。それより、今回の検査結果で今診断書を書いてもらったらどうなるんですか?
H医師 (きっぱり)慢性腎炎症候群。持続性蛋白尿って書いてもいいですよ。

んー、すっきりした様な、しない様な・・。

結局、血圧を下げるお薬「ニュータロン」28日分の処方箋をもらって、いつまで続くかわからない治療の旅へ旅立つことになった。

次回、12/11蓄尿、12/12血液検査&尿検査、12/20診察

今日の診療代 2540円、お薬代 1300円

退院、そして・・・

2005-11-02 21:00:00 | 病気
11月2日(水) 10時退院

次回11月22日の診察まで、処方箋もなし。
「退院療養計画書」には、「激しい運動は避けてください。塩分のとりすぎに注意して下さい。血圧、体重を毎日測る習慣をつけましょう」とだけ書いてある。

腎臓に空いた穴がどれくらいで完璧に塞がるのかはわからないが、ズキズキとする感じは半年ぐらい続くらしい。(そんなこと術前に聞いてないよ~)

食事制限は、タンパク制限はなく、塩分制限。具体的に7gとか決められているわけではなく、意識しようというレベル。

会計 73,460円也

治療費が10月と11月に分かれているので、会社の健康保険組合の附加給付(1ヶ月20,000円以上)対象は10月分だけ。なんか損した気分。月またぎの入院にしなきゃ良かった。

いよいよ退院

2005-11-01 21:00:00 | 病気
11月1日(火) 入院6日目

18時 H医師より検査結果説明を受ける。

(1)光学顕微鏡:大きな所見なし。
(2)免疫染色:一回結果がでたが精度がイマイチ。染め直し中。IgAの可能性は否定できず。
(3)電子顕微鏡:半月程度の期間が必要

結果、ステロイドなど強い薬の必要な腎症でないことが確認された。免疫染色の結果が出てないので、まだIgA腎症の可能性は残されるが、IgA腎症としても軽いもの。

入院中の24時間蓄尿でのタンパク量は1.2g、前が0.7gだったので少し多い。
IgA腎症でもなかったときも、多量のタンパクが、尿細管に負担をかけ、萎縮を引き起こし腎臓を弱らせることがあるため、タンパクを減らす降圧剤などを投与することになる。

H医師は、重症じゃないことがわかったことが重要なんだと腎生検の意義を散々力説するが、こっちにとってはそんなことは最初から考えていない。いかに正常であるかを証明するために腎生検を受けたのだから・・。

これ以上のここでの議論にあまり意味はない。早くIgA腎症でもないことを、検査結果で証明してもらおう。

明日はいよいよ退院だぁ。