まい・ふーりっしゅ・はーと

京都発。演奏会や展覧会、読書の感想などを綴っています。ブログタイトルは、ビル・エヴァンス・トリオの名演奏から採りました。

京都市交響楽団 第599回定期演奏会

2016-03-13 18:57:07 | kyokyo
2016年3月12日(土)14:30 開演 @京都コンサートホール・大ホール
指揮 : 高関 健(常任首席客演指揮者) / 管弦楽 : 京都市交響楽団


           *  *  *  *  *

● マーラー : 交響曲第6番イ短調「悲劇的」(2010年出版クビーク新校訂版

第1楽章 アレグロ・エネルジコ
冒頭は「エネルギッシュに速く」という指示で、さながら、勇ましい軍隊の行進を思わせます。
管楽器の強奏はとても生々しく、耳に突き刺さってくるような感じ(痛みを伴う?)がします。

第2楽章 アンダンテ・モデラート
学究的なことを抜きにして、ここで「ゆったり」とした楽章が入ると、正直、ホッとする気分に。
束の間の安息を思わせる、切々とした旋律が美しい。 カウベルによる牧歌風の効果も印象的です。

第3楽章 スケルツォ 重々しく
拍子が不規則に変わるところは、幼い子どもたちの遊びや声を描いたという話もあるそうですが?
こちらも、先述のカウベルと同じく、「描写的な解釈」にとらわれてしまうとよくないとのこと。

第4楽章 フィナーレ
古典的な交響曲なら、1曲分に相当するような長大なスケールを有する楽章。 ここで仕切り直し。
自ら(?)を打ち砕くかの如く、ハンマーの打撃が2度。 音響的にというより、視覚的に面白い。

           *  *  *  *  *

丹念な譜読みよって培われた信念のようなものを感じさせる、揺るぎのない躍動感のある指揮ぶり。
100人を優に超える大オーケストラを颯爽とドライブする、高関さんはとてもカッコよかった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京都市交響楽団 第598回定... | トップ | 京都市交響楽団 スプリング・... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。