一文橋は日本で最初の有料の橋と言われています。
ずっと昔に造られました。この橋を渡るためには、
一文のお金を払わなければなりませんでした。
一文というのは、昔のお金の事です。
この橋は兵庫県の西宮と京都の東寺を結ぶ西国街道に
架けられたもので多くの人々が利用しました。
長岡京を通るためには、この一文橋を渡らなければなりません。
橋の両橋には、剣と櫓を持った見張り番がおりました。
お金を払わず渡ろうとした者には、容赦なく命を取りました。
夜になると、「橋を渡らして下さい。」という幽霊の声が聞こえたそうです。
橋がかかっている小畑川は当時は大変暴れ川でした。
往来は頻繁でしたが、橋が壊れた時は、費用がかさみました。
それで通行料をもらって、橋を修理することになったのです。
でも、今では、無料で人も車も渡っていいのです。
(長岡京市の昔話より)