まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

近江の春 びわ湖クラシック音楽祭 2018

2018-05-05 16:01:59 | kyokyo
2018年5月4日(金・祝日)11:15 開演 @滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール・大ホール
指揮 : 沼尻 竜典 / 独唱 : 中村 恵理(ソプラノ) / 管弦楽 : 京都市交響楽団

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● グノー : ロメオとジュリエット より 私は夢に生きたい
新しくなった「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」のオープニングを飾る曲。 音楽祭のサブ・タイトルでもある。
独唱の中村恵理さんは、世界的な歌劇場の舞台でも活躍されているソプラノ歌手。 存在感たっぷりの歌唱でした。

● ジーツィンスキー : ウィーン、わが夢の町
作曲者のジーツィンスキーは、元公務員さんという異色のキャリア。 「ご当地ソング」のクラシック版みたいな。
中村恵理さんの表情・しぐさなどは、さすがにオペラ歌手という表現力。 それだけで「ドラマ」を感じさせます。

● ドヴォルザーク : 交響曲第9番 ホ短調 作品. 95 「新世界より」
びわ湖ホールの芸術監督でもあり、京響との名演も数多い沼尻さん。 ホールとオケを掌握した手慣れた感じの演奏。
ダイナミズムというよりは、整然とコントロールされた指揮ぶり。 バランスの取れた美しい響きが印象に残ります。

「家路」という標題で知られる第2楽章の主題。コールアングレを担当されていたのは、オーボエの土井恵美さん。
少し抑えた感じの音色がとても美しく、しみじみとした情感(郷愁)が、よりいっそう、心に迫ってくるものでした。

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日本屈指のロケーションを誇るびわ湖ホールで、朝からクラシックを聴けるという贅沢さ。 GWならではのもの。
今年が第1回となる新しい音楽祭が、季節の恒例行事として、地域にしっかり根付いていくことを予感いたしました。




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